イーロン・マスク氏のLA地下トンネル、ほぼ完成 無料走行も

2018.05.12 Sat posted at 17:05 JST

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ワシントン(CNNMoney) 米ロサンゼルスで地下トンネルを用いた渋滞緩和の超高速交通システム導入を目指す米電気自動車メーカー「テスラ」のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は12日までに、実験用トンネルの最初の区間工事がほぼ終了したと述べた。

同CEOはトンネル掘削会社「ボーリング」を設立し、トンネル工事に当たらせていた。同社が必要な許可を当局から得られれば市民らに今後数カ月内に「ループ」交通システムと呼ばれるトンネル内の無料走行などを提供するとしている。

マスク氏はインスタグラム上にトンネル内の移動の模様を撮影した短時間の映像も掲載した。

ループでは使用者が自らの車を使って走ったり、自転車の利用者や歩行者を輸送用装置で高速搬送するシステムを想定。マスク氏はトンネル使用では自転車利用者や歩行者を優先し、料金はバス代より安くすると述べている。

ボーリング社は交通量が多いロサンゼルス西部で長さ2・7マイル(約4・3キロ)のトンネル敷設の許可を申請。最終的には米国内の地下鉄網では最大規模級という長さ60マイルのトンネル網の実現を目指している。

ただ、輸送問題の専門家らは逆に交通渋滞を悪化させかねないとループ案を批判している。住民らの車利用を促し、トンネル乗り入れ口での渋滞発生をもたらすとも指摘している。

ボーリング社はトンネル建設で公的資金の注入は求めない立場を表明。開発コスト削減につながる新たなトンネル技術開発を追求しているのがその理由となっている。

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