銀行が「就職したくない業界」になる真の理由

上位校とそれ以外では志望に大きな差が

学生の行きたい業界、行きたくない業界に、変化が生まれている (撮影:今井康一)

5月の連休が明けて、就職活動戦線は後半戦を迎えている。就活では、毎年同じような光景が繰り返されるが、変化もある。この2019年卒生の就活では、業界選びに”異変”が起きている。

「就職四季報」特設サイトはこちら

HR総研が2018年3月に楽天「みん就(みんなの就活活動日誌)」と共同で行ったアンケート調査結果の中から、「志望する業界」と「就職したくない業界」を紹介してみたい。調査は2019年卒業予定の大学生・大学院生802人の回答によるもので、29業界の中から、志望する業界と就職したくない業界を複数回答で選択してもらった。

その結果、「志望する業界」は文理の違いが大きく出ている反面、「就職したくない業界」では文理の違いは少ないことがわかる。

メガバンクが「不人気業界」の上位に

まず、就職が避けられている業界を見ると、文系は「メガバンク、信託銀行」がトップで、2位「外食」、3位「地方銀行、信用金庫」、4位「外資系金融」、5位「生命保険、損害保険」と続く。

理系は「外食」がトップで、2位「メガバンク、信託銀行」、3位「外資系金融」、4位「生命保険、損害保険」、5位「地方銀行、信用金庫」の順位になっている。

気が付くことが3つある。まずメガバンクが「志望したくない業界」に入り、文系の1位、理系の2位となっている。「志望する業界」でもメガバンクは、文系11位、理系20位にとどまっている。かつてメガバンクは、人気業界の代表格だったが、大きな変化だ。

次ページ金融離れが顕著
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

  • NO NAMEfeae3a77570c
    時代は確実にキャシュレスと、A Iに向かっている。その影響で銀行の統合が進んでいる。要は仕事がなくなりつつある業界に敢えて就職する意義はない。意義があるのは、少数の幹部候補で、それは一般学生には無理な世界、特定の大学卒だけが獲得できる地位だ。なんだかんだと言っても、それは昔も今の変わらない。
    up7
    down2
    2018/5/10 06:19
  • 名無しのゴンサレス114b80cbbc75
    金融機関なんて安定と給料の良さだけがウリだったのに、今じゃ平気で潰れるし年収も大した事無いからな
    up0
    down0
    2018/5/10 07:34
  • NO NAME5ce8f7d0f9b6
    旧帝大と早慶を区別しているが、北海道大と慶応では慶応の方が偏差値も高いし、学生も優秀なような気がするのだが。
    up3
    down5
    2018/5/10 07:17
  • すべてのコメントを読む
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
AI時代に勝つ子<br>負ける子

日本人の49%の仕事がAIやロボットに置き換わる?これからを生き抜くための能力は読解力、論理力、数学力だ。3つの能力を診断する誌上テスト・講義を掲載。家族で挑戦してみよう!