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[第三節【プロメテウスの火種】1]
「--というワケみたいだけど…気分はどうだい?」
雪と氷に閉ざされた洞窟の中、一人の男が【少年】に問う。生まれたばかりの【少年】は、男の話を聞くと小さな拳を握り締めた。
「それで…僕をどうするつもりですか」
「なあに、僕は長い、長~~~~い時を掛けて君の存在を作れただけで満足さ。だから君は自由だ。ここに留まり朽ちるも良し。僕達の【主(マスター)】の下へと来て共に崇高なる計画を果たすも良し」
そして優美な形の眉を面白そうに歪め、男は指を鳴らし魔法陣を展開した。
「だけど…もし君が人の--愚かで猥小で惨めで偽善たっぷりな人間の中にある【力】や【強さ】を信じると言うとなら、それも良いかもしれないね♪」
男の姿が魔法陣の中へと消え、白銀に包まれた洞窟が赤で塗り潰され、崩落していく。【少年】はただひたすらに、直向きに前へと走り、脱出を目指すしかなかった。そんな彼を嘲笑うかのように男の声が何処からともなく聞こえてくる。
『辛くなったら何時でもおいで…僕の人形第一号…♪僕は何時でも君を見守っているよ…』
どのくらい走ったか、何処まで走ったのか、【少年】は覚えていなかった。確かな事は、自らが生を享受していることと、【男】により、彼の人形として生き抜くための必要最低限の力を授かり、代償として生まれた洞窟を失った事や、【男】に語られた様々な人間の話から得た、人間の持つ希望や力への憧れだけ。【少年】は独りぼっちで街へと歩いて行った。

「親方、こんにちは」
「おう!アルスか!ちょっと待っててくれ!」
試験から半年後の人類歴1873年8月。アルスは今日も王都アヴァロニアにある造船工房を訪れていた。
何も海路を移動するなら定期旅船で済むので、わざわざ作って貰う必要はない。空路も同様だ。
しかしパーティーを組んでから半年で、アルス達男子組は様々な問題に気付いたのだ。男子だけならば野宿でもなんでもすれば良いだろう。風呂も我慢すれば良い。しかしネヴィアやスノー、ティールはA級冒険者である以前に一人の女の子なのだ。
流石に女の子達にそういった事をさせるのは如何かと思い、アルス達は半年間王都周辺の依頼しか受けてこなかった。流石にそれでは収入も少ないとの事で旅客機等を用いて遠方の依頼も片付けている……のだが如何せん効率が悪い。旅客機や船を利用するとなると費用がかさむ上に、それらの時刻に会わせた依頼しか受けられないのだ。
そこで二ヶ月前に、ヒサメが「自分達用の飛行艇を作れば何時でも何処にでも依頼に行けるし、費用も維持費だけで済む。何より飛行艇ならば、旅の途中に旅客機や大型船と比べると簡易だが、個室でシャワーやトイレも利用できるから作れば良いのでは」と提案したので、アルスはそれから親方に依頼をして、飛行艇を作って貰っているのだが--
「アルス、すまねえな…」
「どうしたんですか?親方?」
親方が工房の奥から申し訳無さそうに歩いて来た。何かあったのだろうか。
「大方完成はしてるんだが…どうも外部装甲用の魔鉱石と動力部冷却用の零度ガメの甲羅が品切れ中でな。仕入れてから届くのに最低でも2週間は掛かるから…お前さん達に渡せるのは1ヶ月ぐらい先になっちまう…すまねえなあ…」
「いえいえ…作って頂けるだけでも嬉しいですし」
頭を下げる親方を慌ててフォローする。しかし1ヶ月となると予定がかなり狂ってしまう。どうにかして材料を--
そこでアルスはハッとした。魔鉱石に零度ガメの甲羅。どちらも取れる場所があるではないか。
「親方、その魔鉱石ってどの色でも良いんですか?」
「ああ。構わねえ。アテがあるのか?」
「ええ。僕の故郷のボレアオネの近辺で零度ガメの甲羅も。良ければ僕達の以外にも必要な分だけ採ってきましょうか?」
親方が嬉しそうに目を真ん丸にしてにっこりと笑う。親方と出会った時、最初は気難しい人だな、と思っていたが親しくなると優しいし、こんなに可愛い一面も見せてくれる。これはアルスの人徳故か。
「本当か!いやあすまねえなあ…じゃあ後で採石用のピッケルとかを渡すからよ、よろしくな!その分まけとくぜ!」
「ありがとうございます」
気前の良い親方に頭を下げ礼を言う。親方はガッハッハ、と笑いながら「お互い様よ!ありがとな!」と言ってメモを渡してくれた。

「そう言えば…【彼】はまだ戻られないのですか?」
異界の扉の向こうにある魔族の本拠地、魔界。その首都であるアスデポロデスでは、魔族の貴公子達がワインを優雅にたしなんでいた。
「ああ、【彼】ねえ…能力から性格含め、変わり者揃いの我々の中でも特に変わり者でしたからね…今頃趣味の追究でもしてるか、はたまた人間につき従っているのか…」
相づちを打ちながら最初の男にワインを注ぐ。最初の男は「ありがとうございます」と礼をしながらコブレットの中のワインを見つめ、美しい波紋に見とれた。そして深々と溜め息を付く。
「彼程の頭脳を持つ者が再び現れれば…我々魔界も栄華を取り戻せるというのに…皇帝陛下も彼の帰還をお望みでしょうに…」
「ですね…全くあの突然変異の夢想家が…奴が戻ればゴブリンもオークも我々魔人族も…」
魔族の貴公子達は天井に揺れるシャンデリアの焔を見上げ、乾杯をした。
魔界の未来の憂いを示すかのように、天井のシャンデリアの蝋燭が一本、寿命を迎えた。

「久しぶりに帰って来たね…」
「うん…お父様元気かな…」
動力列車で1日。アルスとスノーが約9ヶ月振りに訪れた故郷を見て感嘆の声を上げた。
北の大都市ボレアオネ。名領主シュヴァルツ・ダオラによって治められしその街は、今日も活気を帯びていた。一行は街の門を潜り、ボレアス山での採掘等の許可を得るために街の役所を訪れた。
「あら!久しぶりね、アルス君にスノーちゃん♪」
「ご無沙汰してます」
「お久しぶりで~す」
一行を出迎えてくれたのは顔馴染みの受付嬢。彼女の名はシャロン。この広大な街の役所に寄せられる依頼や採掘等の許可申請等を一人でこなす敏腕受付嬢だ。アルス達が子供の頃から勤めており、それなりに上層部への口寄せも出来、また時間がある時は様々な情報を教えてくれる親切で美人な人のため、街の人々からの信頼は厚い。
「ちょっと王都で採掘と零度ガメの甲羅の調達を頼まれまして…お願いします」
「あら、大変ね…わかったわ、頑張ってね。そうそう、二人がいないからって領主様にアズナル郷が寂しがってたわよ♪」
「あはは、それじゃあちょっとだけ顔出してこようかな」
まさかそんなに心配を掛けていたとは…これからは毎月一枚は手紙でも送ろうとアルスは反省する。
するとシャロンが後ろのレン達に気付いたようでアルスに訊く。
「あら、貴方達のパーティーメンバーの子達?」
「うん。皆のお陰でA級に無事合格したよ」
A級に受かった、という事を聞いてシャロンが目を丸くした。しかしすぐに顔を曇らせ二人に耳打ちをする。
「これはあくまで噂なんだけどね…冒険者が次々と首を刈られて殺害される事件がアヴァロニアで起きてるらしいの。貴方達の試験の時も何かあったみたいだけど…気を付けてね」
無償で情報を提供してくれたシャロンにお礼の言葉を述べ--スノーは「はいお土産!」と言い珍しい魔物の羽で作られたアクセサリーを渡しながら--、二人は一行を連れ、先ずはスノーの家へと向かった。
「お父様、ただいま~!」
「お久しぶりです、ダオラ領主」
アルス達はシュヴァルツ領主の邸宅の応接間に招かれた。以前もアルスは招かれた事があるが、金銭的な余裕があるのにも関わらず無用な装飾は施しておらず、家族と市民を守るための最低限度の備えがしてあるだけの質素な邸宅だった。
ダオラ領主はアルス達に気付くと微笑みを浮かべ、メイドに飲み物やお菓子を運ぶよう頼む。そして六人に席を勧めた。
「久しぶりだね、アルス君。それにスノーもお帰り。アルス君に他の方々も私の娘がお世話になっております」
「いえ、こちらこそ。スノーにはいつも助けて貰ってます」
ネヴィアの答えに笑顔を見せ、招かれた側のアルス達に深々と頭を下げる領主。この礼儀正しさや謙虚さが、彼の治世を良き物にし、長引かせる秘訣であろう。一行は自己紹介を済ませると席に付き、世間話を始めた。--ちなみにスノーは領主の膝の上に乗って甘えており、領主は恥ずかしそうにしている。
「飛行艇のための素材集めですか…完成した暁にはもっと顔を出して下さい。アルス、君のご家族もきっと喜ばれる」
「あはは…」
流石にあれから一度も連絡を取っていないので心配を掛けているのかな…と危惧していたアルスは先程のシャロンとの会話も合間ってぐうの音も出なかった。
その後も団欒を楽しみ、数時間もすると一行は暇を告げ、邸宅を後にした。
「それにしても…首刈りねえ…ん?ヒサメどうかしたの?」
ネヴィアが顔を曇らせているヒサメを見て心配そうに首をかしげる。彼は顔を曇らせてたまま声を潜めて話をした。
「考えていたのですが…首刈りが壱達の仲間であることは皆さんも想像していると思います。目的は何であれ。しかし冒険者が…AからDどのクラスの冒険者であっても知識、実技共にそれ相応の成績を残したハズの冒険者がそうも簡単に、次から次へと不覚を取るものでしょうか?」
例え戦闘が不得手な冒険者であったとしてもそこまで大勢が不覚を取られるような事にはならないハズ。冒険者は相手の気配を察知する術を教わるのだから尚更だ。
「ですからこれからは二手に分かれる事を避け、念のためにも纏まって行動したほ--」
ブジュリ。
街の広場で突然何かが--生物の体が--斬れるような生々しい音がした。一行は顔を見合わせ、慌てて広場へと向かう。
広場のすぐ近くの通りまでやってくる。あれから物音は何もしない。しかし血のような臭いは已然として立ち込めている。一行は頷き合い、物陰から飛び出し--
「え…?」
広場には何も無かった。血のような臭いはいつの間にか消え去り、広場には静寂が戻っている…幻覚だったのか、はたまた物音と臭いの正体は魔法か何かなのか…何が起きたのか分からぬまま、一行はアルスの家へと向かった。
「ただいま」
「あ!お兄ちゃんお帰り~」
「あら、お帰りなさい」
「おお、帰ったか。心配したぞ。それであれからどうだった?」
アルスの家族が一行を温かく迎え入れる。あれから一切連絡を取っていなかった、もとい取り忘れていたわけだがアズナル達は元気なようでアルスは安心した。
一行が自己紹介を済ませ、母がシチューを作っている間にアルスが一通りの事を話す。すぐに家族と一行は打ち解け、和やかな雰囲気が漂った。
「--の魔法って結構神経使いますよね~あ!ティールさん、これ使えば寝癖直せますか?」
「え、ええ。ですが寝癖って自然と直るものなのでは無いのですか?」
レーウとティールは早速魔法の話で持ちきりだ。ティールの方が若干レーウのペースに持っていかれているが。
「スノーちゃん、人参お願いね。ネヴィアちゃんはじゃがいもをお願い」
「はーい」
「ふふん♪料理ならお任せを!」
キッチンではスノーとネヴィアが母の手伝いをしている。ネヴィアは二人で旅をしている時にも料理を振る舞って貰った事があるので安心だが、スノーは幼い頃から天然な側面を知っている。
大丈夫かな…シチューが黒焦げの薬品みたいにならないかな…とアルスはいらぬ心配をしていた。
「ほう?氷で武器を創造する使い手とは珍しい…それに片手剣に盾のスタンダートなスタイルも近頃見なくなったからな」
こちらではヒサメとレンがアズナルと武器について夢中で話している。それにしてもレンはともかく、ヒサメがここまで熱中したり心を許したりするのは不思議だな、とつくづくアルスは思った。程なくして料理が出来、全員で同じ食卓を囲みながら楽しい食事を楽しんだ後、日が暮れてきたので素材集めは明日にし、今日はもう風呂に入って休むことにした。
「皆、お休み…」
旅の疲れと家族との再開を楽しんだ嬉しさからか、アルスの瞼はすぐ重くなり、意識が底へと沈んでいった。

明くる日の朝、朝食を終えるとアルス達はすぐにボレアス山へと向かった。ボレアス山は内部にトンネルが掘られており、そこで良質な魔鉱石--上物の剣等の刃や機械兵等の装甲になる--を取る事が出来る。アルスのダガーもガイスートの牙と魔鉱石を融かして作られていた。
先日の噂や謎の現象を受け、一行は周囲を警戒しながら先へ進む。甲羅を採るために零度ガメを倒しながら少し進むと採掘場にたどり着き、必要な分の魔鉱石を採掘すると一行は来た道を戻り、ボレアス山から出てボレアオネへと戻って来た。
「承りました。転移料は15000メルクです」
出来るだけ早く飛行艇が完成して欲しかったので、出費はかさむが通常の郵送ではなく転移郵送にして貰った。
転移郵送とは近年開発された画期的な郵送方法で、転移魔術を組み込んだ転移門同士を魔電磁ネットワークで接続、物品を転移門間で転移させる。まだ試験的なので人等の生き物の郵送は難しいらしく、一度に消費される魔力や電力もかなりのものになるので非常に高価なのだ。
「ありがとうございます。それではお願いします」
「またお願いしますね~」
アルス達は礼を言い郵便局から街へと出る。このままアヴァロニアへ帰っても良いが、かえって中途半端な時間に着いてしまうので相談の結果、出発は明日にすることになった。
「そしたらお店でも見て回ろうか!」
ネヴィアが皆に目をキラキラさせて訴えかける。以前出会った時もショッピングモールだったので、案外買い物が好きなのかもしれない。
「良いですね。私も新しい魔導杖が欲しかったところです」
ティールがうんうん、と追従する。スノーも目を輝かせて「おすすめのお店があるんだ!」と皆に笑顔を見せる。こうなった女子達の買い物への意欲は止まらない。
「……買いすぎないで下さいね」
ヒサメが半分呆れたような、半分楽しそうな表情で三人に釘を刺す。
「それじゃあアレとかを買って…」
「いやそこはアレを…」
「待って二人とも、そこはコイツよ!」
しかし三人はヒサメの言葉に耳を貸す事もなく、何処からともなく取り出したチラシを見、楽しい買い物を想像して女子会ムードに早くも突入していた。最早アルスとレンが止めに入る隙など無い。
「それじゃあ僕が皆さんを監視していますので、お二人はご安心を。5時にアルスさんの家で落ち合いましょう。……万が一の時はお気を付けて…--ちょっと皆さん待ってください!」
ヒサメが一瞬心配そうに顔を曇らせ先へと進んでいく三人の元へと急ぐ。向こうはヒサメが色んな意味で--財布的にも首刈り等の危険からも--守ってくれるだろうから心配は無いだろう。唯一の心配は彼の胃痛だが。
一行の中で冷静且つ常識人枠のヒサメに更なる心労が降りかかる事を想像して二人は苦笑をした。
「じゃあ適当におすすめの場所でも紹介するよ」
「ああ。それに壱達の…敵の情報も集めなきゃな」
二人は和やかに談笑しながら街へとくりだした。
話をしていく内にお互いの事が更にわかってきた。レンの家は帝国のとある貴族の一族で、土地の領主を任されているらしい。親が習い事をたくさんさせて嫌になり、家出をしたこともあるらしい。それに幼い頃から甘いマスクのお陰でラブレターをたくさん貰って対応に困ったそうだ。
アルスの方もたくさんの事を話した。学校でいつも上位の成績を取れて嬉しかったこと。初めて料理を作ってみたら丸焦げになって家族皆でお腹を抱えて笑ったこと。正式に跡継ぎとして認めて貰ったこと。
「やっぱり凄いなアルスは…そう言えばその剣に名前って--え!?」
「ああ実は--今のは!?」
そう言えばアルスの緑の長剣の名前を知らなかったな、とレンが質問をしようとした時、広場の方から爆音と悲鳴、銃声が聞こえた。
「アルス!」
「ああ!」
二人は頷き広場へ駆ける。
「怯むな、撃て!無理に殺す必要は無い!撃退しろ!」
ボレアオネ警備隊隊長、カライスの必死な--どこか上ずった声が聞こえてくる。二人はそれを聞き更に足を速めた。
目配せをしてアルスは弓を、レンは剣を構える。互いに頷き同時に広場に飛び出した。
「え?鬼人族が何故此処に…!?レン!」
「おうよ!せやああああ!」
そこにいたのは人類の住む地上にはいないハズの--異界の扉の奥に潜んでいるハズの魔族の一種--鬼人族だった。肌は浅黒い色で、体は筋骨逞しい。額には鬼人の名の由来たる二本角が天高く聳え、人間と同等かそれ以上の知性を感じさせる目は、何故か苦しみに染まっているように見えた。
彼らは先述のように異界の扉の奥の魔界に住んでいる魔族の一種。ゴブリンやオークとは違い、その高い知能と脅威的な身体能力から魔人族、悪魔族、ジャイアント族と並ぶ魔界の頂点なのだ。そんな彼等が地上にいる道理など--
「貴様ら…冒険者か…」
鬼人族の一人が長剣をアルスとレンに向けて憎々しげに言い放つ。アルスは努めて落ち着き、先ずは話をすることにした。無益な殺生は出来るだけしたくはない--それに警備隊が苦戦している相手を、二人が加わっただけでは押しきれないと思ったので、ネヴィア達が来てくれるまで持ちこたえる事が出来ればと考えた--からである。
「待ってください。貴方達は何故此処に?貴方達ならば魔界で裕福に暮らせ--」
「黙れ!この人界人めが!」
「貴様ら如きに何が分かる!」
「魔界【で】だと?ふざけるな!」
先程のリーダーと思われる鬼人が怒声を上げると、配下の鬼人も次々に怒りを露にする。どうやら意図せずして逆鱗に触れてしまったようだ。出来れば平和に行きたかったのだが…とアルスは少し悲しくなった。彼等と和解出来れば魔族との和解に繋がったかもしれない。それに彼等にも何か事情があるのだ。
「失礼しました…何か事情があるようなのに…ですが…ここは押しきらせて頂きます!」
しかし此方にも守らねばならぬ物がある。この街の罪無き人々を傷付けるワケにはいかない。彼等に事情があるように、こちらにも愛する者達がいるのだ。

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