なぜか採り上げていませんでしたが、日本でも世界でも有名なウイスキーを紹介します。

jwbジョニーウォーカーは、18世紀前半に、ジョン・ウォーカーが雑貨店でウイスキーを販売したのが始まりで、息子のアレキサンダーが本格的に事業を始め、1870年に四角いボトルと斜めに傾いたラベルがつけられたウイスキーが売られるようになりました。
今回取り上げるのは、その中でも象徴的である黒ラベルです。1909年に12年熟成の数多くの原酒をブレンドしており、イギリスではウイスキーの最高傑作と絶賛され、日本でもジョニ黒の愛称で親しまれています。

しかし日本に輸入された当初(1957年)は、現在の価値で40万円ほどの値段で、庶民には手の届かない最高級品でした。そのため、団塊の世代以上になると、ジョニ黒は高嶺の花、最高級品というイメージを植え付けられていました。
今では手ごろで買えるようになりました。

いつものようにロックで飲んでみると、まずはアイラモルトのようなヨードを伴ったスモーキーな香りが先に来ます。その後、シェリー樽原酒のような華やかな香りとスペイサイドモルトのような青リンゴやナシのようなフレッシュな香りが後に続きます。

味わいは、 シェリー樽原酒ならではの甘みと、スペイサイドモルトのような酸味が合わさってきます。ビターな感じは薄く、飲みやすさを重視したブレンドになっています。
ブレンドされている原酒にはハイランドやアイランズモルトも含まれていますが、多種多様な原酒をブレンドしていながらもケンカせず、甘みがしっかり伝わる飲みやすいウイスキーに仕立てられているのはさすがです。 

バランタインやシーバスリーガルと並んで、ブレンデッドウイスキーとして指折りの逸品であることに間違いはありません。

価格は700ml、40度で2000円ほど。味を考えると十分にお値打ちと言えます。

<個人的評価> 
・香り A:アイラモルトのスモーキーさとシェリー樽原酒の甘み、スペイサイドモルトの酸味が合わさりながらも、絶妙に絡み合って心地よい香りに仕上がっている。
・味わい A:苦味、アルコールの刺激はほとんどなく 、甘みと酸味が絡み合った飲みやすい味になっている。
・総評 AA:万人に勧められるうまさ。最高傑作の名は伊達ではない。