ftb0130年近く前に販売されているものの、意外に知られておらず、お店にもなかなか入ってないのがニッカのフロム・ザ・バレルです。

単なるブレンデッドウイスキーではなく、ブレンド後に樽へ再貯蔵させてさらに熟成させる「マリッジウイスキー」という部類に入ります。 

樽から出す際にはほとんど加水をしないため、アルコール度数は51.4度と高くなっています。 

まずはストレートで。
グラスに注ぐと、香りは青りんごのような爽やかさとレーズンのような濃厚なフルーティさを感じます。液色は少々濃いアンバーです。

口に含むと、グラスに注いだ香りがそのまま濃厚に口に広がり、あとからバニラ、カラメルといった甘い香りが後に続きますが、51.4度のアルコールの刺激がほとんどなくてまろやかで、ストレートでも思わずホイホイ飲んでしまいそうになります。

ロックで飲んでみると、やはりアルコールの刺激はほとんどなくてまろやか、中から甘い香りと深い味わいが広がって心地よくなります。初めて飲んだときには、そのとてつもない感動で気持ちよくなってしまいました。

思わずホイホイと飲んでしまいすそうですが、そこは51.4度のウイスキー、すぐに酔っ払ってしまいます。

ハイボールやコーラハイにしても、バニラの香りと甘い味わいがメインに来るので、初心者でもその旨さを堪能できるでしょう。

価格は2000円以下とお手頃で、同じ価格帯のスーパーニッカよりも優れているように思えました。500mlですが、アルコール度数が高めなので、十分2000円でも割に合うでしょう。

水割りやハイボールにしても、深い味わいがしっかりと楽しめます。ただ、ストレートやロック、トゥワイスアップで飲むのが個人的におすすめです。
2300円前後で飲めるウイスキーとしては、個人的にベストです。

ちなみに、 World Whiskey Award 2009でベスト・オブ・ブレンデッドウイスキーを、International Sprita Challange 2012,2013で金賞を、2015ではすべての応募したウイスキーの頂点に立つトロフィーを手にしました。

<個人的評価>(A~E)
香り:A 甘い香りが主体で、余市モルトのスモーキーさは抑えめになっている。
味わい:A 51.4度とは思えないほどアルコールの刺激が少ない。
総評:AA 香りもよくてとても飲みやすく、すいすい飲んでしまうと一気に酔っ払ってしまう。