分解して組み立てる作文の手引き 紹介文

【はじめに】から 　新しいメカを手に入れたら、分解して構造を確かめずにはいられない人がいます。部品と部品がどのように組み合わさり、機械としてどう機能するのかを確かめるには、分解してみるのが一番でしょう。 　日本語の文も、同様のことがいえます。人が書いた文も、自分が書いた文も、分解して構造を確認することができます。機械より楽なのは、再構成もあっという間ということ。その再構成によって、元の文よりわかりやすくすることも、わかりにくくすることも、自在にできます。 　そのような「メカとしての日本語」という視点から、わかりやすい文を書くための最小限のノウハウを書いたのがこの手引きです。当初はこの7～8倍あったのを、思い切り縮めました。文章を書きながら困ったとき、迷ったとき、あるいは読解に手こずったとき、参考にしていただければ幸いです。