EDの改善には食生活を整えることが重要です。
では「どのようなものを食べればいいのか」が気になりますよね。
それについて、栄養素の観点から紹介したいと思います。
男性の精力増強に「亜鉛」が良いと聞いたことはありませんか?
これは本当で、亜鉛は精力を高めるためにはもってこいのミネラルなのです。
亜鉛は生殖機能に大きく関わる前立腺や睾丸といった箇所に多く存在しているため、亜鉛不足は男性機能の低下につながり、テストステロンの分泌量の低下を引き起こします。
そして、テストステロンの分泌量が低下すると性欲の減退やうつ状態といった精神的な問題を引き起こしてしまいます。
亜鉛が多く含まれる食べ物と言えば牡蠣やウナギといったものが有名です。
しかし、これらの食べ物は日常的に食べるのは難しいので安く手軽に食べられるシジミを摂るようにしましょう。
シジミの味噌汁なんかにすると気軽に亜鉛が摂ることができて良いです。
アリシンはタマネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどのネギ類に多く含まれています。
アリシンは血中のコレステロール値の上昇を抑えたり、活性酸素による血管の老化を防いだり、悪玉コレステロールを減らすといった効果があります。
そのため、この栄養素は加齢や生活習慣病から来るEDの改善に効果的です。
青魚に多く含まれるDHA、EPAは体に良い脂質です。
EPAは血液が固まるのを抑制する働きがあり、悪玉コレステロールや中性脂肪を減す働きがあります。
この働きによって血液はサラサラになるため、生活習慣病や動脈硬化の予防にも効果的な脂質です。
DHAもEPA同様に悪玉コレステロール、中性脂肪を減らす働きがあります。
EPAとDHAはともに血液をサラサラな状態にし、血流を改善するため、EDを改善する上で欠かせない栄養素といえます。
なので、このDHAとEPAを多く摂るために、意識的に肉よりも魚を積極的に選ぶようにしましょう。
ビタミンEは抗酸化とともに血液の巡りを良くしてくれる血行促進作用があります。
そのため、血液循環を良くするビタミンEはED改善には欠かせない栄養素です。
このビタミンはアーモンド、ピーナッツといったナッツ類に多く含まれています。
そのほかにはアボカド、イクラ、ウナギといった食品にも多く含まれています。
ビタミンEはホルモン分泌の司令塔である視床下部の働きを活性化し、男性ホルモンであるテストステロンの生成を助ける働きもあります。
そのため男性の勃起不全を改善するために大切なビタミンです。
アミノ酸は性欲を高めたり男性機能を高めるのに欠かせない栄養素です。
そして、アミノ酸を吸収するためにはタンパク質を摂取する必要があります。
つまりED改善のためにはタンパク質をしっかり摂ることが大切ということです。
そのため、肉や魚といった動物性たんぱく質、納豆や豆腐といった大豆製品からの植物性たんぱく質を摂るようにしましょう。
ただ、肉の食べ方には注意しておいてください。
魚であれば脂肪分は少なくて良質な動物性たんぱく質が摂れるのですが、肉の場合は余分な脂肪が多く含まれているため脂肪の摂りすぎになってしまうことがあります。
余分な脂肪は高脂血症のもとになるので、脂肪を落とすよう工夫することを意識して下さい。
ED改善のためには抗酸化ビタミンを摂りましょう。
抗酸化ビタミンとはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEのことで、ニンジン、ホウレンソウといった緑黄色野菜、レモン、キウイといった果物、アーモンド、ピーナッツといった種実類に多く含まれています。
これらの抗酸化ビタミンは抗酸化作用があります。
そのため、体を活性酸素による酸化ストレスから守ってくれます。
血管は活性酸素による酸化ストレスを受けると傷つき硬くなり、勃起時に拡張するための血管の弾力性が失われてしまいます。
そうなると、陰茎海綿体への血流量が多くならないため勃起障害が引き起こされてしまいます。
それを防ぐためにも抗酸化ビタミンを摂ることは大切です。
日ごろの食事から野菜や果物をできるだけ食べるようにしましょう。
心の問題から起こる勃起不全の場合にも取ってほしい栄養素があります。
それは乳酸菌と食物繊維です。
乳酸菌は腸内の善玉菌となり、食物繊維は善玉菌の餌となります。
この善玉菌が腸内環境を整えてくれます。
そして、意外なことに腸内環境が整うことで心が安定しリラックスしやすくなります。
これは気持ちを落ち着かせ、心身をリラックスさせてくれるホルモンのセロトニンが腸内環境が良い状態で多く分泌されるためです。
大きなストレスを抱え、心が不安定な場合には精神的な問題で勃起不全が起きてしまいます。
そのため、仕事や家庭におけるストレスが多い男性ほど腸内環境へのケアが大切です。
そのため抗酸化ビタミンを摂るために、食物繊維が豊富な野菜を積極的に食べ、ヨーグルトといった発酵食品も定期的に食べるように心がけましょう。