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1:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
03/20 00:02
君達には今から 『擬似的に戦争』を始めてもらうよ。 大丈夫、ただのゲームと一緒さ。 君と今すぐEngaugeしたい! ミバネオ内リンク 感想は
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Ⅲ日目 竜狩る術は状況をみる鋭き刃 >>180-279
Ⅳ日目 >>280-
Ⅴ日目 Ⅵ日目 プレイヤー+αまとめ >>218
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317:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/07 18:58
「は…?」
そのマイペースさから、
話の腰を折る様な気がする声。
それは、傍にあった木々から響き、
裏から少年が姿を現す。
橙色の髪と、紫の瞳は、
ハロウィーンの様な
『摩訶不思議な明るさ』を感じさせる。
「それとも…
生肉のお味は美味しいですか?」
口元にグーを付け、目を細める彼。
骸には、彼の姿を見た事があった。
「何だよ?」
いや。
『数分前に見た』だろう。
「…灯也君っ!?」
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318:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/07 22:16
「来ちゃった♪」
(待ってくれなかったか…)
「待ってろ」と言うと、
『待っている間別の場所に行く』
意思が生まれ、
通話終了タイミングが分からない為
すれ違いが発生する。
敢えて遠回しで言ったのだが、
それが追跡を招いた様だ。
「誰も生肉で食った何て言ってねぇだろ」
「じゃあ、そのテーブルの痕跡は何?」
人が集まっていて、見えなかった先。
注目を浴びていた木製のテーブルには、
散り散りとなった肉片と
血液みたいな跡が存在している。
「その場で焼いたなら、
煤の様な物が出るんじゃない?」
「魔法までは保証できないけど」
そう付け足すが、
多分誰にも聞こえていない。
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319:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/07 22:37
「このガキ…
キワクのルールに口を出…!」
男は、少年の対応が面倒になり、
実力行使でどうにかしようとする。
灯也に降り下ろされた筋肉質な拳。
「 止めな みっともないよ 」
その腕を掴み止めたのは、
骸に昔を語った
赤いドレスの女性であった。
「…なっ… 何でですかシュエトさん…」
女性・シュエトは、男を強く睨む。
若い雰囲気を持ちながら、
他者を制し睨み付ける様は、
『村の長』な印象を受けた。
「異世界から来てくれた『客』に
真心持って接せれない等、
大人として、商人として恥じる事だ。
違うか?」
「じゃあ誰が…
商売道具を勝手に奪われて黙ってろ、
と?」
「…それと彼らは無関係だろう」
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320:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/07 23:04
「…チッ、分かりましたよ」
キワクの人々は、
早とちりをしてしまう者が
多いのだろうか。
「やれやれ…
この街も治安が乱れて来ているな…」
一度熱が冷めると、
そこから一気に広がる物だ。
野次馬精神で集った者達は去って行く。
「…さて坊や、ここで一ついいだろうか」
…
エスカレーターへ向かって
フードサイドを走る二人。
「ったく… これだから
糧を得るのは一人でいい。
壁を砕く力、
それが汝に足りなき力なのだ!」
食事を『糧を得る』、パンを『壁』に
当て嵌めれば分かりやすいが、
急かされる大智にそんな意思はない。
若干璃音が速くエスカレーターに乗り、
後に続く大智に言葉を投げる。
「花が咲く時期は限られているのだ。
急げ、それを眼に焼き付けよ!」
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321:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/08 08:22
エスカレーターに悠長に乗っている
時間すら惜しい。
「あっ、大智君!二階にいたんだねっ☆」
エスカレーターの終着点に、
プレイヤールーム側から
乃亜が出て来た。
「汝、乃亜と言ったか…」
「覚えててくれたんだー!
君は璃音君だよねっ!」
「ああ。全人の王であり、全能の魔術師!
紫の狂戦術師・天露 璃音とは
ヘリオトロープ 我の事なり!」
大智にとって二・三回は
聞いたであろう口上だ。
「カッコいいね~っ!
そう言うセンス、憧れちゃうな!」
しかし、好評価を聞いたのは
初めてだろう。
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322:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/08 19:21
(ヘリオトロープは花…)
少し考えればあの口上、
自身の事を『太陽を呼ぶ花』と
言っている様な物だ。
「実はお願いがあって…」
(花と魔術師、王…)
種族も、立場もバラバラ。
なのに何故、その様な口上を貫くのか。
お嬢様の口上何かでは、
『麗しき花』と言う喩えは出るのだが。
あまり『王』としては聞かぬ言葉である。
「ちょっと聞いてる大智君ー?」
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323:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/09 08:51
すっかり考えに浸り上の空だった大智は、
乃亜の問いかけに、こう答えるのだ。
「…何を?」
「やっぱり話聞いてないじゃんっ
せっかくの頼み事なのにさ~」
かなり重要な事だったのだろうか。
呆れを通り越して困惑した様な、
そんな表情を見せる。
「頼み事…?」
「そうっ! 灯也と骸が
何か『企んでそう』だから、
二人に追跡を頼みたくて…」
「それで我が
『何故汝が訊きに行かぬのか』
と訊ね、今に至るのだ」
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324:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/09 09:18
大智が聞いていなかった今までの流れを
再現した所で、次へ進む。
「どうして自分から、と言われると…
わたしから訊いても
心中何て話してくれないでしょ。
だから、二人の会話を盗み聞きして
わたしに教えてほしいの」
「それを望むなら、余計に
己から訊ねるべきだと思うが。
汝は他の名を借りなきゃ、
他人と向き合えないのか?」
璃音の言葉は、少し厳しいながら
正論、と言った所だ。
「そう、だけどさ…」
「言いたい事があるならば、
緘せず言ってみればよい!
かん まぁ…
その頼みは受けなくもないが」
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325:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/09 22:31
「えっ… 受けるんだ」
今の流れじゃ、
「聞いてから考える」
そう言うかと思ったのだが。
「ただし、
バレた際は、汝の名を公表する。
それを条件とし、
受けてやらん事もない」
「うん、それでいいよ」
「フフ… 約束は結ばれた。
誰にも断つ事は出来ぬ鎖が…!」
そこまで乃亜に言うと、
くるりと方向転換し、乃亜に背を向ける。
「では大智よ、汝に委せたぞ」
「えっ… 俺?」
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326:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/10 08:56
「我は武器屋に行く用があるのでね…
汝が太陽となって先導せよ、天使をな!
すれば肩を並べてやらん事もない。
では、達者でな!」
開き直った… 勝ち誇った笑い声を上げ、
ヘリオトロープは自由への扉を
くぐって行くのだ。
(まさか、最初からそれを口実に
逃げるつもりだったんじゃ…)
相手の意図を聞き出し、
自分は他人にそれを任せ、
危機な橋を渡らない。
上手く出来た策略だ。
「…頼まれてくれるかな、大智君?」
「うん… いいよ」
大智は、武器を預けた璃音とは違い、
『ハウダ達と個人的に
ちょっと会いたいだけ』だったので、
その頼みを受ける事にした。
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327:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/10 09:35
…
「何ですかー?」
「この街にある一番大きな武器屋に来た
『別世界の者』とは知り合いか?」
「別世界の者…」
自分達の事を指すなら、
そこに行ったプレイヤーがいる事になる。
「多分… 知り合いだと思います」
「武器屋ってどこにあるのー?」
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328:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/10 19:35
「この道の先…
看板が見えるだろう?」
女性が指差す先、十字路の右手にあるのは
鋼のピッケルが描かれた看板だ。
「あれがこの街一番の
武器屋
だった…」
「シュエトさん、こんにちは…」
「…!」
思い出話をキャンセルした、
優しく大人しい声。
シュエトの足下には、
双子かと勘違いしそうになる程
似ている少年少女がいた。
「よー シュエトさーん、
何か旨い菓子ねーか?」
「仕事すっぽかして
散歩をするんじゃない、
ハウダ、サユ…」
知り合い… だろうか。
「僕らよりも若いのに仕事って…
この世界… 法律とか、
大丈夫なのかな、
骸く…」
ふと後ろを振り返る灯也であったが、
そこから骸は消えていた。
「…あー…」
(さっき通話してた
予定の場所に向かったのかなー…)
『言ってくりゃよかったのに』
等と思ったのも束の間、
少年達に目をやるのであった。
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329:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/10 21:26
…
「いい?大智君は暫くここに隠れて
わたし達を見てて。
わたしと別れたら、骸君を追って。
追尾して、誰かと話始めたら
これで録音して欲しいんだ…」
そう言われ渡されたのは、
頭の付け根に黄色いリボンが巻かれた
橙色のマイクだった。
「でも乃亜…
これじゃ、開けた時音が鳴るんじゃ…」
「大丈夫。別れ際は、
「もう少し服を見る」って言うから、
わたしがクローゼットを開けたって
思うでしょ?」
そう言って、乃亜は、
パーティ用ドレスが収納された
大きなクローゼットを
自慢気に叩いてみせる。
「パーティ用ドレスなら、初日に見た。
一度見た物だし、
『どうして見ないのだろう』
とも、思われにくい。
完っ璧でしょ~っ☆」
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330:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/10 21:30
「…完璧 って、自分で言うんだ…」
男性が女性用のドレスが片付けられた
クローゼットを見る理由は、
特別な事情がなきゃないだろう。
仮に骸がクローゼットに触れていない事に
気付いたとしても、
『あれ以外しっくり来る物がなかった』
で、済ませるつもりだろうか。
「
自分に自信がないと、
やってけないよ☆」
大智の右頬を一度、つんっと押す。
「…」
微妙なテンションの違いに
口を塞いでいると、
「そ れ に 、
爆弾が投下されたら…
わくわくしないっ?」
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331:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/10 21:45
「…どうだろう、
場合に、因るかな…」
取っ組み合いの喧嘩が激化するのも、
鎮火するのも、
落とされた爆弾がどう作用するか。
それが一番重要なのだ。
もちろん、落とすか
落とさないかも重要である。
「もう~ 大智君、
もっと自分に自信持ちなよ!
このままじゃあ、
足下にある『大地』になっちゃうよ~」
「…そう…」
多分、乃亜本人は
上手くて分かりやすい事を言った と
思っている。
しかし、それについて深く思う事なく、
「でもいいんだけど…」
無意識で無関心をぼやかす
言葉を繋げるのだ。
(Nin 3DS/Nin 3DS)
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332:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/11 08:24
「よくないよ!
そーゆー姿勢、大智君はよくても
皆はよくないからねっ!」
ビシッと一発、指摘を決める乃亜の話は、
どこか遠い場所の様に感じた。
「まぁ今はいいや…
絶対に音とか立てちゃ駄目だからね☆」
…
…と、言う事があり、
大智は現在、クローゼットの中に
身を潜めている訳だ。
「…ごめん、遅くなったね」
『カチッ…』
マイクのボタンを押すと、
リボンの根本がうっすら黄色に光る。
(リボンは、録音中の光を
遮る為の物だったのか…)
(Nin 3DS/Nin 3DS)
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333:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/11 08:43
「全然待ってなかったし、いいよっ」
感覚的には五分位前から
クローゼット内で
スタンバっている気がする。
「僕、ファッション興味ないんだけど
本当に大丈夫かな?」
「客観的に教えてくれればいいの☆
さて、行こうかっ」
ドレストックの前で話していた二人の声が
近付いて来る。
(何か、こんな感じのって怖いよな…)
ふと思い出すのは、
追跡される異物から逃れる
ホラーゲームだ。
先も見えぬ狭い世界を
『一人で落ち着ける』と感じるか、
『一人で怖い』と感じるかは別の話だ。
「じゃあさ、これとかどうかな~?」
(ホラーゲームか…
プレイした事あったっけ)
(Nin 3DS/Nin 3DS)
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334:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/11 09:04
ホラーゲームの実況動画を
一パート観ようとした事はある。
(あー… やった事ないな…)
しかし、ホラーゲーム特有の
恐ろしい雰囲気・グロテスクな表現に、
開始七分位でブラウザバックした。
「それなら、さっきの
ピンクの服がいいかな…」
(いや…
今してるのか?)
桜のあの姿。
流れる血液が赤だったのなら、
彼の精神はどこまで削られていただろう。
あの色が桜色であったから、
現実と非現実の境が生まれた。
「ピンク色は、愛情や思いやり、
女性のイメージカラーみたいな
色だよね」
それを『架空の物』と
捉えられたのではないか…
(Nin 3DS/Nin 3DS)
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335:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/11 09:25
今は平然としていられるが、
そんな事を思うと、
『エルヴの思い通りじゃないか』
苛立ちと悔しさで脳裏はざわつくのだ。
(…最初思ってたゲームみたいには
なってないけど、)
全員が武器を持って、生きるか死ぬか、
終始シリアスモードの殺人ゲーム。
「ピンクかぁ~…
黄色の方が好きだな~!」
現在はシリアスとかけ離れた場所にいるが
それも、いつかは終わる。
『まぁ、取り敢えず
チーム戦で 数を減らしてもらおうかな』
あの言い方じゃ、いつかは個人戦となる。
「黄色なら…
あのトップスはどう?」
いつかは、一人を残していなくなる。
誰かをロストさせて、消えて行く。
いつか、自分も変わる。
誰かをロストさせ て、 こ ろ し善悪問わず命を奪う兵隊になる。『ガサッ…!』
(Nin 3DS/Nin 3DS)
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