元刑事が教える相手のウソを見抜くコツと質問の仕方(2018.05.11)

上司や部下、同僚、取引先などのビジネスにおける関係や、家族や恋人、友人など、日頃から接する相手のウソを見抜くことができれば、何かと便利だ。今回は、ウソを見抜く技術を現場で鍛えたという元刑事の経営コンサルタントの森透匡氏に、仕事・日常の人付き合いにおいて、ウソを見抜くコツや方法を教えてもらった。
■ウソのサインは「質問」でしぐさと話し方に現れる!
森氏によると、人間はウソをつくとだいたい「ウソのサイン」が現れるのだという。
「ウソのサインは、質問を契機に『しぐさ』と『話し方』に現れます。どちらか一方、もしくは両方に、二つ以上のサインが現れたらウソをついている可能性が高いといえます。
例えば、奥さんから『今日はどこで飲んできたの?』と唐突に聞かれた場合、やましいことがなければ『新宿だよ』と即答できますが、何かやましいことがあると、無意識に目をそらしたり、鼻の頭をかいたりしながら『え……あぁ今日?えーと……渋谷だよ』などと不自然な答え方になりませんか? 質問が刺激になり、このような反応を引き出すのです」
■ウソのサインってどんなもの?
そこで森氏に、話し方のサインとしぐさのサインそれぞれについて代表的なものを教えてもらった。
1.「話し方」のサイン
「話し方のウソのサインは19種類あります。代表的なものは『逆切れ』です。ウソつきはこの場をウソで誤魔化せないと感じると、最後の最後で逆切れして交わそうとします。私の経験から犯罪者は特に逆切れする傾向が高いといえます。
『余計な説明が多い』のもウソつきのサインです。ウソつきは沈黙が怖いので、余計な情報を相手に与えて信用してもらおうとします。その結果、多弁になるのです」
2.「しぐさ」のサイン
「しぐさのウソのサインは10種類です。そのうち、代表的なものは『反応しない、反応が遅い』。質問に対して反応しない、あるいは反応が遅いということ。つまりすぐに答えられないのです。答えに迷っているため反応できません。『身振り・手振りがなくなる』『整理整頓のしぐさ』『顔に手をやる』などのしぐさもウソのサインです」
■ウソのサインを見つけたら「可能性質問」を!
もし相手の話し方やしぐさにウソのサインを見つけたら、次はどうすればいいか。
「ウソのサインを見つけたらウソをついている可能性が高いわけですから、さらに質問をして真実を明らかにします。相手が知らないうちにこちらがウソのサインを見抜けば交渉を有利に進めることができます。ウソを見抜くのに有効な質問法として『可能性質問』があります」
●可能性質問とは
「可能性質問とは、犯人であればあり得る可能性について突っついてみる質問法です。例えば、従業員用のロッカーで現金が盗まれる事案が発生しました。どうもあいつがあやしいという職員が浮上しました。そのときに、そのあやしい職員に『あなたがロッカーから現金を盗んでいるのを見た人がいる可能性はありますか?』と質問するのです。
盗んでいない社員であれば『盗んでいるのを見られた可能性?ないですよ、だって盗ってないですから』と答えます。ところが盗んでいたらどう答えるでしょうか? 犯人である場合『もし見られていたらなんて答えようか?』と考え始めます。そこに考える『間』が生まれます。つまり『反応しない、反応が遅い』というウソのサインが出る可能性があります」
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