Twitterで、「#わざとぶつかる人」というハッシュタグが話題となっている。発端となったのは、科学ライターの大貫剛氏が5月7日にTwitterに投稿した、

“最近、女性の家族や知人から「街で人にぶつかられる、接触される」という話をよく聞く。もしかしたら、今までは「前を見て歩けよ」と思うだけで、聞き流していたのかもしれない。でもよく聞くと、明らかに違う。世の中には女性とすれ違う時に避けない、わざとぶつかる男性が少なくないらしい。”

という内容のツイート。5月10日までに2万件以上リツイートされるなど、ネット上で大きく拡散。さらに大貫氏が「#わざとぶつかる人」というハッシュタグを作ると、多くのTwitterユーザーから、街中などで出くわした“わざとぶつかってくる人”に関する報告が多数投稿されているのだ。

実際に「#わざとぶつかる人」を見てみると、

“通勤時も退勤時も、道の端を歩いてるのに、わざわざ肘でこちらにタックルしてくるおじさんは本当に多いんだよなあ… 胸の間とか多分狙ってるんだと思うんだがめちゃくちゃ痛い…”
“上背のある若いとは言えない男性の私も、歩いていてぶつかられることがここ数年増えているように思う。”
“俺は避けるタイプなんだが、確かにぶつかりに来てるという人はいると感じる。避けようという意思がない人が結構いる感じ。”
“#わざとぶつかる人 見てて男性が女性にするって言うの多いけど、私は女性にも結構されたので朝の電車はほんとこりごり。私が足踏まれてんのに踏んだ女性の方が舌打ちしてくるとか、邪魔。って言われたりだとか。笑私天性でどんくさいからほんと朝はいやだわあ。”

といったように、男性が女性にわざとぶつかってくるケースだけでなく、男性にぶつかってくるケースや、女性が女性に嫌がらせをするケースなどもあるようだ。また、一方で、

“通勤中の朝と夕方で日に二回みたいな時もあったけど、髪を染めだしてから全くされなくなったから、警戒色大事”
“このタグで誰かも呟いてたけど、手強そうな服装と顔付きだとあんまりぶつかられないんだよね。スーツ着て東京で出勤してるときはあんま無かった。 普段着だと確かにあったかもなあ。”

と、特徴的な見た目であったり、強そうな雰囲気を出していたりすれば、ぶつかられることはあまりないとの意見も多かった。

もしも、自分より弱いと判断した相手にだけわざとぶつかるというのでれば、本当に卑劣な行為だ。そういったことが実際に起こっていることを周知するという意味で、「#わざとぶつかる人」というハッシュタグはとても意義深く、このような事例を抑制するきっかけにもなってほしいものだ。
(小浦大生)

■関連リンク
・大貫剛(@ohnuki_tsuyoshi)さん | Twitter
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi

・「わざとぶつかる人」での検索結果 - Yahoo!検索(リアルタイム)
https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=%E3%82%8F%E3%81%96%E3%81%A8%E3%81%B6%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%8B%E4%BA%BA