こんにちは。編集部の西勝です。
現代はIT革命による情報化の波が押し寄せています。
そのため、仕事・パートナーといった個人の人生における選択や、経営上の意思決定といった組織の選択を行う場面においても、多様な選択・変化が必要となってきています。
さて、突然の質問ですが、あなたは“今まで私は、本当に意味・価値のある選択・変化をしてきた。”と言い切れますか?
言い切れるならば、その理由はなんでしょうか?
よく考えてみると、客観的な基準がない中で、自己流の評価をしているのではないでしょうか。
では、本当に意味・価値のある選択・変化とは何だと思いますか?
考えたこともないかもしれない、だけどとても重要なこの疑問を、認識技術の創始者であるNohさんに投げかけてみました。
人間は、どこから“選択・変化”を選択しているのか?
- 西勝
- Nohさん、今日もよろしくお願いします。
早速うかがいたいのですが、本当に意味・価値のある選択・変化とは何なのでしょうか?
- Noh
- よろしくお願いします。とてもいい質問ですね。
これについては、実は質問に答える前に伝えておかなければならない事があるんです。
- 西勝
- と言いますと…?
- Noh
- 西勝さんご自身は、今までの人生において自らが多様な選択・変化をしてきたと思っていますよね?
- 西勝
- はい。
なので、今までの自分は本当に意味・価値ある選択・変化をしてきたのだろうか?と疑問に思い、聞いてみました。
- Noh
- そうですよね。
実は、人間は自らが選択・変化していると思っていますが、本当の意味では、何も選択・変化していないんです。
- 西勝
- え?でも私は今まで自分の意思で選択・変化をしてきましたよ。読者のみなさんも同じように考えたのではないかと思いますが…。
では、Nohさんが言う“本当の意味での選択・変化”とは一体どういうことですか?
- Noh
- はい。
では、ここからは少し私から質問をしていきましょう。
そもそも、人間は何を基準にして、選択・変化をしているのでしょうか?
- 西勝
- 自分の考えや感情が基準になっていると思います。
- Noh
- では、その基準となる考えや感情は、本当に自分の考えや感情と言えるでしょうか?
- 西勝
- え?
それはつまりどういうことですか?
- Noh
- 言い換えると、どうして自分の考えや感情が出てくるのか、その仕組みを理解していますか?
ということです。
- 西勝
- まぁ、幼少期の体験や親の教育など、さまざまな影響を受けたことによるものだとは思いますが…、確かに曖昧ですね。
- Noh
- ということは、考えや感情は幼少期の環境によって作られたと言えますよね。
では、幼少期の影響を受けた状態での選択・変化は、本当の意味で自分が選択・変化していると言えるのでしょうか?
- 西勝
- この選択・変化の場合だと、環境によってインプット・アウトプットの範囲を制限された状態から、自分の考えや感情が形成されていますね。
- Noh
- その通りです。
つまり、ここでの落とし穴は、既に制限された条件の中で人間が “機械的条件反射”で選択しているだけにも関わらず、それを自らが“選択”しているという思い込みだったんです。
- 西勝
- なるほど。
- Noh
- こちらの図をご覧ください。
車の運転手は自分の“自由意思”で車のハンドルを持ち、右または左の方向を選択していると思いやすいですが、実は、既に作られている道によって、選択できる方向があらかじめ決められているのです。
このように、人間の脳の認識画面の中は、既に決められた道の中で行う機械的条件反射の選択だけしか存在していません。
つまり、決められた範囲の中で右に行くのか左に行くのかを選んでいるだけであり、これは本当の意味での“選択”とは言い難いのです。
- 西勝
- この道の例のように、既に決められた範囲の中でしか選択できていないのなら、意味・価値のある選択・変化はできなさそうですね。
- Noh
- そうです。言い換えれば、人間は5感覚脳が見せるマトリックス空間の中で生きているということです。
5感覚脳は、既に作られた道、つまり部分の存在の部分の選択・変化しか選択できません。
それは、実は自分が何も選択・変化できていないということなのです。
- 西勝
- これが、Nohさんが問題提起をしている観点の問題ですね。
詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。
本当に意味・価値のある選択・変化をするにはまず変化の仕組みを知ること
- 西勝
- どうやら、本当に意味・価値のある選択・変化は、この人間5感覚脳の観点から抜け出さないと始まらないようですね。
では、本当の意味・価値のある選択・変化とは何なのでしょうか?
結果 | 因果スピード | 相対世界(錯覚現実) |
過程 | 重畳スピード | |
原因 | 包越スピード | 絶対世界 (永遠不変のワンパターンの動き) |
- Noh
- それは、変化の仕組みを知る選択と変化です。
上の表をご覧ください。5感覚脳のマトリックス、スクリーンを完璧に貫き、どこにも縛られないワンパターンの動きしかない状態、包越スピードとなることで、存在の出発が分かるようになります。
この出発を認識できることが、認識の完成であり認識の終えんなのです。
- 西勝
- 初めて聞かれる方は、どういうこと?となるかもしれませんが、変化の仕組みを知る選択と変化は、5感覚脳が見せるマトリックス空間の中、映画のスクリーンの世界を越えたところにあるということですね。
詳しくはIndustry5.0セミナーでご案内していますので、興味をもってくだされば嬉しいです。
では、変化の仕組みを知ることで、今見える現実がどのように整理できるのでしょうか?
- Noh
- 先ほどの表をご覧ください。
私たちの脳は重畳スピードの圧縮、つまり結果の部分だけを取って因果スピードを発生させ、時間の概念をもった状態で錯覚現実を見ています。
このように、原因・過程・結果を通して変化の仕組みがわかった時に、存在の出発から5感覚脳で見える今ここの錯覚現実までが、すべて繋がります。
- 西勝
- 変化の仕組みが分かることで、包越・重畳・因果スピードが分かる、そして今までの変化とは異なった新しい変化を選択できるから、機械的条件反射から自由になれるんですね。
今までにない概念を使って、5感覚脳のマトリックスの外に出る
- Noh
- 別の例えを話しましょう。
誤解を恐れずに表現すると、変化の仕組みを知る選択と変化とは、「生きたまま死ぬこと」なんです。
これは、人間だけができる唯一のことです。
- 西勝
- 生きたまま死ぬ、ですか。
ちょっと驚きましたが、確かに仏教でも空海が『即身成仏義』を残していたり、 『般若心経』でも“不生不滅”と語られていたりしますね。
でもなぜ、人間だけが生きたまま死ぬことができるのでしょうか?
- Noh
- その質問の前に、まずは人間と比較しやすい動物の話からしていきましょう。
ヘビはヘビの目でヘビの世界を見て動き、イヌもイヌの目でイヌの世界を見て動き、カエルもカエルの目でカエルの世界を見て動いています。
- 西勝
- 人間も、もし人間の目で人間の世界を見て動いているだけなのであれば、その選択と変化は動物と同じレベルだということですね。
では、動物と人間の違いはなんでしょうか?
- Noh
- それは、体感覚を補うために情報データ、知識、経験を多く記憶し、“考え”を生み出すことです。
体感覚による認識の例としては、地球が固定していて太陽や月が動いているように見える天動説がありますね。
- 西勝
- 確かに、太陽や月の方が動いているように見えます。
しかし、現在は地動説が定説となっているのはなぜでしょうか?
- Noh
- 考えを通して、地球は自転しているという仮説を立て、それを立証することができたからですよね。それによって、“神”から“力”の概念が開発されました。
地動説が立証されたことにより、科学、物理学がさらにアップグレードしたのです。
- 西勝
- 今までの大前提を壊して再創造する力を人間は持っているんですね。
しかし、記憶データの蓄積による考えに依存していては、先述の通り5感覚脳の初期セッティングは壊せていないので、条件反射をし続ける結果になりますよね。
- Noh
- そうですね。
- 西勝
- では改めて先ほどの質問に戻りますが、なぜNohさんは“変化の仕組みを知る選択と変化とは、「生きたまま死ぬこと」であり人間だけができる唯一のことだ”と言い切っているのでしょうか?
- Noh
- それが認識技術の価値でもあります。
私が発見した世界は、人間と人間の宇宙は実在しない、ワンパターンの動きだけがあるという世界です。
これは、人間が持つことのできる概念の中で、一番大きくて、深くて、柔らかいものです。
その発見に加え、絶対世界と相対世界の関係性を規定する言語を開発しました。
ですから、その言語を使って相対世界である脳のマトリックスの外に出ることができるのです。
- 西勝
- この概念・言語を活用して、絶対世界と相対世界の関係性を規定できるから、人間だけが、生きたまま死ぬという選択と変化が可能なんですね。
- Noh
- そうですね。
また、ワンパターンの動きだけがあるという世界そのものが、生きたまま死ぬことであり、人間の尊厳でもあるんですよ。
認識の変化により、現実の変化が起きる
- 西勝
- だんだんクライマックスに突入してきました。
まずはこの概念を理解し活用しないと現実の選択・変化についても、本当の変化が起きないですね。
- Noh
- はい、その通りです。ですから、変化は二段階あるんですね。
一段階の変化は認識の変化です。
絶対世界と相対世界の関係性を規定している言語・イメージ言語を通して、人間が行うすべての認識手段、認識道具、認識結果を統制できる変化です。
- 西勝
- これが認識技術の一段階目の価値とも言い換えられますね。
では、二段階目はなんでしょう?
- Noh
- それは現実の変化です。
一段階目の変化を通した個人が集合した完全集団・GI(Group Intelligence)を通して、人間が行うすべての物理的手段、物理的道具、物理的結果を統制できる変化です。
- 西勝
- 今までの組織は一段階目の変化を伴わないので、完全集団・GIを創建できることは認識技術のもう一つの大きな価値であり希望ですね。
では、最後に読者のみなさまに一言お願いします。
- Noh
- 本当に意味・価値がある変化をするためには、変化の仕組みを知ることが重要です。
そうではない選択・変化は、機械的条件反射に過ぎませんし、人間のマトリックスの中で小さく動いてしまうレベルに留まります。
それは、今まで私たち人類がたくさんやってきた枠の中、条件の中での選択・変化です。
これからの時代、AI(人工知能)が人間の知性・理性・感性を、遥かに上回っていくと言われています。
AIとの出会いは今まで人類が経験したことがないことであり、それはまた同時に人類の次元上昇のチャンスととらえる事もできます。
ぜひ本当の変化の仕組みを知り、認識の完成・認識の終えん・人間の卒業をさせる道具である認識技術を思いっきり活用応用してください。
私はそんな意志あるみなさんのお役に立ちたいと思っています。
- 西勝
- ありがとうございました!
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いかがでしたか?
そもそも人間は、本当の意味・価値のある選択・変化をしたことがない、という衝撃的な発言から始まりました。
そして、その理由である5感覚脳からくる選択・変化の限界と、変化の仕組みを知る選択・変化の希望および、現実のビジョンを紹介しました。
そもそも人間は500万年間、意味・価値のある選択・変化をしてきたと思い込んでいるわけですし、この思い込みが相当固くなっていると私も感じます。
「自分の選択・変化が制限されているなんて思わない、もしくはそれがどういうことかよく分からない」という方は、その考えが出た時点で選択・変化が制限されています。
詳しく知りたい方は、まずはNohさんと直接交流ができる超未来塾に参加してみてはいかがでしょうか。
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