クレジットカードのサインレス決済は加盟店の契約次第!詳細を解説
クレジットカードで決済するときには、一般的にはサインや暗証番号が必要です。しかし中には、カードを通すのみで決済できるサインレス決済の場合があります。
会計処理を素早くできるサインレス決済ですが、クレジットカードを利用される方は
- サインが必要な場合と暗証番号入力でよい場合はどう違うのか
- どんなときにサインレスになるのか
- サインレスで購入できるお店は特徴があるのか
- サインレス後の処理がうまくいっているのか
これらの疑問を、お持ちになることはありませんか?
今回はクレジットカードのサインレスについて詳しく解説していきます。
この記事を読むことによって、サインレスに関する知識を細部まで身に着けることができます。
サインが必要なときと不必要なときの条件の違いや、お店の見分け方などを正確に理解していき、会計をスピーディに済ませていきましょう。
クレジットカードのサインレス・サインの違い
この章ではクレジットカードのサインレスと、サインの違いについて解説していきます。
従来の決済方法はサインありが基本
クレジットカードで決済するときはサインすることが基本となっています。サインには
- 独特の癖が出るため、本人確認をすることができる
- 筆跡が不正利用されたのときの証拠となる
という特徴があるため、クレジットカードの不正利用を防ぐ目的で利用されています。
暗証番号とは
暗証番号決済とは決済時に4ケタの暗証番号を入力する方法です。
ICチップが埋め込まれたカードで、クレジットカード会社に暗証番号を登録していると利用できます。
しかし暗証番号を登録したクレジットカードで決済する際も、サインを求められることがあります。
この使い分けは後ほど詳しく解説しますが、お店にICカード対応の端末が用意されているかどうかなどと関係しています。
サインレス決済とは
サインレス決済とは決済するときにサインや暗証番号の入力も必要なしに決済することができる決済方法です。
会計処理の短縮を目的に、店舗とクレジットカード会社間の契約をもとに導入されています。主に顧客の回転が速くしたい場合に利用されています。
この章では
- サイン
- 暗証番号
- サインレス
というクレジットカードの3つの決済方法の違いについて説明していきました。
それでは具体的にサインレス決済が可能な条件と、店舗の特徴について解説していきます。
サインレス決済が可能な条件と店舗の特徴を紹介
サインレス決済はサインや暗証番号と異なり、セキュリティ性が低いため、どこでも利用できるわけではありません。
- カード会社とサインレス契約を結んでいる店舗でしか利用できない
- サインレス決済は上限金額が決まっている
という条件があります。
それでは具体的に上記2つの条件と、サインレス決済が利用できる店舗の特徴について解説していきます。
カード会社とサインレス契約を結んでいる店舗のみ可能
サインレス決済はカード会社とサインレス契約を結んでいる店舗でのみ利用できます。
サインレス契約とは、一定の金額以下であればサインも暗証番号も必要ないという取り決めです。対象店舗や対象金額は、事前にカード会社とお店との間で定められています。
そのため保有しているカードによって、サインレスができるかどうかが異なります。
例えば同じ店で決済するにしても「三井住友VISAカードではサインレスで決済できたのにセゾンカードではサインが必要だった」などということがあり得ます。
これはそれぞれのカード会社が、別々にサインレス契約を結んでいるためです。
サインレス決済は上限金額が決まっている
サインレス決済は、利用できる上限金額が決まっています。
サインレスはカードを持っていれば誰でも決済することができるため、第三者でも簡単に不正利用できます。
そこでサインレス決済できる金額に上限を定めることで、万一の不正利用されたときに被害を最小限に留めるように対策されています。
上限金額は一般的に
- スーパーの場合は3万円以下
- コンビニの場合は1万円以下
- 「サークルK」「サンクス」の場合は5千円未満
となっています。
急いで買い物をしたい場合は、クレジットカードがサインレス決済できるかどうかを基準にお店を選んでみてもよいですね。
サインレス可能な店舗を紹介しているカード会社
クレジットカードでスピーディに買い物をする際にはサインレスが便利ですが、サインレスが可能な店舗を紹介しているカード会社があります。
その中から
- 三井住友VISAカード
- セゾンカード
- JCBカード
でサインレスが可能な店舗をご紹介していきます。
※下記の一部では対象外の店舗や売り場があります。
三井住友VISAカード
三井住友VISAカードでサインレス決済可能な店舗はこちらです。
下記の店舗が代表例です。
- ユニー
- イオン
- イトーヨーカドー
- 東急ハンズ
- 高島屋
- 大丸
- 長崎屋
- 西友
スーパーと百貨店で利用できる店舗が多いのが特徴です。
セゾンカード
セゾンカードでサインレス決済可能な店舗はこちらです。
下記の店舗が代表例です。
- イトーヨーカドー
- ジーユー
- 西友
- セブンイレブン
- デニーズ
- 長崎屋
- ニトリ
- パルコ
- 無印良品
- ユニクロ
- ローソン
アパレル、コンビニ、スーパーなど利用できる店舗の範囲が広いのが特徴です。
JCBカード
JCBカードでサインレス決済可能な店舗はこちらです。
下記の店舗が代表例です。
- コンビニ各店舗
(食料品売り場) - アピタ・ピアゴ
- イオン
- イトーヨーカドー
- 西友
- ダイエー
- 大丸
- 高島屋
- 東急百貨店
- マックスバリュ
- 松坂屋
- 三越
百貨店やスーパー、コンビニで利用できる店舗が多いのが特徴です。
サインレス決済はスピーディさが必要なコンビニやスーパーがメイン
サインレス決済はスピーディさを重視した決済方法です。
そのため、レジが並びがちなコンビニやスーパーの食品売り場でメインで利用することができます。
他にも高速道路料金所でもサインレス決済ができます。
このようにコンビニやスーパーをメインとしてスピーディさを重視している場合にサインレス決済を導入している店舗が多いです。
この章ではサインレスを使う条件と使える店舗について説明してきました。
しかしながらサインレス決済には、注意事項があります。次にサインレス決済の注意事項について説明していきます。
サインレス決済の注意事項
サインレス決済は決済が早く、利便性が高い一方で下記のような注意事項があります。
- サインレス決済が正しく処理されているかどうかの確認が必要
- 利用金額の定期的なチェックが必要
- 1回払い以外はサインが必要
- 同じ店舗でも上限金額などでサインが必要の場合もある
順番に見ていきましょう。
サインレス決済が正しく処理されているかネットサービスで確認
サインレス決済した後は正しく処理されているかネットサービスで確認することをおすすめします。
サインレス決済は金額を確認し、暗証番号を入力したり、サインを記入したりということがありません。
そのため、確認作業を怠りがちなので、金額の間違いに気づきにくいという注意点があります。
金額の間違いは早めに気づかなければ、 お店によって補償の対象外になってしまう場合もあります。
現在ほとんどのクレジットカードがネットサービスで明細を確認することができますので、サインレス決済が正しく処理されているか日々確認することをおすすめします。
利用金額の定期的なチェックで使いすぎ防止
サインレス決済は簡単に決済できてしまうため、利用しすぎてしまう可能性があります。
そのため利用金額は定期的に確認することをおすすめします。
- クレジットカードを毎日利用している方は週に1度以上
- クレジットカードを週に2~3度利用している方は月に2度以上
- クレジットカードを週に1度程度しか利用しない方は月に1度以上の確認をすることをおすすめします。
少額しか決済できず、簡単に決済できるためついつい使いがちですが、定期的なチェックを行って使いすぎを防止しましょう。
1回払い以外はサインが必要
サインレス決済の場合は一回払いしか対応できません。
そのため、分割払いやリボ払いの場合はサインまたは暗証番号の入力が必要になります。
もっともサインレス決済は少額の決済しかできませんので、一回払いにすることをおすすめします。
同じ店舗でも上限金額などでサインが必要な場合も
サインレス決済が可能な店舗の場合でも、上限金額を超えるまたは食料品と規定されている店舗で食料品以外の商品を購入した場合は、サインが必要です。
たとえばイオンで買い物をする場合、食料品売り場で4,000円購入した場合はサインレス決済になりますが、化粧品売り場で2,000円分購入した場合や食料品売り場で30,000円購入した場合はサインまたは暗証番号の入力が必要です。
同じ店舗だからといってもサインレス決済が可能な場合とそうでない場合があることは理解しておきましょう。
ここまでサインレス決済の概要や注意点などについて解説してきました。サインレス決済についての詳細がご理解いただけたかと思います。
それでは次の章ではサインレス決済以外の決済方法であるサインと暗証番号の違いについて解説していきます。
クレジットカードのサインと暗証番号の違いについて
クレジットカードのサインと暗証番号の違いはICチップがついているかどうかによります。
ICチップが付帯している場合は暗証番号での決済となり、付帯していない場合はサインでの決済となります。具体的に説明していきます。
ICカード対応の端末があれば暗証番号決済
クレジットカードで暗証番号決済するための条件は下記の2点です。
- カード利用者がICチップ付帯のカードを持っている
- 店舗側がICカード対応の決済端末がある
ICチップはセキュリティ性が高く、第三者が解析することは困難です。
また暗証番号も本来カード保有者しか知りえない情報のため、現状では「ICチップ+暗証番号」の組み合わせが最もセキュリティ性が高いといわれています。
ICカードはクレジットカード発行数の70%程度普及しているといわれていますが、店側の決済端末の普及が遅れており2割弱しか普及していないといわれています。
そのため、ICチップ付帯のカードを持っていてもサインで決済されている方は多いでしょう。
2020年までに100%暗証番号決済可能となる予定
東京オリンピックが開催される2020年までに、国はICチップつきクレジットカードと店側のICチップに対応する端末を普及させ、クレジットカードが利用できる店舗全てで暗証番号決済を可能にする予定としています。
東京オリンピックには多くの外国人が来日する可能性が高く、その分多くの犯罪も流入してくる危険性があります。
日本はクレジットカードのセキュリティに関しては他国に後れをとっており、対策が急務となっています。
そのため、2016年12月に改正された割賦販売法によりクレジットカード加盟店に対して100%のICカード対応を義務付けています。
この法律は2018年春から施行されますので、今後は暗証番号での決済が急激に増えてくることが予測されます。
まとめ
今回の記事ではクレジットカードのサインレス決済についてまとめてきました。
ポイントをまとめます。
- サインレス決済はカード会社と契約している加盟店でのみ利用できる
- コンビニやスーパーなどスピーディな会計を求められる店舗で利用できることが多い。
- サインレス決済は上限金額があり、超えた場合はサインを求められることも
- 一回払い以外はサインレス決済可能な店舗でもサインになる
これでクレジットカードで決済するときにサインが必要な時とそうでないときの条件の違いや店舗の見分け方について理解していただけたかと思います。
サインレス決済の特徴を理解し、スピーディに会計を済ませていきましょう。
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