現役を引退したフィギュアスケートの浅田真央さんをかつて指導したラファエル・アルトゥニアン氏が19日、都内でインタビューに応じ、「悲しくて、寂しい。フィギュアスケート界の象徴的な選手だった。マオほど魅力的な女子スケーターはいない」と思いを語りました。
アルトゥニアン氏は、浅田さんが15歳だった2006年夏から約1年半、米国を拠点にした際に指導。トリプルアクセルにこだわり続けた姿を「信念を貫いたのは正しい。他のスケーターを勇気づけた」とたたえ、浅田さんに今かけたい言葉については「経験してきたことを日本の若いスケーターに伝えてほしい」と答えました。
浅田さんは12日に会見を開き、21年間の現役生活を終えることについて「気持ちも体も、自分の気力も全部出し切ったので、何も悔いはないです」と語っていました。引退後の具体的な活動内容については決めていないものの、今は17年夏に開催されるアイスショーでいい演技を披露することを目指したいといいます。
羽生結弦、浅田真央さんは「挑戦の象徴」 引退を惜しむ
フィギュアスケートの羽生結弦が16日、荒川静香さんとともに仙台市内で行われたフィギュアスケートモニュメント除幕式に出席。先日引退を発表した浅田真央さんについて、「僕にとって浅田真央選手は挑戦の象徴」と話しました。
羽生は浅田さんについて、「トリプルアクセルもそうだし、曲にあわせてどれだけ難しいジャンプ、ステップ、スピンを入れたとしても、そこに難しさを感じさせないところが素晴らしく、憧れていた」と言及。「僕がトリプルアクセルを跳べたきっかけも浅田さんのおかげ」と感謝しました。
引退発表の翌日、連盟を通じて「浅田選手のスケートが大好きです。これからもずっと私の憧れの人です」とコメントを出した羽生。「コメントを出す前、本当に気持ちの底から落ち込んだ」と振り返り、「1日中寝られない中で考えた結果」出したコメントだったことを明かしました。
明石家さんまが15日、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組で、フィギュアスケート選手・浅田真央の引退について言及。メディアの対応に疑問を投げかけました。
「辞める訳じゃないのに、ちょっと騒ぎ過ぎちゃうか?」「まだプロでスケートしている姿を見れる人を…こんだけ特集するかって…」と私見を述べつつ、「凄いよね、やっぱり」と改めて浅田の人気ぶりを実感した様子。
12日に行われた浅田の会見に、テレビ各局が注目。NHK、民放各社が中継に切り替えるなか、テレビ東京だけは通常通りの番組を放送していました。
プルシェンコ氏、真央にねぎらいの言葉 進路に"女優"提案も
フィギュアスケートの2006年トリノ五輪男子金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏が、15日放送のTBS「炎の体育会TV」にVTRで出演。10日に引退を発表した浅田真央へねぎらいのメッセージを送りました。
プルシェンコ氏は「真央は本当に偉大な選手。真央が常に挑戦して戦ってきた事で世界のフィギュアスケートが発展した。本当にありがとうと感謝したい」とコメント。さらに「彼女はまだ若いから色んな挑戦を続けて欲しい。真央は女優が良いと思う」との助言も。
鉄拳「真央パラパラ漫画」2日で100万回再生 続編構想を明言
鉄拳が、12日に引退会見を行ったフィギュアスケートの浅田真央を題材にしたパラパラ漫画「SLIDE」を、YouTubeに公開。2日で再生回数が100万回を突破したことが14日、分かりました。14日17時の時点で約116万回。
この作品は、ソチ冬季五輪での浅田の演技から着想を得て、女性フィギュアスケート選手の物語をジェットコースターで表現したもの。約3カ月の製作期間をかけて計2,900枚を使用し完成しました。
浅田と面識はなかったといいますが、DVDの作品集を送ったところ、浅田から「感動しました」とのメッセージ付きのサインが届いたそう。鉄拳は12日に「あの作品は未完成だと思っている。枚数を増やして新しいものを作りたい」と続編の構想があることを明かしています。
フィギュアスケートの元世界女王で、2010年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央が12日、都内で引退会見。「私、浅田真央は選手生活を終える決断をいたしました。すごく悩みましたが後悔はなかった。体も気持ちも全部出し切った」と、晴れやかな表情で21年の現役生活に終止符を打ちました。
浅田の日本フィギュアスケート界への貢献は多大で、05年、15歳で初出場したGPファイナルで優勝すると人気に火が付きました。日本スケート連盟によると、18歳未満の登録競技者は、05年の1769人から翌年2133人に急増し、16年には3854人に。浅田の背中を追い、世界のトップで活躍する選手が続々と登場しています。
今季の世界選手権で5位と躍進した17歳の三原舞依は、GPファイナルを制した浅田の姿を見て、競技に魅了されたといいます。トリノ五輪金メダリストで日本スケート連盟の荒川静香副会長は「彼女を見てスケートを始めた子どもたちも多く、後輩たちの刺激になってきた。フィギュアスケート界にこれまでで最も影響を与えた選手」と称えました。
ネットでも「たくさんの感動をありがとう」「貴女の演技は心の支えです」など、多くのコメントが寄せられました。浅田の試合への取り組み方や演技中の華々しさ、試合後の笑顔に、たくさんの人が元気や感動を与えられたことが表れています。
貴乃花親方、浅田姉妹の絆を称賛「妹のことを思っている」
貴乃花巡業部長(元横綱)がフィギュアスケート女子の浅田真央について語りました。引退会見は春巡業中だったためリアルタイムでは見られませんでしたが、朝のテレビで真央の姉・舞のコメントなどをチェック。
「テレビを見て、お姉さん(=舞)が素晴らしいことを言っていた。『今まで寒いところにいたので暖かいところに行こう』と。家族の関係を象徴し、姉妹の協力関係がよく表れていた」と絶賛しました。
真央に向けては「これからの人生が長い。休憩して(スケーターではない)自分を取り戻していけばいいのではないか」とエールを送りました。
浅田真央の現役引退は、韓国メディアも詳細に報じました。朝鮮日報は「アデュー(さようなら)、浅田」の見出しの記事で、五輪では金妍児(キム・ヨナ)に敗れたものの、「浅田は世界フィギュアの中心をアジアへと移した優れた選手だった」と称賛。
聯合ニュースは12日、金妍児に関する質問で「お互いに良い刺激を与えた」と答えた浅田の言葉を紹介。金妍児の所属事務所が浅田の引退について「コメントしない」と回答したことも伝えました。
浅田真央の"試合使用曲CD"に注文殺到 緊急増産で対応へ
引退を発表した浅田真央が、これまで試合で使用した楽曲を収録したCDシリーズ「浅田真央スケーティング・ミュージック」に、注文が殺到していることが12日、わかりました。発売元のユニバーサル ミュージックは、緊急で3000枚を増産し対応に追われているとのこと。
Amazonでは、11日よりクラシック音楽ランキングで上位を同シリーズが席巻し、品切れ状態となっている模様。同シリーズでは、2007年に「浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック」として、浅田姉妹初のスケーティング・ミュージック・コンピレーションを発売以降、現在までに8作品をリリースしています。
フィギュアスケート女子の2010年バンクーバー五輪銀メダリスト・浅田真央(26)=中京大=が12日、都内で現役引退会見を行いました。
司会者から最後のあいさつを求められ、「スケート人生で経験したことを忘れずに、新たな目標を見つけて、笑顔で」と切り出すも、こみ上げるものがあったのか、報道陣に背を向けて涙をこらえた浅田。その後、振り返り「前に進んでいきたいと思っています」と言葉をつなげましたが、再びカメラに背を向けて涙をぬぐいました。
浅田の姿にTwitterでは「真央ちゃんの会見を見終わって泣いてしまった」「こんなに誰からも愛された選手がいたかな?」「あなたのトリプルアクセルが忘れられない」など、称賛の声が数多く寄せられました。