天空の城に魔王は住んでいる
☆美しき人生への闘争.
youtube「ブルーバード」を以下に添付します。
この世は気味悪い策略に満ちている。
怒りと愚かと貪りとがヘドロのように湖水を埋め尽くしている。
湖面は美しく太陽も月も宿すが、住む魚は四苦八苦している。
その世界をまざまざと毎日のように見せつけられる。
私たちはなぜ、必要以上に儲けなければならないのだろうか。
蓄えのない将来が不安だということなのか。
競争に負けることで没落する恐怖からか。
大きな外的要因による損害に備えなければならないからか。
けれど、豊かさを守るために過剰な競争をし、
本来、味わえるはずの楽しみや安らぎを失っていないか。
あるいは競争に勝つために周囲を不幸にしていないか。
ある王が死にぎわにつぶやいたという。
「私は王などに生まれなければよかった。ジプシーか何かに生まれて、
朝に夕に神に祈りを捧げる生活をしたかった」と。
王たる者が、なぜシプシーの生活に劣るのであろうか。
私は一匹の虫のように大地の底辺に生まれた。
四方を山に囲まれた小さな町に生まれた。
山の向こうにどんな世界があるのかを知らず、
平凡な親や平凡な近隣の人々の中で育まれた。
さりとて、私はその生活に何か不自由をしたということはない。
ただ、いつしか「勉強のできる人」が幸せと信じ込まされた。
一匹の虫は蛹となり、やがて空を飛ぶための翼を持った。
ふるさとから1000キロメートも離れた都会に私は移り住んだ。
そこには巨大なビルが林立し、着飾った人々がうごめいていた。
山奥の小さな町から来た一匹の虫は意気消沈した。
何の力もない、貧乏で惨めな自分が嫌で仕方なかった。
一方、周囲は豊かで力ある者たちが悠然と生きていた。
皆、天空にある城に住むことに憧れていた。
大地の暗がりに住むことは報われないと思っていた。
天空の城に行けば、着物も食事も贅沢ができる。
快適だし、楽だし、自由な時間も沢山あると期待していた。
だから、個々に翼を目一杯動かして天空の城を目指した。
私も例外ではなかったのだ。
天空の城の一角に行くために懸命に努力した。
オモシロくもないのに笑い、嫌いな相手のご機嫌をとった。
心にもないセリフを言い、しまいには病気でも元気なそぶりをするようになった。
病気をして休もうものなら、価値ある仕事は他人の手に渡る。
その恐怖心から、体に鞭打って働くのだ。
有給などとれない。逆に休日返上で仕事をした。
そうして、やっとの思いで天空の城の一員になった。
たしかに天空の城の生活は金銭的に豊かである。
家もクルマも、洋服も食事も程度が良くなった。
旅行は広々としたファーストクラス。
宿泊するのは高級ホテル。豪華な食事つき。
けれど、この天空の城から地上に堕ちる者が後を絶たなかった。
実はこの天空の城には城主がいて、嫉妬深く強欲なのだ。
嫌われれば左遷、降格。自己主張しようものなら・・
そう、追放や幽閉、さらし者になるのである。
ハイリターンは、ハイリスクである。
それでも、一生懸命働けば天空の城で生きられた。
こうして10年、20年、30年と歳月が流れた。
しかし、天空の城にも寿命がある。
世間で言う倒産やアクシデントなどで城ごと地に落ちることがある。
そうなれば天空の城は無残にも暗黒の大地に墜落する。
私の天空の城は、無残にも空中分解した。
それでも城は暗黒の大地で延命し、実入りは少ないが生活は維持された。
城が天空にあろうとどこにあろうとハイリスクの生活は止めどない。
そのうち「金属疲労」のように私の心は悲鳴を上げた。
ずっと心にもないことを言い、演じてきた生活が嫌になった。
怒りと愚かと貪りで凝り固まることに耐えられなった。
他の人々を不幸にしてまで繁栄しなければならないなんて、
未来を不安視して過剰に蓄えなければならないなんて、
365日、24時間を競争に使わなければならないなんて、
そうしていつしか競争漬けの生活ばかりになった。
何かオカシクないか? これが幸せか?
そうじゃないだろう?
今、初老の身となってはっきりと言えることがある。
お金じゃないって。地位じゃないって。
大事なことはね、悔いのない美しい人生なんだ。
大金持ちだから幸せ、有名だから幸せ、そんなことはない。
天空の城は神々の世界できらびやかだが現実は途方もなく大変なんだ。
地上も同じく大変。要するに環境じゃない。
境涯なんだ。境涯で幸せになれるかどうかが決まる。
釈尊は幸福の境涯を「成仏」と呼んだ。
幸せはね、仏になるしかないんです。
仏になるには南無妙法蓮華経しかない。
しかも、創価の南無妙法蓮華経でないとだめ。
私の城の生活は残すところ1年8カ月。それでオサラバ。
怒りと愚かと貪りの連中との濃密な付き合いはそれで終わりたい。
それまで闘争の生活はしかたない。闘争はそれまで続く。
魔との闘争、自分の弱さとの闘争・・
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by sokanomori3
| 2018-05-13 06:18
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