長野県の日本酒を紹介する催し
蔵元の数が全国で2番目に多い長野県の日本酒の販路を拡大しようと、東京・港区で長野県内の酒造会社が造った500種類を超える日本酒を紹介する催しが開かれました。
この催しは、新潟県に次いで全国で2番目に多い81の蔵元で作る「長野県酒造組合」が、新酒の販売が落ち着くこの時期に毎年開いています。
港区の会場には、このうち60の蔵元がブースを設け、大吟醸や純米酒など500種類を超える日本酒が用意されました。
発酵などの製造工程が順調だったことから、ことしも品質のよい酒ができあがったということで、会場を訪れた飲食店や小売店の関係者たちは目当ての酒をグラスについでもらっては味を確かめていました。
組合によりますと、長野県の日本酒の消費量は全国と同様に年々減少傾向で、4年前からはこうした催しを大阪でも開いて、人口の多い地域で販路の拡大を図ろうとしているということです。
足立区の飲食店で働く30代の男性は「店で扱った蔵元の酒を飲みましたが、甘みはありながらもすっきりしていて、去年よりレベルが高くなったと感じました」と話していました。
また、江戸川区で50年以上続く小売店の店主は「長野は水とコメがいいので期待して来ました。いまは蔵元は個性的な酒を造り小売店はよい酒を売らないと生き残れないので、しっかり探して客に提供したいです」と話していました。
「長野県酒造組合」の武重有正副会長は「長野の蔵元は1軒1軒が小さく、特徴のある新しい酒造りに挑戦しているので、ぜひ楽しんでもらいたいです」と話していました。