先日、仮想通貨の利益について税務署から税務調査を食らったので、その内容をまとめておきたいと思います。
やはり仮想通貨の税金については税務署にとっても絶好の狩場のようで、水面下で色々と動いてるみたいなので、仮想通貨の取引やアフィリエイトで結構な利益の出ている方は注意したほうがいいと思います。
そして、今回自分が食らった税務調査の内容から何かしら対策を立てる参考にしていただければ幸いです。
一応、自分のスペックというか状態は白色申告の個人です。あくまでブログは副業で今までこんな収入がでたことはなかったです。ちなみに今年の申告した収入は約1000万円でした
1000万の内訳はアフィ500万、取引利益500万みたいな感じです。仮想通貨の取引は雑所得ですし、税制が変わるまでガチホの予定で、今年は全然してないつもりだったのですが、平均取得単価が低いこともあってか、保有している分を少し売ったつもりが、確定申告で表にしてみるとそこそこの額の利益が出てました。
そして、アフィリエイトの分は仮想通貨取引所の紹介報酬が中心でした。全く無名の自分でもこれくらいの利益は出ていたので、フォロワーが1万人を超えてたりするSNSで有名なインフルエンサーの人とかはもっと稼いでいるのでしょうね。。。。
始まりは突然
税務調査の話が来たのは4月のことです。(2018年)3月に確定申告を終えて、仮想通貨の税金のことなどスッカリ忘れて普通の日々を送っていたのですが、ある日突然確定申告の際のお世話になった税理士さんからメールが来ました。
何だろうと思って中身を空けると、税務署から税務調査したいとの旨が来たとのこと。
頭が真っ白になりました。3月に申告して4月にいきなり税務調査って早すぎだろと、、、
一週間後と言われたのですが、とにかく理由をつけて5月にしてもらいました。そのあと税理士さんと相談したのですが、その税理士さんも仮想通貨についての税務調査は初めてのことなので、何も分からないとのこと。まあそりゃそうですよね。。。
そのあと税務調査まで不安で不眠症になったりして、私生活にも色々と影響がでました。自分はもともと色んな理由で公務員が嫌いだったのですが、ますます嫌いになりました。
税務調査当日
一般的に税務調査は午前からだと聞いていたのですが、自分の場合は確定申告の年数も浅いことからなのか午後からの調査となりました。
調査場所は自宅でした。税理士さんは何とか税務署での聞き取りしてもらうよう粘ったのですが、向こうの強い希望で自宅になったそうです。
調査に来た税務署の職員は3人でした。それ+税理士さんが立ち会ってくださって自分もあわせて、合計5人での調査となりました。
税務署から来た3人の外見は、新卒~3年目っぽい若い人、年配の方(恐らくリーダー)中年のおじさんという感じで、最後の中年の方はIT専門の担当の方ということでした。
やはり自分の収入源がブログによるアフィリエイトと仮想通貨の取引とあったので、そっち系に強い人が同伴で来たみたいです。
仮想通貨についてもある程度知っているようでした。というか税務署内でそれ系について知る勉強会みたいなのがあるみたいです。
ちなみに自分が税務調査された理由をそれとなく聞いたところ、仮想通貨のアフィリエイト・取引で稼いでいたこと・所得がいきなり跳ね上がったこと、20代と若いこともあってどういうことをしている人間なのか、家の中などを見て知りたかったから、というのが税務署が自分を税務調査をするに至った理由だそうです。
ネットで事前にある程度調べて出されたものには一切手を付けないと知っていたのですが、まあ一応来客ですし形でお茶を出そうとしたのですが、丁重に拒否されました笑
調査の内容
まず最初は軽い話、どうやってこの申告した額を稼いだのかなどの説明、どの取引所を使っているかなどを聞かれました。
仮想通貨の稼ぎ方について勉強させていただきます、とか言ってましたけど、腐っても税務調査で搾り取る気マンマンです。
やはり、向こうも国内の取引所だけでなく海外の取引所を使っているかどうかが気になっているようで、その利用頻度や中身を知りたいみたいです。
驚いたのはスマホに入れているGoogleの2段階のアプリを見せるように求められたことです。任意という形でしたが、3人で圧をかけての実質強制開示。
2段階認証のラベルを一番下っ端っぽい人が全てメモしていました。まあ自分は海外の取引所は遊び程度の額しか入れていませんし、別に開示されても無問題でしたが、スマホの2段階認証を確認するというのは誰が思いついたか知りませんが、かなり賢いやり方だなと思います。
いくらPCの履歴やキャッシュを掃除しても、スマホの2段階認証を見れば、その人がどの取引所を使っているかが一目瞭然ですよね。。。
取引所の取引履歴の提出
こちらがGoogleアドセンスと取引所アフィリエイトの収入の費用に目を通したあと、次は自分がtax@cryptactでまとめた取引履歴を見始め、この取引履歴を作るもとになった仮想通貨の取引で使っている取引所の履歴とtax@cryptactで計算された仮想通貨の保有残高を全て提出するように求められました。
税務署側で、提出された書類からを再び利益額を再計算すると言っていました。加えてハードウェアウォレットの取引履歴の提出も求められたのですが、家には無いのでさすがに無理だと拒否、後日税理士を通して提出することになりそうです。
加えて私はブログのタイトルを見て分かるように株式投資もやっているのですが、使っている証券会社(SBI証券)の入出金の履歴も提出するように言われました。
提出方法はPCに税務署側から出されたUSBを差して、そこにアドセンスの振り込み履歴取引履歴などの提出を求められた書類(csv形式)を移動し、税務署でしか見られないように暗号処理を施していました。
加えて、日ごろ使っている銀行の取引履歴も提出するようにも言われました。まあ自分は全く記帳していなかったので、結局銀行に問い合わせるみたいです。
熱心に通帳を見ていましたし、恐らく証券会社と銀行の入出金の履歴を調べて、申告した所得と釣り合わないおかしなお金の流れがないかを調べたいのだと思います。
ビットコインなどは国内の仮想通貨取引所を介さずとも現金化をしている業者も存在しているみたいですし、海外の取引所で利確し、日本の取引所を通さずに日本円に変えた形跡がないかを調べるのでしょうね。
あと経費の書類も提出するように求めらました。盛っていたので、ここの分は追加で税金を払うハメになりそうです。
立ち会って頂いた税理士さんからも命を取られたり前科が付くものでもなく、あくまでカネで解決する話なので、カネがあるなら大丈夫だと励まれました。
ミナミの帝王よろしく、世の中結局ゼニ次第だということですね。
ちなみに税務職員さんから経費の概念について熱く語られ、自分も一応簿記とかをやっていたので言いたいことは分かったのですが、やはりブロガーというのは自分の生活をネタにしているので、生活費も経費に認められるべきだと思うんですよね。。。
しかもこういう商売って水物ですし、そこのところ甘くしてもいいんじゃないかなとさりげなく意見しましたが、そこは方向性の違いでうやむや。
やはり、自分でビジネスを考えて、金を稼ぎ税金を納める側の人間と、公務としてそれを監査する側の人間は一生わかりあえないんでしょうね。
まあ人間は十人十色ですし、そういう多様性が社会を構成している要素だというのは重々承知なのですが、極力交わりたくないです。
そういう自己と異なるもの・人間に対して排他的というか割り切りが良すぎるのが自分の悪い癖だと自覚しているのですが、それのおかげで無駄な時間やストレスにリソースを割かず、自分のやりたいことをストイックにできているとも思いますし難しいところです。
あと最近仮想通貨界隈で盛り上がっているnote系の情報商材とかについては、価値の判断がつきにくい、つまりモノの価値というのは買い手が決めるものであって、売り手が提示した値段にそうとうする価値を買い手が感じられなかったとしても、モノ(情報)は提供されている以上、明確に詐欺だと実証するのが難しいのであまり動くのは乗り気じゃないみたいです。
なので、インフルエンサーたちのnoteなどの商材ビジネスは無法地帯が当分は続きそうです。最近経団連も副業元年とか雇用の流動性の創出とか言い始めているので、副業関係に興味を持ち、その手のセミナーや商材に釣られる人もより今まで以上に増えてきそうですし、その辺の規制というか監視をもっとちゃんとするべきではないかなぁ・・・と個人的には感じています。
終わり
少し脱線してしまいましたが、とりあえず自分が受けた税務調査の内容はこんな感じです。今回はとりあえず書類を出しただけで、これから今回出せなかった追加の書類と向こうからの沙汰を待っている状態です。
20代なのに税務署職員が自宅に来て、税務調査という名目のもとPCのデータを持っていかれ、証券会社や銀行の入出金の履歴から金の流れを調べられるとか、まるで汚職政治家みたいな気分でした。
やはり任意とは言え、家に来られたり銀行口座や運営しているブログの名前を教えるなどの自分のプライバシーを開示させられて、当分その調査が続くというのは予想していたよりもストレスがかかりますね。
たかが税務調査でこれなのですから裁判をしたり、警察に調べられるのはもっとストレスになると思います。かつて村上ファンドで世間を騒がせた村上義明氏やホリエモンがやつれたり、白髪になるのも分かる気がします。
まあ面白い?人生経験ではありましたが、1回で十分です笑
とりあえず、ネットとかでググると個人(白色)には税務調査は来ないみたい風潮がありますが、普通に税務調査は来るということです。
まあ自分の場合は仮想通貨というのが税務署にとって調査対象に決めた大きい理由みたいでしたし、他の分野だと個人白色はガサ入れしても美味しくない調査対象でしょうし、仮想通貨関係だけかもしれません。
億り人とかじゃなくて、この一般ピーポーレベルの申告でも来るのですから仮想通貨で確定申告した人は誰にでも税務調査は来る可能性はあると思います。
にしてもやはり、仮想通貨はホットな分野みたいで、調査に来た職員の方に他の税務署管轄区域でも仮想通貨関係で動いているのかそれとなく現状を聞いたところ、仮想通貨の所得に流れや税区分などを勉強し、全国各地でガンガンやってる(やる予定)とのこと。
なので、仮想通貨の利益で確定申告した人、または利益が出たけど申告してない人は気を付けてください。今回の自分の体験が少しでも役に立てば幸いです。