以前、我が家の通信費のお話で、私がガラケーを使っているお話を書きましたが、ガラケーを使っていると、ドコモから「スマホに乗り換えませんか?」的なダイレクトメール(DM)が来ます。
こういうの。立派なDMの中には細かい字がびっしり。老眼入ってきたら読めないだろうな。タブレットなんて月々2,500円払わなくても使えるって。
「月々の使用量がダンゼンおトクに」なるそうなので、中身を見てみるとそんなことはなさそうです。「おトクなクーポン」も誰にとっておトクかと言えば…ドコモさんなんでしょう。かつて、TONEモバイルで料金シミュレーションしたときの気分になりました。
今よりも「こんなにお得になる」どころか高くなってるじゃないか。安くなる前提で作ってるから、グラフが固定画なんでしょうね。手抜き間を感じてちょっと苛立った記憶があります。
料金シミュレーター | トーンモバイル - TSUTAYAのスマホ
改めてみてみたら、今も変わらずでした。1年前から変わってないのか。。
ガラケーを使って通信費を抑えている話はこちら
DMについての所感
DMを送ってくること自体には文句はございません。新商品の情報や新しい取り組みなどを受け取れるのは面白いことでもありますからね。ただし、送るDMをターゲットに合わせて作り変えるとかはできないのだろうか?とは思うんですよ。
DMの裏面。確実にシニア向けじゃないのか、ドコモスマホ教室。
どう考えても、「節約のために無料通信分を考慮して安上がりに仕上げている人」に対して送付するDMじゃないんですよ。DM代を無駄にしているとしか思えません。
DM自体にもお金がかかる
DMを発送するためには、DMの原型作成代・印刷代・送料がかかります。1通あたり100円以上はかかっているはずです。このDMを何通送って、何通のレスポンスがあるのかというヒット率はわかりませんが、仮に1万通送れば100万円かかるわけです。
その100万円をかけても、それ以上の見返りが期待できるからDM送付をするんでしょうけど。このDM、かなり高頻度で来ている気がするので、それなりの収益は期待できるということなのでしょうか?
AIで精度を上げないの?
ゆえに、DMの費用は引っかかったカモでペイできるようですから、問題ないのかもしれません。しかし、AIを使ってDM送付先を選定し、送付先対象の特徴に合わせてDMを変えていけばもっとカモが増えてキャンペーン効率が上がるのではないかと思うんですよね。ドコモもAI研究してるんでしょうから、使えないわけはない。
当然ターゲットに応じてDMのパターンを複数作ればコストもかかるでしょう。それを勘案して現状のような送付方法に落ち着いているのかもしれません。
ですが…
私はこのレベルのDMをいくら送られてもスマホには変えませんよ、ドコモさん!
DMの費用は契約者が出している?
そもそも、費用のかかるDMが出せるのは、それなりに利益が出ているからですよね。その利益は契約者によく分からない料金体系で幻惑して搾り取った成果なんだろうなと考えると、現状に胡坐をかいているとしか思えないんですよね。
DMは出すものだ。やれば誰かしら食いつくものだ。もしもDMの費用が嵩むのであれば現状の契約者に捻出させるようプランを作ればいい。
そんな風に見えてしまうんですよね、こういうものが届くたびに。
だから全然株価が上がらないんじゃないのか
まとめ
ドコモとしてはガラケーの回線をさっさと廃止して、現状のガラケーインフラ維持費を次世代通信規格に回したいという思惑もあるのでしょうが、やり方が旧態依然のままでは、進むものも進まなくなるんじゃないかなと思います。
余談ですが、実家にいる母は「ガラケー使いたいなら、ガラホがあるよ!ガラケーそっくりだよ!(でも使い勝手は悪いのよ。だからその後スマホに変えましょうねー。)」というDMに唆されて、ガラホに機種変更したのですが、その使いにくさに嘆いています。(画面が小さいから見にくいし、タッチもできないから操作しにくいらしい)
やはり、DMがまったく無意味なわけではないんですよね。こういう人にはヒットするんだから(そして思惑通りカモになってるんだから)。
ですが、現状のDMではまったく効果のない人に対して効果のあるアプローチを考えてみてもいいのではないかな?と思います。あっと驚くアプローチがあれば、私も感心して精査するでしょうし、そのアプローチの手法から仕事に生かせるものを学ぶこともできるでしょうから。