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ロシアのドーピング暴いた独記者、W杯控え入国ビザ発給を拒否される
2018年5月12日 17:02 発信地:ベルリン/ドイツ
【5月12日 AFP】独スポーツ通信社SIDは11日、ロシアの組織的ドーピングスキャンダルを報道して五輪に衝撃をもたらしたドイツ人ジャーナリストのハイオ・ゼッペルト(Hajo Seppelt)氏が、2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)を取材するための入国ビザ(査証)の発給を却下されたと報じた。
ゼッペルト氏はSIDに対して、「組織ぐるみのドーピングシステムが発覚したことによって、ロシアがこのような措置を取る必要に迫られたということは明白だ」とコメントした。
今回のビザは、ゼッペルト氏に代わりドイツ公共放送のSWRがロシア当局に申請したもので、同国において「好ましくない人物」のリストに同氏の名前が記載されているという理由で発給を却下された。SIDは拒否された正確な理由は明らかにされなかったとしている。
SWRが系列局として加入しているドイツ公共放送ARDのウェブサイトでは、ゼッペルト氏が「今回の件は、2014年にロシアで国家ぐるみのドーピングが行われていたという、同国にとって重要な意味を持つことをわれわれが報道したことによるものだ」と投稿。同局の番組ディレクターも、「(ロシアの)政治家が決断を考え直すことを望むだけだ」と語った。
国際サッカー連盟(FIFA)は、すでにゼッペルト氏の公認申請を承認しており、「基本的に、報道の自由はFIFAにとって重要事項であり、代表メディアには仕事ができる最大限の状況を提供していきたい」との声明を発表した。(c)AFP