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ビシエド、看板直撃弾 主軸3発G粉砕

2018年5月13日 紙面から

巨人-中日 6回表1死、左越えに5号ソロを放ち、打球の方向を見るビシエド。投手田口(平野皓士朗撮影)=東京ドームで

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 爽快なクリーンアップの3発だ。中日は12日、東京ドームでの巨人戦でソイロ・アルモンテ外野手(28)、ダヤン・ビシエド内野手(29)、福田永将内野手(29)の3、4、5番が初のそろい踏みとなるアーチ共演。中でもビシエドの一発は左翼看板に当たる特大弾だった。投げてはオネルキ・ガルシア投手(28)が来日初完封。最下位転落の危機で投打がかみ合い、快勝した。

 これぞ4番、という当たりに誰もが息をのんだ。スコア1-0の6回1死。1ボールからの2球目。ビシエドが内角スライダーをしばきあげる。打った瞬間、それと分かる打球。左翼を守る昨季の同僚・ゲレーロは追うことすらしない。左翼席に陣取る竜党のさらに上、看板にぶち当てた。

 「完璧だった。しっかりコンタクトできれば飛ばせるよ」と自慢げに振り返った5号ソロ。8日のヤクルト戦(福井)以来、3試合ぶりの一発で両軍を行き来していた試合の流れをぐっと引き寄せた。

 残念ながら賞金がかかっていない看板だったため賞金は出なかったが「それが僕らしいよ。チームが勝てたことが1番のプレゼントさ」と白い歯を見せた。

 大リーグ時代から自認する「ミスター・メイ」。5月に入り、その存在感は増すばかりだ。この日も1回に左前打を放ち、早くも月6度目のマルチ安打。月間成績の43打数18安打、打率4割1分9厘は驚きの数字だ。「4月があまりよくなかったからね」といよいよエンジンは全開だ。

 好調の裏には心の余裕もある。キューバから亡命しているビシエドは昨季、米市民権の取得のためシーズン途中にチームを離れて渡米。1カ月以上も難航した揚げ句に市民権を得られず、再来日後も14打席連続で無安打と苦しんだ。だが今年は約1週間で手続きが完了。「人生にかかわることだったからね。今は頭の中がスッキリしているんだ」と無心でバットを振れている。

 

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