藤沢の地域情報サイトが優秀賞
- 文化|神奈川新聞|
- 公開:2014/05/09 14:04 更新:2015/10/13 22:59
全国の優れた官民協働プロジェクトに贈られる「協働まちづくり表彰」の優秀賞に、藤沢市内の地域情報を発信するサイト「えのしま・ふじさわポータルサイト」(通称えのぽ)が選ばれた。サイト開設10年の節目での受賞に、関係者の喜びもひとしおだ。22日に都内で表彰式が行われる。
えのぽは、市内のシニア世代を中心に構成されるNPO法人「湘南ふじさわシニアネット」が運営。市は情報提供や取材協力などの形で関わっている。
地産地消や健康づくり、イベント情報、グルメなど地域密着の多様なコンテンツを用意。公平性の観点から行政には難しい特定の飲食店・生産者情報の掲載も可能で、民間が手掛ける強みを発揮している。
サイトの立ち上げは2004年度。効果的で分かりやすい情報発信に努めるため、市は既存の公式ホームページ(HP)を「行政情報中心」と「地域情報中心」の2サイトに分類し、前者を公式HPに、後者をえのぽと命名した。
開設当初こそ市が費用を負担し運営していたが、07年度から同ネットと協働。10年度からは運営を同ネットに完全移管した。行政にとっては地域の人材活用に、シニア世代にとっては活動の場の創出や地域貢献につながり、今回の表彰では「新たなパートナーシップを形成している事例」と評価された。
同ネットの小林信武代表理事は「これからも互いに補完し合って官民それぞれの強みを発揮し、市民が必要とする情報発信に努めたい」と話している。
同表彰は、日本経営協会が主催する「自治体総合フェア」の一環で始まり、6回目となる本年度はグランプリと準グランプリ、優秀賞2点が選ばれた。
【神奈川新聞】