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フリマアプリ ラクマを運営する Fablic の公式開発者ブログです。Fablic のデザイナー・エンジニア・ディレクターが情報発信していきます。

RejectKaigi2018参加レポート

はじめに

こんにちは。 エンジニアのtommy です。
去年に引き続きSpeee社で開催されたRejectKaigi2018の様子をレポートしたいと思います!

会場

Speee本社で開催されました。相変わらず広いイベントスペースです。

去年のハンドスピナーもですが、何か気合いが伝わってきます。

開会の挨拶 @amatsuda

@amatsudaさんの開会の挨拶によりはじまりました。

Reading Sinatra to build Sinatra-ish application(仮)

ライトな何かを作りたくなったらSinatoraのコードを読もう。
メイン部分は2000行くらいでちょうどよい黒魔術が使える。

niconare.nicovideo.jp

[https://twitter.com/seri_k/status/995171276359532544

会場では ! の読み方で盛り上がりを見せていました。

確かに2000行であれば読めない量ではないし、それで黒魔術が使えるのであれば読む価値ありだなと感じました。
また、開発は完全に趣味でやっているとのことです。

Super fast CSV parser

CSVを業務で使うので速いほうがいい 。

speakerdeck.com

詳しい内容についてはスライドを見てもらうとして、何かを作ろうとするときの思考プロセス、実際にやったことなどが詳細に語られており、とても興味深い発表でした。

commitから歴史を振り返ったり

CSVの使用シーンについての質問があったり

発表後の質疑を含めて、とても熱い発表でした。

Object-Oriented Abstraction of Redis Sorted Set

speakerdeck.com

Redisの抽象化を如何にしてやるか?というお話。業務で使っているとのことでとても詳細な実装について語られました。

もっと会社のお金でツールを使おう!エディタ、例外トラッキング、ログ解析、IaaS、PaaS、and more(仮)

開発者はどの会社でも足りていない。かつ、開発者の時間は有限である。
だからこそ、会社の札束を使って効率的に作業ができる環境を作ろう。
というエモい発表をCEOである角さんが行っていました。

具体的にどのくらいの予算を使っているかを公開することで、他の会社で基準にしてほしいといういい話が最後まで続きました。
個人的には、Grammerly というツールが気になりました。

RubyKaigi 2018タイムテーブル徹底解説

目玉のセッションです。箇条書きで各トークの見所を紹介します。

keynote(Yukihiro "Matz" Matsumoto)

新作を持っていく

Analyzing and Reducing Ruby Memory Usage

rubyのGCでメモリをコンパクトにしたい
少しずつ進捗が感じられる

Karafka - Ruby Framework for Event Driven Architecture

Karafkaについての発表
いい感じにやってくれるFW

bancor: Token economy made with Ruby

今までにないRubyの話
今年のトレンド仮想通貨について

Deep Learning Programming on Ruby

rubyでdeep learningをした話
hands on sessionをやる予定

A practical type system for Ruby at Stripe

型についての話
(CFPを)通すしかなった

Hijacking Ruby Syntax in Ruby

みんなに知られていないRubyの黒い部分を話す

All About RuboCop

今年大注目
招待したというより勝手に来た
エモい話ぽかったので技術の話をしてくれというお願いをした

What would your own version of Ruby look like?

一年のアップデートの内容が聞ける?

TTY - Ruby alchemist’s secret potion

rubykaigi初参加
これてよかったね

Fast Numerical Computing and Deep Learning in Ruby with Cumo

rubyもpythonも去年よりがんばる

Kiba 2 - Past, present & future of data processing with Ruby

新木場
自慢の話
データプロセッシングのジェネリックなフレームワーク

RubyGems 3 & 4

3のみならず4まで
出し惜しみしたほうがよいのでは

Exploring Internal Ruby Through C Extensions

低レイヤーハッカーらしい着眼点

Architecture of hanami applications

去年より踏み込んだ話

A parser based syntax highlighter

接待トークと思いきやvimconf2017で発表されたもののruby版の話

(keynote)Interface

no hintです

Controlling Droids™ with mruby & Go

今年はmrubyでr2d2を動かす
hardware hackerで飛行機飛ばしてたりしたリアルエンジニア

Faster Apps, No Memory Thrash: Get Your Memory Config Right

いつものやつ
メモリのいろいろ

It's Rubies All The Way Down

何から何まで自分でhack

Guild Prototype

どなたもguild使ったことないと思うんですけど私はあります
ruby3の新しいconcurrencyの仕組み

Journey of a complex gem upgrade

やばいやつ
bundle updateするだけじゃなくて大規模なアプリケーションの中でupgradeするために色々ハックする話っぽい

Improve Ruby coding style rules and Lint

どうやって本家に取り込んでもらうのかという話
Rubocop作者よりProposalよかった

extend your own programming language

programming言語の話
こういう機能があったらいいのにというご紹介

Scaling Teams using Tests for Productivity and Education

rails のテストをスケールアップする話
ロードを早くしてみた
チームの中でやっちゃいけないことをどうやって教えるのか。実行するコードでわかるようにしましょう
チームの問題をコードで解決するといういい話

mruby can be more lightweight

mrubyの処理系に対する提案
まだまだメモリを減らせる
100kに収める
最近のトレンドmruby

Ruby Programming with Type Checking

type checking
さらに踏み込んだユースケース
現場では使われてない
去年何も伝わってなかったので今年こそは
型に関する本命のアプローチの1つ

Ferrari Driven Development: superfast Ruby with Rubex

タイトルよくわからない
実行速度が速い
開発速度も速い

Firmware programming with mruby/c

mruby/c
朝日酒造
十字旭を醸すときにmrubyを使っている

RNode with code positions

カバレッジライブラリ
ニッチでマニアック
便利

Implementing Web Console

railsのプラグイン
railsのエラー画面
フルスペックirb
web consloleの実装
いろんなハックをしている

How Ruby Survive in the Cloud Native World

cloudを使うだけじゃなくて自分で作るにはどうすればいいのか?

Type Profiler: An analysis to guess type signatures

これをやるためにcookpadに入社した
型推論

One cable to rule them all

めっちゃ速いのを俺が書いたったで
日本初来日

20k MRuby devices in production

5年ぶり。大体同じ話をしている
2万台の機械の中で使われているらしい

Ruby Committers vs the World

例のアレ

(keynote)Parallel and Thread-Safe Ruby at High-Speed with TruffleRuby

めちゃくちゃタイムリー
rubykaigiチームを褒めたい
rubyspecのメインメンテナー
thread safe
学生

Grow and Shrink - Dynamically Extending the Ruby VM Stack

rubyのVMの話
学生枠

IRB Reboot: Modernize Implementation and Features

irb由来のパーサー
ruby本体に取り込まれるかどうかは絶賛議論中

Ruby code from the stratosphere - SIAF, Sonic Pi, Petal

ジュリアンの発表好きだったら好きかも

The Method JIT Compiler for Ruby 2.6

去年5分枠だったので今年は40分枠

Devly, a multi-service development environment

同じ話を何回かしている

Reirb: Reborn Irb

irb 新しく作り直す話

Build your own tools

keynote感ある発表

Deep into Ruby Code Coverage

古参組コミッター
初来日
matrixとか数学系のメンテナー
自分でコード書き換えるからカバレッジが上がる

LuaJIT as a Ruby backend

mrubyのバックエンドにLuaJITを使う

How to get the dark power from ISeq

ISeqをハックする話をする
reject会議で話す予定だった

High Performance GPU computing with Ruby

インドから
学生枠

How happy they became with H2O/mruby, and the future of HTTP

h2oのご紹介
ゴニョゴニョやってる話

Three Ruby performance projects

今年は3つネタが有る
jitが勢い余ってmrubyのjitも作った

JRuby 9.2 and Rails 5.x

jruby9.2の紹介

Design pattern for embedding mruby into middleware

mruby sssession締めくくり
デザインパターンの紹介

TRICK 2018 (FINAL)

最後だと言っているので最後のトリにした
心構えしていかないと絶対わからない
なるほどよくわからん
そもそもrubyのcodeに見えない

総括

mrubyの話がおおい
ヨーロッパ系がおおい
ruby committerが少ない
ヨーロッパ系の英語は聞きにくいので心してきてね

個人的に楽しみな発表

  • Scaling Teams using Tests for Productivity and Education
    弊社もこれから積極的に人を増やしていきたいフェーズ。コードで問題を解決できるとしたらスマートでかっこいいですよね。是非知りたいです。

mruby-spec

no method error はご褒美
というワードが強烈だった発表

speakerdeck.com

MVPに選ばれた発表でした。目的を達成するために泥臭く手を動かしていくといういい話でした。
CSVの発表もですが、試行錯誤した過程が詳細に語られていてすごくよいなと思いました。

大規模 Rails アプリの DB をシステマティックに分割した話

speakerdeck.com

分割の仕方としては垂直分割のお話でした。
垂直分割をする上でRailsアプリケーションにおいて気をつけるポイントは、JOINであるという知見を得る事ができました。
弊社でもDB分割の話はあったりなかったりするので参考にしたいです。

Perl使いの国のRubyist

(Perlを)絶対に書きたくないと思っている人が多いのでは?
という一言から始まった発表。僕は、質疑でもありましたが書くのはけっこう好きです。Perl

www.slideshare.net

言語を超えたWebアプリケーションの考え方は普遍であるとの知見が改めて共有されました。
個人的にはPerlスコープの良さについてはわかり手感がありました。

おわりに

RubyKaigiの予習もできて一石二鳥な会でした。RubyKaigiが更に楽しみになる会だったと思います。
とりあえずTrickの予習しないと!