本ツアーはNIGOと渡辺淳之介(WACK)の共同プロデュースとしてはラストとなった最新シングル「P.S.R.I.P.」を携えて行われたもの。ファーストサマーウイカ、ヒラノノゾミ、モモセモモ、アキラの4人は「anarchy in the music scene」でライブを勢いよくスタートさせ、「どうせ消えてしまう命なら…」まで8曲を披露して会場の熱気を引き上げた。その後、ヒラノノゾミが5月15日で26歳になることから、ファンがそれを盛大に祝福する場面を挟みつつ、ライブ後半には「MY WAY」「東京マリールー」など最新アルバム「LAST ALBUM」の収録曲などが披露された。ライブ終盤にはメンバーそれぞれが感謝の言葉と共に自身の思いをファンに伝え、ウイカは「まだまだ見たことのない景色をみんなに見せてあげたいです。これからもBILLIE IDLEを……よろしくお願いします!」と力強く話した。
プー・ルイはライブ本編とアンコールのあとのダブルアンコールに登場。ダブルアンコールでは、暗転した場内に雷鳴が轟いてから、紙芝居ふうのイラストがスクリーンに流された。そして突然、聖飢魔II「FIRE AFTER FIRE」のイントロが流れ、既存メンバー4人がステージに登場。彼女たちはこの曲が新曲であることを告げ、ストイックなパフォーマンスを繰り広げた。楽曲の間奏にて、プー・ルイが勇ましい表情でステージに現れると、会場を埋め尽くす観客はプー・ルイの姿をはっきりと認めるや否や、驚きと興奮が入り混じった歓声を上げた。オーディエンスの声援を浴びたBILLIE IDLEは、5人編成で新曲のラストパートを披露し、さっそうとステージをあとにした。なおプー・ルイは3月にBiSを卒業し、4月にYouTubeチャンネル「新生YouTuber研究会-BYS-」を開設してYouTuberデビュー。動画にはファーストサマーウイカ、ヒラノノゾミを含む旧BiSメンバーも登場している。そして今回、BILLIE IDLEに正式加入することが明らかになった。
終演後には6月6日に東京・マイナビBLITZ赤坂にて、プー・ルイを迎えた新体制での初ワンマンライブ「WELCOME TO BILLIE IDLE」が行われることがアナウンスされた。オフィシャルサイトおよびファンクラブでは、明日5月13日12:00よりマイナビBLITZ赤坂公演のチケットの先着先行予約申し込みを受け付ける。さらに7月4日に新体制で最初のアルバム「BILLIed IDLE 2.0」のリリースが決定。本作はプー・ルイを含むメンバーによる再録バージョンの既発音源をまとめたベスト盤と、ファンクラブ限定で配布されたカバーアルバム「IDLE FELLAS」のアップデート盤をまとめた2枚組となる。