ついに私も、スコッチのシングルモルトに手を出してしまいました。しかもボウモアです。
ベテランのウイスキーファンからは身の程知らず、時期尚早といわれかねないですねwww

bowmoreボウモアはスコットランドの西にあるアイラ島の中部にあり、入り江状になった海岸線に沿う形で蒸留所が作られています。1779年にデビッド・シンプソンによって創業された、アイラ島で最初に作られた蒸留所です。
その後いくつも蒸留所が作られ、磯の香りがする独特なウイスキーができましたが、その中でもボウモアは中間のテイストといわれ、アイラモルトの女王とも呼ばれます。

いつものようにロックで飲んでみることに。
まず香りからしてアイラモルトならではのヨードのような香りが先にやってきます。
ストレートに近い一口目は、ふんだんに強いピート香とヨード、磯の香り(ひとによっては正露丸をほうふつとさせる香り)が立ってきます。そのあとにはほのかに柑橘系のさわやかな香りがやってきます。
味わいもとてもビターで、明治のチョコレート効果カカオ95%のような、強い苦みの中にカカオの香りを少し内包したようなものになっています。
最近はやりの、甘みや華やかな香りのウイスキーに慣れていると面食らうこと間違いないでしょう。 

私はニッカ党、しかもピート香が強い余市モルトがとても気に入っているのですが、このボウモア12年はとても気に入りました。
ニッカからはピュアモルト ホワイトという製品が、ヨード香あふれるヘビーピートモルトをつかっているのですが、それをさらに熟成させたような味に感じました。 
発売当初はアイラモルト原酒と余市、宮城峡の原酒をヴァッティングしていたそうで、現行品よりもボウモアに近いものだったかもしれません。

価格は700mlで3000円台前半が平均。ジャパニーズになると、これで10年未満というのもあるので、12年物のシングルモルトとしてみればお値打ちかと思います。
ただし香りや味は一般的に飲まれている銘柄よりも一線を画すもので、初心者や飲みなれていない人には勧められません。

<個人的評価>
・香り A:しっかりしたピート香とヨード香。後から来る柑橘系の香りがバランスよくまとまった印象。
・味わい B:甘さは少なくカカオのような苦味。
・総合的評価 B:さまざまな銘柄を飲んで、はじめて楽しめるようなウイスキー。初心者お断り。