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ガルシア4勝、人生初完封

2018年5月13日 紙面から

巨人-中日 完封勝利し、ウイニングボールを手にナインとハイタッチして喜ぶガルシア=東京ドームで(中森麻未撮影)

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 最後の1球はしっかり低めに投げた。9回1死一塁、ガルシアが辻に遊ゴロを打たせ、併殺完成。さばいた京田とグラブタッチすると、満面の笑みに白い歯が輝いた。中日の助っ人投手の完封は2011年8月のチェン以来7年ぶり。チーム勝ち頭でリーグ3位の4勝目を完封で飾ったが、驚いたことに完投自体がアマチュア時代を含めて初めてだという。

 最大のピンチは8回1死満塁。2回以降、二塁も踏ませなかった。初めて三塁まで走者を進められ、迎えた打者は4番・ゲレーロ。初球、内角高めへの149キロで三ゴロ併殺に打ち取ると、ど派手なガッツポーズで何度もほえた。

 「7回に『いけるところまでいこう』と言われた時に9回まで投げたいと思った。満塁で4番を迎えた8回が一番苦しかったけど、ポジティブに考えて全力で投げた。ホントにうれしい」

 森監督直伝のチェンジアップが組み立てを変えた。来日初登板だった4月4日巨人戦(ナゴヤドーム)のチェンジアップの比率は全投球の10・6%だったが、この日は20・9%。7日の福井での練習中に森監督が直々に握りを伝授。この日はもともとの握りと合わせ2種類のチェンジアップを駆使して、巨人打線に的を絞らせなかった。

 キューバでの子どもの頃はボクシング、サッカー、陸上などさまざまなスポーツをやっていたが「ボクシングは痛いし、サッカーは走る距離が長くて苦しい。消去法で野球が残った」と笑う。根性なしなコメントと裏腹に、野球をやるために21歳の若さで数カ月かけて亡命した。

 

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