2018.05.12 Sat posted at 12:39 JST
(CNN) 欧州の国別対抗歌謡選手権「ユーロビジョン」の運営組織は、中国のマンゴーTVによる12日の決勝の放送を禁止すると発表した。マンゴーTVが性的少数者(LGBT)をテーマにしたパフォーマンスを検閲したことを受けた措置。
ユーロビジョンの運営や配信を担う欧州放送連合(EBU)は、マンゴーTVが8日放送の準決勝第1回で2つのパフォーマンスを削除したことを受け、今回の対応を取ったとしている。
検閲を受けたのはアイルランドとアルバニアの出場チーム。中国国営紙の環球時報は11日、両国のパフォーマンスがLGBT絡みのテーマやタトウーを扱っていたことから、中国検閲当局の基準に抵触したと報じた。
これを受けEBUはマンゴーTVによる準決勝第2回と決勝の放送を禁止。「普遍性と包摂性を重んじるEBCの価値観や、音楽を通じて多様性をたたえるという我々が誇る伝統にそぐわない」との声明を出した。
現時点でマンゴーTVからのコメントは得られていない。
アイルランドのエントリー曲「Together」は男性2人の関係を描いたラブソングで、男性ダンサー2人が出演する。アルバニアのパフォーマンスではタトウーを入れた演者が登場した。
中国で2016年に発表された指針では、同性愛を「異常な性的行動」と形容し、中国のテレビにはふさわしくないとしている。
今年のユーロビジョン決勝では26カ国の代表がパフォーマンスを披露する。開催地はポルトガルの首都リスボン。
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