注意!認知症の兆候は3つの違和感に表れる

アルツハイマー病治療の世界的権威に聞く

アミロイドベータというタンパク質が脳神経ネットワークを破壊に導く(写真:SIphotography / iStock)

認知症の6~7割を占めるアルツハイマー病は、記憶障害など認知機能が低下する病気と知られている。だが、その行き着く先が「死」であることは、あまり知られていない。イギリスでは死因の第1位、アメリカでも死因をきちんと特定すれば死因第3位であると報告されている。

今後、認知症患者が増大するといわれる日本でも、アルツハイマー病対策は急務となるだろう。だからといって恐れることはない。アルツハイマー病治療の世界的権威であるデール・ブレデセン医師は「予防は可能だ」と言い切る。そこで、4月に緊急来日したブレデセン医師に、アルツハイマー病の兆候を発見する3つのポイントと予防・対策法を聞いた。

あれ?と思ったときには食生活の見直しも

ブレデセン医師は、アルツハイマー病の兆候をいち早く発見するために、次に挙げる初期の症状は絶対に見過ごしてはならないと指摘する。

アルツハイマー病のごく初期の兆候
1.ニオイが分からない
2.物覚えが悪くなる
3.整理整頓、計画や計算ができない

アルツハイマー病では、記憶障害よりも先に、まずニオイが分からなくなる。その後「同じ事を質問する」「鍵を置いた場所が分からない」などの記憶障害が続く場合もあれば、「片付けられない」「計算できない」「いつもやっている仕事のやり方を忘れる」などの障害が起きる場合もある。

整理整頓や事務処理がこなせないといった症状から始まる場合には、毒素が原因である可能性が高い。自宅や職場にカビが生えていないか、また魚介類には水銀を多く含む種類もあるので、水銀の含有値が低いことで知られるサケ、サバ、アンチョビ、イワシ、ニシンなどを食べるよう心掛けたい。

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  • NO NAME8abbb2093b1a
     老人の医療費が国民全体の負担となって来ている中で、従来は整形外科と内科が老人を引き寄せていたが、最近は脳神経外科も繁盛して来ている。「認知症にだけはなりたくない」という老人が増えてきて、小さな医院にもGE製のMRI装置を導入してガンガン稼いでいる。
     昔はガン保険が売り込まれたが、最近は認知症保険が売れてるようだし、年寄り相手だけでなく中年層まで取り込む商魂には感心する。
    up5
    down3
    2018/5/11 10:52
  • NO NAMEa6bf3f257802
    アンチョビはヨーロッパ圏でカタクチイワシ科の小魚の総称
    イワシは日本ではカタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシを指すそうです。
    完全にかぶってるわけではないので併記はセーフですかねw
    up1
    down0
    2018/5/11 11:36
  • NO NAMEa927f2d3fcb2
    ニオイ分からんし
    同じこと聞くし
    物覚え悪いわ
    up2
    down1
    2018/5/11 11:17
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