アイカツ!はまだまだ健在な様です。
2018年5月9日、
バンダイナムコの2018年3月期決算短信が発表されました。
ついに「妖怪ウォッチ」がIP別売り上げ高から消えちゃった事も話題になりましたが、出た数字は数字で置いておいて、「通期計画値」を見てみましょう。
実は出た「通期実績値」よりも「通期計画値」の方が、バンダイがこの1年、何を考えているのか、が判りやすいと思うのです。
決算短信(補足資料)では、こんな感じで実績と計画値が記載されます。
その差をまとめてみました。
これを見ると、2018年のバンダイの思惑がある程度わかります。
例えば、
ドラゴンボールはTVアニメ放送終了の影響もあるのか、
2018年度に「約180憶円落ちる」であろう計画になっています。
また同様に
仮面ライダーは19億売り上げが落ちる、
戦隊シリーズは9億の売り上げが落ちる、
のも(ある程度)「計画通り」です。
ですので、来年の今頃、特撮アンチ方面の方が
「売り上げ下がった!!」
「もう終わりだ!」
とか騒いでも、
「いや、数字が下がるのは、計画通りですよ。」と言っておきましょう。
(もちろん、通期計画は、好調であれば上方修正かかりますし、悪ければ下方修正がかかりますので、あくまで2018年5月の段階として、と捉えておく必要はありますけどね。)
2018年~19年は「妖怪ウォッチ」もほぼ売り上げが見込めず、「ドラゴンボール」も大幅に落ちることが予測されていて、その分を「ガンダム」「ウルトラマン」「NARUTO」でカバーしていこう、という計画の様ですね。
これらのIPは今年活発な動きをみせていくと思います。
(ガンダムビルドダイバーズなどもその一例でしょうね)
アンパンマン、プリキュアは例年通りの展開予定な様です。
「プリキュア」は前期81億の着地で、今期の計画値が85億です。
15周年に向けて大きく計画値を上げてくるかと思いきや、意外と堅調な計画値です。
アイカツ!は現状維持
今回の決算短信ではきちんと「アイカツ!」の数字が出ました。
スマホアプリ「フォトカツ!」の終了が告知された時は、正直ヤバイかな、ついに決算の数字でなくなっちゃうのかな、思っていたのですけど、きちんと数字が記載されていて良かったですよね。
これは「結果としての数字」よりもむしろ、2018年の「通期計画値」が判明した事に意味があると思います。
アイカツ!は、前期の着地が36億で、2018年の計画値が35億円です。
つまり、
バンダイ的には、2018年もアイカツ!シリーズは2017年と「同規模」で展開していく、という事ですよね。
妖怪ウォッチが今回、決算短信から消えたのは「売上が悪い」のもあるでしょうけど「2019年の通期計画値」が出せなかった為だと思います。
そういった意味でも「2018年の決算短信にアイカツ!が記載された」ってのはかなり大きい事だと思います。
バンダイは2018~2019年もきちんと「アイカツ!」と展開していく、という事です。
(ただ、アイカツフレンズ!のアーケード新筐体は、過去筐体の流用な様ですし、
ライバルのタカラトミーの「キラっとプリ☆チャン」は新筐体でど派手に展開し、アニメの放送時間も日曜10:00に変えて、新規の顧客の開拓を試みているのが気になります。長期的に見たら、キラっとプリ☆チャンの方が有利になるのかもしれません・・)
しかしアイカツフレンズ!も好調な滑り出しな様ですし、まだまだ「アイカツ!」盛り上がっていくと良いですね。
(おわり)