困った時のフジ頼み 安倍首相“緊急出演”内容ゼロの40分間
窮地に陥ると、いつもこのパターンだ。11日、安倍首相がフジテレビの「プライムニュースイブニング」に“緊急生出演”。午後5時20分ごろから40分以上にわたって電波を占拠した。
加計学園の獣医学部新設については、「プロセスに一点の曇りもない」「私から指示された人はひとりもいない」と従来通りの主張を繰り返すだけ。前日に国会招致された柳瀬元首相秘書官が、加計学園関係者と会ったことを安倍首相に報告していないと答弁したことも、ニタニタしながら「まったく問題ない」と言い放った。
「フジは安倍首相べったりの日枝元会長が今も隠然たる影響力を発揮している。プライムニュースで質問役を務めた反町キャスターも完全に安倍応援体制に組み込まれています。安倍首相は、政権浮揚策に位置付けていた日米首脳会談が財務省のセクハラ次官に話題をかっさらわれて話題にならず、支持率回復に結びつかなかったことに立腹でした。支持率回復を狙って、フジの番組に生出演したのでしょう。応援団メディアなら厳しい質問を浴びせられることもないので、記者会見より安心ですからね」(一般紙の政治部デスク)