各社の報道によると、著名なウイスキー評論家、ジム・マーレイが編纂する「ウイスキーバイブル」の2015年版で、サントリーが2013年に発売した「シングルモルト山崎 シェリーカスク2013」が最高得点をマークしました。

ウイスキーバイブルとは、ジム・マーレイが毎年発行するウイスキーの著書で、世界各国のウイスキーをテイスティングして100点満点で採点しています。
各国のウイスキーのベストと、世界最高のウイスキーを紹介しています。

11月11日に発売される2015年版で、サントリーが2013年に発売した限定品、「シングルモルト山崎 シェリーカスク2013」が、ワールドウイスキー・ベストの部門で97.5点を獲得し、世界最高の座を手にしました。
ジムの評価では「重厚でドライ、スヌーカーボールのようにまろやか」「表現できないほど天才的」「絶妙な大胆さを備えた香り」 と、賛辞が絶えないようです。

シングルモルト山崎のシェリーカスクは、2009年から毎年、パンチョン、バーボンバレル、ミズナラと並んで本数限定で販売されていたもので、 価格は1万円弱、秋ごろに販売されていました。
しかし近年ではハイボールブームによって原酒が少なくなっているためか、これらのバレル限定のものは市販されていません(蒸留所限定で出ているかも不明)。

ライバルのニッカが、「マッサン」の影響で好調なのに対し、モデルになった竹鶴政孝が建設に携わった山崎蒸留所のウイスキーが賞賛されたことによって、サントリーにも注目が集まるかもしれません。
ちなみに「マッサン」でも、山崎の建設までのエピソードがこれから描かれる予定です。

なお、ウイスキーバイブル2015年ではバーボンの銘柄がトップに来る中で、上位5位にスコッチがラインナップされなかったことも言及され、昨今のスコッチブームに伴う原酒不足、それに伴うノンエイジ化の移行に警鐘を鳴らしています。 

ウイスキーバイブルは個人の評価によるものなので気にしすぎるのもいけませんが、6大産地として余市を紹介した同氏なだけに、おざなりにもできないのも現実です。