https://www.youtube.com/watch?v=YlHxapE1viU
本題は3分20秒以後より。
ひろゆき氏が、昨今の議論で起きている状況を冷静に分析しています。
それによると、昔より今の方が「相手を否定する」時に、論拠ではなく人格で攻撃する人が増えているということです。たとえば、ホリエモン(堀江貴文氏)を批判するときに「犯罪者」「デブ」「メスイキ」というワードでもって、それを言うだけで相手の「すべて否定」をできて、100パーセント議論に勝ってしまいます。
たしかに、これ以外にも「反日」や「在日」、「極左」や「売国」、「プロ市民」や「ナマポ」(生保)、数えればキリがありませんが、そうしたネット上における数々のワードが幅を利かしていて、これさえ言ってしまえば、相手の論理を否定して「論破」したという風潮が実際にあります。
たとえば、堀江氏に対して「デブ」や「犯罪者」などの言葉をぶつける人間を掘り下げると、ネット上には皇太子のせいで渋滞になった問題に際して、彼を攻撃する文章が数多く見受けられます。
黙れ犯罪者
デブ犯罪者
田舎者の犯罪者が調子に乗るなデブ
なに犯罪者が生きてるんだよ
メスイキで犯罪者が何を言っても説得力なし
ほんとみっともねえ奴だな、ゼンカモンは
日本国民のほとんどがホラレモンより陛下や殿下の方が好きだもん勝ち目ないよ
実質ホラレモンが自分でメスイキスレ立ててるようなもんやろ
しかしひろゆき氏は、このような状況に対して「実際は何も勝っていない」と一蹴しています。
世の中には、専門化が進みすぎて、なかなか知識として身に付けることが出来ない物事で溢れています。それをなんとかして否定したいと思う人がいて、そうなると残された手段は「人格否定」しかありません。
その根底にひそむものは、議論をするよりも、勝ちたいという潜在意識が優先され、一種のマウンティングだとひろゆき氏は理解しています。
あなたの言っているすべては理解できないけれど、この場面のこの箇所においては正しいことだったり、物事の取りようは様々です。
今の日本では、ネットの普及と共に、膨大な知識や認識が拡散され、それに追いつけなくなった人々が、そこで度々行われる議論の中で、手っ取り早く勝って、なおかつ相手が有名人の場合だと、自身の心も満足できると思うがゆえに、やすやすと人格攻撃に手を染めてしまいがちです。
しかしながら、本質的な意味において、自分の立場や知識が向上するわけでもなく、ただしがない心を満たすだけのマスターベーションに過ぎないのです。