彼がグラモフォンから出したバスチーユ管との『火の鳥』は凄かった。
実に光彩陸離、音がキラキラしているのだ。
夢中になって聴いた。

その後フィルハーモニア管と来日し、演奏した『幻想交響曲』も凄かった。
卓越した色彩感と鋭利な迫力。
天才だなぁ、と確信した。

実演は聴いていない。

成熟したらどんな巨匠になるんだろう?と思いきや、なんかこじんまりしてしまった。
若い頃はかなり尖がってたようで、最近は丸くなってしまったようだ。
いろんなスキャンダルも抱えているようだし。

才能が生きにくい世の中になっているようだ。
いいじゃん、いい音楽さえ聴ければ。
それを許さない社会はどうでもいい。