群馬県嬬恋村の商店で2日に現金などが奪われた強盗事件で、県警は9日までに、指名手配していた県警捜査2課の警部補、宮腰大容疑者(37)=同県高崎市新保町=を公開手配に切り替え、本人の写真や逃走に使った可能性がある盗難車のナンバーなどを公表した。容疑は事後強盗と明らかにした。
県警によると、宮腰容疑者は富山県出身で、拳銃や警察手帳は所持していない。事件後に近くの住宅から白い軽乗用車を盗んで逃走したとみられ、この乗用車が長野県松本市を通過したことが確認された。その後、この乗用車とみられる車両が岐阜県高山市を経由して2日午後3時すぎ、富山市の県道を通過したが、その後の足取りは分かっていない。
宮腰容疑者は商店近くの交番に勤務した経験があり、現場付近に土地勘があったという。
手配容疑は嬬恋村大笹の商店で2日午前2時すぎ、現金約1万円とビール券を盗み、取り押さえようとした警察官に体当たりし、押し倒すなどした疑い。〔共同〕