「あ!もう塗装が剥がれてきてる!!最近塗装したばっかりなのに…」このように、塗装工事から数年で塗装が剥がれてきてしまう原因はなにかわかりますか?
この原因はズバリ手抜き工事にあります。外壁塗装工事は手抜き工事が多いので、手抜きを防止するための知識と業者選びが大変重要になってきます。
今回は、よくある手抜き工事の例と業者選びのポイントを紹介していきます!
外液塗装によくある手抜き工事
外壁塗装工事は手抜きがよく起きてしまうと有名です。
手抜き工事をされてしまうと、せっかく高い費用を支払っているのに外壁塗装の耐用年数が数年しか持たず、すぐに工事が必要になってしまう場合があります。そのようになると費用や時間の無駄となってしまうので注意が必要です。
手抜き工事を防ぐためには、塗装工事によくある手抜き事例を把握し、自分が工事をおこなう際に手抜きが発生しないように業者に促していく必要があります。
それでは塗装工事の手抜きとして、どんなことが起こりやすいのか見ていきましょう。
1:足場を設置しない
塗装業者の中には利益を優先するあまり、費用の掛かってしまう足場を使用せずに塗装工事をおこなうとするところや、簡易的な足場で済ませようとするところがあります。
塗装工事における足場は塗装職人の方の、安全や塗装工事の完成度に大きくかかわっているので必ず設置しなければなりません。足場がなければキレイな塗装は見込めないと考えましょう。足場が万全に組まれているから塗装を隅々までおこなうことができるのです。
それゆえ足場費用の節約を考えている業者は、あなたの外壁のことより利益を優先していると言えます。そのような業者に塗装工事を依頼すると工事に失敗してしまうので注意しましょう。
2:養生がきちんとされていない
養生は塗料の飛散に対応する重要な役割を担っているのですが、それを不十分に済ませてしまう業者がいます。養生とは塗料がついてはいけない場所に施すのですが、これには材料や手間がかかってしまうのでそれをテキトーにしてしまう場合があるのです。
養生を十分におこなえない業者は、塗装自体もいい加減になってしまうと予想できますので、そのような業者に工事の依頼をしてしまったら養生や作業をしっかりするように言いましょう。
これは工事後に発覚することですので、そこで急に「工事をやめろ」というのは難しいこともあると思います。他の業者にすぐ依頼できるのであればそれが一番いいですが、そうでない場合は、作業工程をしっかりおこなうように注意喚起していきましょう。
3:使用塗料が安物
塗装工事の費用を押さえるために、最初に話していた塗料は使用せず勝手に安い塗料に変えてしまう業者がいます。
なぜそんなことをするのかというと、高い塗料での工事費用のまま安い塗料を使うことで利益が大きくなるからです。また、安い塗料での塗装は耐用年数も長く持たないので、仕上がりもイマイチとなってしまいます。
ただ、素人では仕上がり状態や、塗料のグレードを見て判断するのが難しいです。それを判断するためには、塗装前に塗料缶を見て自分の目で確かめるしかありません。契約時に頼んだ塗料を実際に使用しているか自分の目で確かめましょう。
しかし、安い塗料の新缶に他の塗料のラベルを貼るということをする業者もいるようです。もしそれが発覚した場合は訴えれば勝てます。塗装工事をすぐにやめてもらいましょう。
4:高圧洗浄がいい加減
高圧洗浄は、外壁についたゴミやコケ、古い塗膜を剥がすためにおこないます。これをしっかりおこなうことで、新たに塗装する塗料がきれいに塗れ、塗料と外壁の密着性も高まります。
そのため外壁の洗浄は、塗装をおこなっていくうえでとても大切なのです。ただこの高圧洗浄には手間や長い乾燥時間が必要になるので、この作業を不十分に済ませてしまったり、全くおこなわない業者がいるのです。
そのような業者にも、工事を中止してもらうか、工程一つひとつを丁寧におこなってもらうよう促したりしましょう。
5:下地処理がいい加減
外壁塗装における下地処理とは、外壁にできてしまった小さなヒビやコーキングの割れや剥がれを修正したり、ケレン作業にてサビを落としたりすることをいいます。下地の状態を補修しておくことで、塗料の効果を最大限発揮することができます。
しかし下地処理の有無は、素人にはわからないというのが現実です。悪い職人や業者からしたら「どうせバレないからテキトーに終わらそう」といった感じです。
この下地処理も工事が始まってからでないと、不十分かどうかわからなので、見積もりの時点で作業内容について確認しておきましょう。その説明がしっかりできない業者の場合は工事の契約を結ばないことをおすすめします。
6:塗料の希釈や測量がいい加減
外壁塗装の塗料は、水やシンナーで薄めたり、ほかの塗料材を混ぜて使用します。その塗料希釈には決まった分量が決まっているのですが、それをテキトーに済ませてしまう業者がいます。
塗料の測量や希釈の割合・分量は、塗料メーカーが最適な数字を定めているので、守らなくては塗料を最高の状態で使用できません。希釈や測量があいまいな塗料の場合は、外壁に塗装しても塗料の効果を発揮できませんし、耐用年数も短くなってしまいます。
7:塗料を薄くして使用する
塗料の希釈と少々かぶりますが、わざと塗料を薄めて使用する業者がいます。なぜ塗料を薄めて使うのかというと、工事費用を削減するためです。ただ、あなたからは塗料を薄めていない料金をもらいます。
先にも言った通り、塗料は最適な希釈率でないと効果を十分に発揮できません。そうなると耐用年数にも関わってくるので注意しましょう。
8:乾燥時間を十分に取らない
塗装・高圧洗浄には乾燥時間が必要になります。まだ外壁が乾いない状態で重ねて塗装を施しても塗装自体に意味を成しません。
塗料や洗浄の乾燥には長くて半日~1日必要ですので、その時間を守らずに塗装をしてしまう業者は信用できません。乾燥には時間がかかってしまうので、それを無駄と考えて乾燥時間を省いてしまう業者は多いです。乾燥時間は無駄なものではないので、それを守れない業者には工事を依頼しないべきです。
その見極めは見積もりの際に作業スケジュールをもらって判断しましょう。スケジュールに乾燥時間がとられていない場合は、あまり良くない塗装業者と言えます。
9:塗装工程を省く
塗料を塗る回数は基本的に3回となっています。これは3回塗りといって、下塗り・中塗り・上塗りのことです。
その中でも、中塗りと上塗りでは同じ塗料を使用することが多いので、そこが一番の手抜きポイントになってしまいます。「同じ塗料だからバレないでしょ」と下塗りと中塗りで塗装終了としてしまう業者が少なくないのは事実です。
3回塗装できていないと、塗膜の効果や耐用年数が劣ってしまいます。中には3回塗りを徹底するために、中塗り塗料と上塗り塗料の色を少し変えるという業者もいます。そのような業者に塗装工事の依頼をする方が安心でしょう。
10:雨が降っても工事を続ける
外壁塗装工事中に雨が降ってきた場合は、その日の工事を中止することが基本です。塗料を塗装中の場合は必ず中止にしなければなりません。
なぜかというと、雨が降ると塗料が乾かずに仕上がりに悪影響となってしまうためです。塗料は長い時間雨に打たれると乾かないどころか垂れてきてしまうことも考えられるので、そうなると塗装工事に支障をきたしてしまいます。
優良業者の場合はそれをしっかり理解していて工事を中止にするのですが、悪徳業者の場合は工事の仕上がりより自分たちの作業時間を気にします。
塗装工事への天気の影響についてはこちらをご覧ください!
なぜ手抜き工事がおこってしまうのか
手抜き工事が起こってしまう理由として、以下の2つのことが考えられます。
- 下請け業者に出すことで不十分な工事になってしまう
- 塗装工事の手抜きは判断しにくい
ここからはこの2点について詳しく解説していきます。
下請け業者に出すことで不十分な工事になってしまう
塗装工事の手抜きの多くは、下請け業者が発生の原因となっています。外壁の塗装では業者契約を取ったら、下請けの職人に作業を流すということが良くあります。
下請け業者は工事あたりに単価が決まっていることが多いので、その数を稼ぐために何としても早く工事を終わらせようと考えます。なので下請け業者の場合は、雨だろうが乾燥が不十分だろうが、とにかく表向き良くなればいいと考えて工事をしてしまうことがあるのです。
職人さんの気持ちになると、その気持ちは理解できなくもないですが、工事依頼者からしたらそんなこと関係ないですよね。
一件〇〇円という形の報酬形態が多い
職人さんは1つの工事で〇〇円のように単価が決まっているので、工事の件数を稼ぐのに必死です。工事スピードによっては月100万円稼ぐことも夢ではありません。
そんな報酬形態が、外壁塗装工事の手抜きを蔓延させてしまっている原因とも考えられます。
とにかく下請け業者では手抜き工事が多いですので、それを防ぐためには、契約から塗装まで同じ会社の方がやってくれる業者を見つけるのがいいと思います。地元の地域密着でやっている塗装業者は契約から塗装まで同じ会社ということが多いです。
塗装工事の手抜きは判明しにくい
塗装工事の工程はいくつもありますし、作業工程が細かいので、素人には手抜き工事を見抜きにくくなっています。工事の数年後に一気に劣化現象が始まるということがあるので、その際にやっと工事が手抜きだったことが判明してしまうことが多いです。
手抜き工事を判断するためには、工事にあたって依頼者自身も外壁塗装について知識をつけておくことが必要になります。細かい作業は置いておくとして、先に紹介したような手抜きポイントとなる工程については、ある程度理解を深めておいて良いかもしれません。塗装業者に手抜き工事をさせないために、あなた自身が工事に参加するつもりでいましょう。
工事に関して不具合がある場合は、工事中に補修をお願いしましょう。工事が終わってしまった後では、足場や養生シートも撤去されてしまうので、補修をすぐにおこなうのは難しくなってしまいます。
手抜き工事の証拠は4つ!
手抜き工事の直後は、きちんと工程を踏んだ工事の外観とあまり差がありません。そのため手抜き工事を特定するのは難しくなってしまいます。
また手抜き工事の影響は、工事後1~3年経ってから現れるので、その時に気づいても手遅れになってしまうことが多いです。
- 光沢の低下
- 塗膜のひびや浮の発生
- 塗膜の剥がれ
- 塗膜の汚れ
以上のような劣化現象は塗装後数年では発生しません。そのため、このような劣化現象が塗装後数年で現れた場合は、手抜き工事がされてしまった証拠と言えます。
手抜き工事で塗装された塗膜の耐用年数は短いですので、数年たったらまたすぐに塗装が必要になってしまう場合があります。余計な手間や費用を避けるため外壁塗装工事では、優良業者を見つけることが何より大切と言えます。
外壁塗装工事では優良業者を見つけることが重要
塗装業者の手抜きを見つけるためとはいえ、外壁塗装行為を1日中見張っているわけにはいきませんよね。それでは外壁塗装の手抜き工事を避けるためにはどうすればいいのでしょうか。
その答えは簡単で、信頼できる外壁塗装業者を見つけることが、塗装工事を成功させるための近道になります。
それでは外壁塗装業者を選ぶ際に押さえるべきポイントを紹介していきます。
業者選びのポイント
外壁塗装業者を選ぶ際に押さえるべきポイントは以下の5点です。
- 複数業者を比較・検討の対象にしよう
- 地元の信頼できる業者に工事の依頼をしよう
- 過剰に工事費用をサービスする業者は危険
- 知人に塗装業者を紹介してもらおう
- 自社施工の業者に工事の依頼をしよう
それではここで挙げた5つについて詳しく紹介していきます。
複数業者を比較・検討しよう
工事を依頼する外壁塗装業者は即決しないようにしましょう。あなたがいいと思った外壁塗装業者でも実は悪徳業者だったということはよくあることです。
塗装業者は会社の売り上げのためなんとか工事の契約が欲しいですから、お客様に自分の塗装会社をよく思ってもらえるように話すのは当然のことです。1社にのみ話を聞いて、塗装工事の依頼をしてしまうと、他社のサービスや費用を比較できないので危険です。
手抜き工事を避けるため、外壁塗装業者は複数社を比較・検討の対象にしましょう。ほかの業者の話を聞いてみたら、あなたがいいと思っていた業者では、相場以上の費用を請求されていたなんてことも発覚するかもしれません。
手抜き工事に後悔しないよう、業者選びには慎重になるべきです。
地元の信頼できる業者を選ぼう
地域に密着している地元業者に塗装工事を依頼すると安心です。
というのも、地元に密着している業者は狭い範囲で仕事をしていますので、悪評が広まってしまうとその地域で営業を続けていくには困難な状況になってしまいます。それゆえ地元で長い間営業している塗装業者は信頼できることが多いのです。
また、悪評が広まっているようなら、すぐにその評判を耳に入れることができるでしょう。
さらに地元業者に工事を依頼して、万が一施工不良が発覚した場合はすぐに駆け付けてくれます。なにかと頼りにできる部分も含めて、地元に密着している外壁塗装業者はおすすめです。
サービス工事をする業者は危険!
外壁塗装工事ではよく「足場代を無料にします!」「工事費用を30%割り引きます!」といった過剰なサービスによってお客様を獲得するという方法が目立ちます。大きく費用が安くなるのは嬉しいことですが、多くの場合で過剰なサービスには裏があると考えましょう。
足場の費用には約10万円ほど必要になるので、業者がこのお金を負担するとなると赤字確定です。それをどこで補っているのかというと、ほかの費用に上乗せという形で採算をとっています。
このように、過剰なサービスには裏がありますので信用しないでくださいね!
知人に塗装業者を紹介してもらう
自分の友人に業者を紹介してもらえれば一番安心ですよね。業者側も紹介のお客様に下手なマネはしづらいですからね。また、知り合いがか過去に利用したことがある業者であれば、利用者の声を直に効くことができます。
塗装業者に知り合いがいる場合はぜひそちらを頼りましょう。知人が塗装をしてくれるのであれば安心して外壁塗装を任せられますよね。
自社施工の業者に工事を依頼しよう
先にも紹介したように、外壁塗装工事では下請け業者が施工を担当することが多いです。この場合は手抜き工事のリスクが高くなりますので注意しましょう。
なるべく自社施工の塗装業者に工事を依頼することをおすすめします。大手業者の場合は下請けに流れてしまうことが多いですが、地域密着の地元業者の場合は自社施工の場合が多いです。