Real Nanpa Academyでの全ての理論のベースにあるのがこの『心の仕組み』です。
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『心の仕組み』にたどり着いた過程
私は今までに色々なタイプの女の子を相手にしてきました。かわいい女の子ならどんなタイプの女の子でも口説き落として惚れさせてHしたいと思ってきたからです。
私は進学高校に通い、国立大学に進学し、同じような道を進んできた真面目なタイプの女の子とたくさん知り合ってきました。同時に、ヤンキー、不良、派手、といったタイプの女の子ともたくさん知り合ってきました。これらの両極端なタイプの女の子達を相手にしてきて分かったことがあります。
それは、これらの2つのタイプの女の子は、惚れるタイプの男の外見と中身にはっきりとした違いがあるということです。女の子のタイプを単純に2種類に分けて考えるマニュアル思考は意味がなく役に立ちません。しかし、両極端のタイプの女の子には、はっきりとした違いが現れてきます。その傾向を女の子の性質や攻略法を分析する時の判断材料にすることは意味のあることなのです。ある根本的な部分の性質というのはある傾向として必ず表に出てくるのです。
私は女の子には大きく分けて2つのタイプがあると考えるようになりました。それは、より本能的(感覚的)な女の子とより理性的(論理的)な女の子の2つのタイプです。
より本能的で感覚的な女の子はよりメスの要素が強くなってきます。そういった女の子はメスの部分をアピールするような服装をします。そして、そのような女の子はよりオスの要素が強い男をより好みます。何か情報を受け止めるときの理性と論理のフィルターが弱く、直接的に本能と感覚に届きます。何か行動するときもこのフィルターが弱く、本能的で感覚的な行動を取ります。男を選ぶときも理屈ではなく感覚的に選ぶのです。
より理性的で論理的な女の子はこのフィルターが強く、情報を理性と論理によって判断し、理性的で論理的な行動を取ります。ただ、この理性と論理のフィルターを取り除くと、理性的で論理的な女の子であっても、本能的で感覚的な面が出てきます。
例えば、普段は理性的で論理的な女の子で、メスの部分を表に出さないような女の子であっても、心を許せる男の前ではメスという部分を表に出すことがあるのです。
どんな女の子であっても本能の部分はみな同じように持っているのです。
きれいに2つのタイプに分けれるのではなく、どちらにバランスが偏っているのかという問題で、状況などによって表に出てくる要素は異なってきます。
また、意識的な好みと無意識的な好みの存在についても考えるようになりました。理性の部分ではっきりとした理由付けがされている好みと、そうではなく無意識的に好き・嫌いをより分けているような好みの2種類があります。
女の子は本来なら男らしい体つきの男を好きになるはずです。しかし、中には太った男を好きな女の子がいます。こういった女の子は育った環境によって、そのような男に魅力を感じるように刷り込まれています。男の服装についても、どのような服装の男に魅力を感じるのかということが、刷り込まれてきています。
これらの2つのことから、女の子の好きな男のタイプ、惚れる男のタイプというのは、『本能&理性』『無意識&意識』の2つの基準によって決まってくると考えました。ここで理性と意識は同じ領域のものです。ということは本能と理性の間に本能とも理性とも異なる無意識的な領域が存在し、本能&無意識&理性の3つの領域の性質によって、女の子がどんな男に惚れるのかということが決まってくるという結論に至りました。
そして、この3つの領域の性質とバランスによって女の子の性質・タイプを見極め、それぞれの女の子の性質・タイプによってより好まれる男として女の子に接し、女の子の性質別・タイプ別に効果的に女の子を口説き落とすテクニックを身に着けてきました。
しかし、『この本能&無意識&理性というのは、どのようにして作り上げられているのか』というところまで、長い間踏み込むことはできませんでした。そこまで踏み込まなくても、女の子を落とすということはできていたので、それ以上のことについて踏み込んでいきませんでしたが、ある日この問題を解決する大きなヒントを得ることができました。
それは、脳内物質というものの存在です。
脳は刺激によって脳内物質を出し、人に快感・不快感を与えます。これを知った時に全てが解決しました。女の子が男に惚れるという心の仕組み、そして、人の心の仕組みの謎が解けました。女の子を口説く時、そして自分が生きていく上での行動を導き出すための根本原則にたどり着いたのです。
『人の心』は何によって作り上げられているのか
人の心は、大きく分けて3つの要素によって構成されています。
それは、遺伝子による本能、右脳による欲求、左脳による行動です。
遺伝子は種(遺伝子)の存続に必要なものが人に与えられると快感を与え、種(遺伝子)の存続にマイナスのものが人に与えられると不快感を与えます。この快感と不快感のモトが脳内物質なのです。
そして、人は生まれてから、育つ環境・自己の能力によって、自分が求めるべき快感、避けるべき不快感を学び、それを右脳に欲求の源として構成していきます。
左脳は右脳に構成されている欲求源を満たすための行動を論理的に導き出そうとします。
これが人の『心の仕組み』なのです。
この理論によって人の心、人の行動が全て説明できるのです。ここでは、男と女という関係について話をします。種(遺伝子)の存続のために、オスはメスの性を求めメスはオスの性を求めるようにできています。種(遺伝子)が存続していくためには、より優秀な遺伝子が残っていかなければなりません。そのために、オスとメスでは役割が違ってきます。
オスはできるだけたくさんの遺伝子をたくさんのメスに残そうとし、他のオスとの競争に勝つことによってたくさんの遺伝子を残します。この競争によってより優秀なオスの遺伝子が残るようにできています。
一方、メスはより優秀なオスを選び抜き、その優秀な遺伝子を受け入れて、より優秀な子孫を作っていきます。この役割の違いが、男と女の根本的な異性に対する行動の違いとなって現れてきます。この、メスが選ぶ優秀なオスの基準は遺伝子による本能によってあらかじめ決められています。メスがしっかりとした基準で優秀なオスを選び続けてきたからこそ、人類はここまで存続してこれたと言えます。
他のオスとの競争に勝ち抜き、外敵からメスや子供を守り、環境に適応していく能力のあるオスが選ばれ続けてきたのです。現代人でいうと、男らしさに魅力を感じるように女の子は遺伝子によって作られているのです。
これが、男と女という関係における遺伝子による本能です。
そして、成長していく過程で色々な要素によって、快感を与えてくれる男のタイプ、不快感を与える男のタイプというのが無意識の領域に作り上げられていきます。これが、右脳において男に対する欲求源となって、感覚的な好みのタイプとなります。
さらに、左脳によって、論理的に好みのタイプを判断し、好みのタイプの男に対する欲求を満たすように行動していきます。
『心の仕組み』その1:遺伝子による本能
人は何のために生きているのか。
それは根源的には種(遺伝子)の存続のためです。すべての動物は種(遺伝子)の存続のために生きています。種(遺伝子)の存続のために必要な情報の全ては遺伝子につまっています。現在存続している生物の遺伝子は約35億年前の生命の誕生から、現在まで進化を重ね存続してきました。存続のために必要なことを積み重ねてきたからこそ、現在まで生き抜いてこれたのです。
種(遺伝子)の存続に必要のない行動をとるようになっていれば、35億年もの間、進化を重ね存続することはできません。人は種(遺伝子)の存続のために遺伝子に命令されて行動します。爬虫類と哺乳類と霊長類(人類)ではその行動の複雑さは違いますが、根源的に遺伝子によって命令を受け、種(遺伝子)の保存に必要な行動をとるという点では同じなのです。
では、遺伝子はどのようにして命令を出すのか。それは、種(遺伝子)の存続にプラスになるもの、必要なものを得ると快感を与え、種の存続にマイナスになるものを得ると不快感を与えるのです。
種(遺伝子)の存続のために重要であれば、より大きな快感・不快感が与えられます。セックスの快感、食の快感、苦痛の不快感、恐怖の不快感などは強く感じます。
人類は数百万年かけて進化し、複雑な環境を生き、多様な環境へ対応するため、他の動物より非常に多くの『種(遺伝子)の存続のために必要なこと』を持つようになりました。そのため、他の動物より非常に多種多様な快感と不快感を与えられるようになったのです。
進化の過程で、集団で協力し生活し狩りをする必要もありました。そのため、他の人と協力することにも快感が与えられるようになりました。種(遺伝子)の存続のため生きるとともに、そのために必要な行動には快感が与えられるのです。他の動物より非常に多種多様の快感を得ることができるということは、それだけ、豊かな生活を送ることができるということであり、その面においては人は幸せであると言えます。
ここで重要なのは人は脳を大進化させ、種(遺伝子)の存続のために多種多様の必要な行動を取り、非常に多種多様な快感を与えられるようになったということです。その快感は、爬虫類ですら生殖や食などから得る快感や、哺乳類が群れることや子育てなどから得る快感などに加えられ、人が感じる快感は非常に多種多様なものとなっています。
その快感にどのようなものがあるかを考えるには、約3万年前の人類を考えると分かりやすいでしょう。人類の脳は、少なくとも約3万年前には現代人とほとんど同じ段階に達しています。その後は人類の遺伝子・脳はほとんど変化していません。つまり、人間が遺伝子によって与えられる快感・不快感もほとんど変化していないと考えられます。
遺伝子や脳が変化していないにもかかわらず、現在は環境があまりにも変化しすぎています。そのため、現在の人類を考えると、人類が本来どのような行動・現象によって、遺伝子からどのような快感・不快感を得るのかを考えるのは困難です。数万年前の、よりわかりやすい人類を想定して快感・不快感を考えてみることにします。
快感・不快感は非常に多いので、ここでは主だったものをあげていきます。子孫を残すという直接的な必要性から、セックスによる快感、子育ての快感など。自分自身が生存する必要性から、飲食の快感、安全の快感、恐怖の不快感、苦痛の不快感など。群れて活動する必要から、集団所属の快感など。
霊長類である人に特有の快感では、より高度な協力関係・コミュニケーションをとる必要から、共感の快感。集団として存在する必要から、集団の他の人に必要とされる快感。変化する環境や状況に対応・適応する必要から、新しい情報を得る快感。より高度な能力を身につける必要から、何かを達成する快感など。また、豊かな自然に囲まれて生きて行く必要から、豊かな自然に囲まれる快感など、非常に多くの快感があります。
人を含む動物は全て、遺伝子によって、種(遺伝子)の存続にプラスになるもの・必要なことを得ると快感が与えられ、種の存続にマイナスになるものを得ると不快感が与えられるのです。
『心の仕組み』その2:右脳による欲求
まずは脳の役割を簡単に説明すると、右脳は感覚などの働き、左脳は論理・言語などの働きをします。
また、ここで言う欲求とは、『快感を求め、不快感を避けること』です。この欲求が人の行動の動機となります。
爬虫類などは、本能の命令に直接的に従って行動するだけです。哺乳類になると多少の学習能力を備えているものもいます。しかし、霊長類である人類はこれらとは比べ物にならないほど脳が発達しています。そのため、環境適応能力・学習能力が比べ物にならないほど高度なのです。人は、遺伝子が種(遺伝子)の存続のために必要としてることを、そのままに行動しません。
生まれて育った環境と自分の能力に応じて、自分にとって、どの快感を求め、どの不快感を避けるのが最適で、どのように行動すればいいのかを学習します。遺伝子の命令である「快感・不快感」をもとにして、自分に適した欲求の源を構成するのです。この欲求源の構成をするのが右脳の大きな役割なのです。
生まれたばかりの幼児の右脳はまっ白なノートのような状態です。そこに、『どのような快感を求め、どのような不快感を避けるべきなのか』が、環境によって書き込まれていくのです。
なぜ、欲求を構成するのは右脳の役割なのか。それは、『快感・不快感』は感覚とともに右脳に記憶されるのです。感覚には視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚などがありますが、主に視覚とともに快感・不快感は右脳に記憶されます。快感・不快感が大きければ大きいほど強く記憶されます。何かを見ただけで快感・不快感を感じたり、イメージしただけで快感・不快感を感じたりするのは、このときの記憶が快感・不快感を伴って呼び起こされるからです。
記憶にはすぐに消失する記憶と、一生残る記憶があります。感覚と快感・不快感を伴って右脳に記憶されたものは一生残る記憶なのです。右脳への快感・不快感の記憶は自分や他人の行動の視覚イメージを主として、聴覚によってとらえた音楽などといった少し複雑なものと共に記憶されることもあります。
脳は『ニューロン』と呼ばれる10000億個以上あるとも言われている神経細胞が集まってできています。ニューロン内部では情報は電気シグナルで伝達されますが、別々のニューロンとニューロンの間では、情報は化学物質に変換され伝達されます。この脳内物質が快感・不快感を生み出している源なのです。
右脳の『快感・不快感を伴い感覚によって得た記憶』が複雑に絡みあい、人の『欲求源』を作り上げます。この『欲求源』が深層心理や無意識と呼ばれるものの正体なのです。
『心の仕組み』その3:左脳による行動
左脳は、『遺伝子による本能』と右脳の『欲求源』が求める快感の実現・不快感の回避のための行動を論理的に導き出す働きをします。
恋愛においては、女の子が、右脳の『欲求源』によって無意識的に好みの男が決められた後、『どんな男と付き合えば自分は幸せになることができるのか』『その幸せを掴み取るにはどのように行動すればいいのか』というこを考えて行動することが『左脳による行動』なのです。
『人の心の仕組み』とは、『遺伝子による本能』『右脳による欲求』『左脳による行動』の3つによって作り上げられます。
人の心とはその人の『快感の最大化・不快感の最小化の機能』とも言えます。与えられた環境で快感を最大化し不快感を最小化する行動を取ることが、種(遺伝子)の存続に最適になるように遺伝子は作られているのです。
現代の人間の心の問題は、遺伝子が人間に与えることのできる快感を最大化できていないことです。歪んだ環境で育つことにより、『欲求源』が歪んでしまっているのです。
リアルナンパアカデミーでは『快感の最大化』を実現できることを目指します。男としてだけではなく人としても成長していくことを目的にしていきたいと思っています。
『欲求源の再構成』を行い、『快感の最大化』を実現することはできます。自己啓発、催眠、マインドコントロールなどは『欲求の再構成』の一例です。
『心の仕組み』まとめ
心は『遺伝子による本能』『右脳による欲求』『左脳による行動』によって作り上げられています。
なかなかイメージしにくいかもしれません。そこで、ここではイメージしやすい説明をしたいと思います。心の3つの要素は3層構造になっているとイメージしてください。ちょうどニワトリの卵の『黄身』『白身』『殻』のような3層構造のようになっています。
中心であり根本にあるのが『黄身』の部分の『遺伝子による本能』です。この部分が人に必要なものを得ることに快感を与え、避けるべきものに不快感を与える根源です。
それを覆っている『白身』の部分の『右脳による欲求源』『無意識的な欲求』は環境やその人の能力によって、人がどのようなものに快感を感じ、どのようなものに不快感を感じるのかということが決められているものです。
そして、『殻』の部分の『左脳による行動』『理性』が『黄身』『白身』による欲求を受けて行動を導き出します。
『黄身』『白身』の欲求の部分は流動的であり、その時の状況に応じて、『殻』の行動に与える影響が異なってきます。
人の心の根源的な『遺伝子による本能』の部分は人によってそれほど大きな違いはありません。しかし、環境やその人の能力によって作り上げられる『欲求源』や論理的思考をする『左脳』の能力が人によって大きく違ってきます。そのため、人の心は人によって様々な違いがあります。
自分自身や接する人の『欲求源』がどのようにして作り上げられ、それがどのようなもので、何に快感を感じ何に不快感を感じるのかを理解し、それをうまくコントロールすることは、自分自身との付き合いや他人との付き合いでとても大切なことです。
人はどのような仕組みによって行動しているのか
人は、本能的な行動と理性的な行動をとります。
これらは異なる原理によって、実際の行動が起こると考えるかもしれませんが、このどちらの行動も、その人の快感を増大するか、不快感を減少するための行動なのです。
感情における快感・不快感も、人の脳が進化し、種(遺伝子)の存続のために必要だからこそ、人が得ることができたものなのです。快感最大化・不快感最小化をするために環境や自己の能力によって作り上げられる学習能力が、他の動物に比べてはるかに高いため、人は様々な心を持つようになったのです。
犬などの動物にも学習能力はあります。人間が教えたり、しつけたりすることによって学習させ、意図的に行動を作り出すこともできます。犬の学習能力も人間の学習能力も根本的な仕組みは同じです。ある行動に伴って快感が起こればその快感を求めるためにその行動をとるようになり、ある行動に伴って不快感が起こればその不快感を避けるための行動をとるようになるのです。犬などに芸を仕込むとき、その芸をした後に褒めて・エサを与えることにより、行動と快感を結びつけ、学習させることができるのです。
人は犬などより脳が非常に発達しています。右脳が発達してることにより、多種多様な快感・不快感を感じることができ、左脳が発達してることにより、多種多様な論理的な行動をとることができるのです。人にとって種(遺伝子)の存続のために必要なことは非常にたくさんあります。その必要性の種類によって、人の体の働きは異なってきます。絶対不可欠であれば、人の体は強制的に働きます。例えば、心臓の鼓動や呼吸などは、自動的に動くように命令が下されています。
状況に応じて必要な行動もあります。
大きく分けて、
- 単純な状況に単純な行動で対応することができるもの
- 少し複雑な状況に少し複雑な行動で対応することができるもの
- 非常に複雑な状況に非常に複雑な行動で対応しなければならないもの
の3つがあります。
1は爬虫類が取るような行動、2は爬虫類より高等な哺乳類が取るような行動です。人もこれらと同様の行動を取りますが、3は人に特有の行動なのです。
1の行動は、エサを食べる、外敵と戦う、生殖をするといった単純な行動です。これらは、考えることなく、単純な行動として行うことができます。単調でいつも同様の行動で対応できることなので考えて行動する必要がないのです。
2の行動は多少複雑になりますが、それでも高度な思考能力を要求されません。
しかし、3の行動においては状況が非常に複雑であるため、単純な行動では対処できないのです。
人は、進化により、複雑な状況・環境、高度な脳を手に入れました。そのため、複雑な状況・環境に対して、高度な思考能力により複雑な行動で対処することができるようになったのです。複雑な状況を認識し、それに複雑な行動で対処するために、脳は役割分担をしています。それが、右脳と左脳の役割分担なのです。
右脳が複雑な状況を認識し、人に必要なものを求めるための『欲求源』を構成し、左脳がその欲求達成のために論理的に複雑な行動を導き出すのです。この、複雑な快感・不快感を伴った複雑な脳の働きが、人の心を生み出しているのです。
進化してきた人の脳
人は爬虫類→哺乳類→霊長類(人類)という進化をたどってきました。それは脳の進化でもあります。爬虫類の脳が発達し大きくなり哺乳類の脳となり、さらに脳が発達し大きくなり人類の脳となっているのです。
せきつい動物の脳はすべて、小脳、脳幹、大脳から構成されています。
魚類、両生類、爬虫類の脳は、呼吸・体温・ホルモン調節といった生命維持の働きをする脳幹が大部分です。
鳥類や下等な哺乳類の脳は、爬虫類から進化し大脳辺縁系が発達しています。
大脳辺縁系には視覚・聴覚・味覚・体性感覚に関係する扁桃体や新しい記憶に関係する海馬があります。大脳辺縁系は恐れ・怒り・性といった情動にも関係しています。
人類の脳は、哺乳類から進化し大脳皮質が発達しています。大脳皮質は、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感、運動、言葉、古い記憶、思考などの高度な機能を果たしています。
ここでは、脳の機能について部分的にしか書いていませんが、これらのことから説明できることがあります。動物の学習に重要なのは、感覚、快感・不快感、記憶です。人間を含めた動物は種(遺伝子)の存続に必要なことしか行動しないように作られています。では、どのような仕組みで、本能によってあらかじめ決められた行動以外の行動をとることを学習するのか。
それは、感覚によって得た情報を、快感・不快感と結びつけ、記憶することにより、学習するのです。そして、再び快感を得るために再現しようとするのです。遺伝子は種(遺伝子)の存続に必要なことには快感を与えます。
つまり、快感の再現は種(遺伝子)の存続に必要な行動といえるのです。爬虫類は、感覚・快感・記憶の能力が低いため、学習能力は非常に低いのです。犬などは、感覚・快感・記憶がある程度発達しているため、学習することができるのです。
複雑な学習には、多様な感覚、多様な快感・不快感、高度な記憶能力、が必要であり、快感の最大化・不快感の最小化のためには、高度な論理的思考能力が要求されます。
それを実現するために、人類は五感が発達し、多様な快感・不快感を感じ、高い記憶能力と高度な論理的思考能力を持つようになりました。それが人の心につながっているのです。
一方、人は高度な脳機能を手に入れるのと同時に、爬虫類や哺乳類と同じ脳も持っています。そのため、脳が爬虫類や哺乳類と同じ行動を求めることもあります。犬や猫などの哺乳類と共通の恐れ・怒り・性といった情動も持っているのです。右脳の『欲求源』は爬虫類や哺乳類と同様の本能による欲求をも含み構成され、そして、『欲求源』が人の心を構成するひとつの要素となっているのです。
無意識・潜在意識・深層心理
人には、自分で自覚して使ってる意識とそうでない意識があります。普段、人が意識しているのは10%程度で残りの90%は自覚のない意識とされ、自分で自覚できていない意識のことを、無意識や潜在意識や深層心理などと言われます。これらはいったい何なのでしょうか。
これらの正体は右脳による『欲求源』なのです。『欲求源』は本能的な欲求と、生まれ育った環境によって形作られた欲求によって構成されています。
どちらの欲求もつきつめていくと、本能による欲求なのですが、詳しいことについてはここではおいておきます。『欲求源』はその人に必要な欲求が、『感覚と快感・不快感』によって作り上げられたものです。右脳による『欲求源』の欲求を実現するために、左脳が論理的に活動して人を行動に移していきますが、この左脳の働きが『自覚のある意識』なのです。左脳が右脳の『欲求源』に連絡し、状況に応じて何が必要かを判断するのです。
では、なぜ右脳の『欲求源』は自覚のない意識となるのか。『欲求源』による欲求の一部は自覚のある意識として、左脳の論理的思考と連絡します。しかし、『欲求源』の全体はとてつもなく膨大な量なので、すべてを自覚のある意識下に置くことは、左脳の処理能力を超えることからできないのです。
『欲求源』には本能的な欲求に加え、人間が生まれてから獲得した『感覚+快感・不快感』の記憶がすべてつまっているため、膨大な量となっているのです。
また、それぞれの欲求の必要性にも差があり、全てを常に意識下において行動によって求める必要もないのです。
生活の上で得たなんらかの感覚によってその都度、『感覚+快感・不快感』の記憶が呼び起こされ、欲求として人の行動に影響を与えるものもあります。
また、必要とする頻度が高く、そして複雑な論理的思考能力を用いなくても良いものは、左脳を使わずに行動として実現することができます。癖や習慣などの無意識の行動はそういったものの一例です。
夢と『心の仕組み』
人は夢を見ます。とても不思議な現象である夢とは何でしょうか。
それは、『欲求源』の活動なのです。
まず、夢とはどういった状態であるのかを簡単に説明します。夢は睡眠時に見ますが、睡眠は大きく分けて、ノンレム睡眠とレム睡眠があります。睡眠時、ノンレム睡眠とレム睡眠を約90分周期で繰り返します。この2つの睡眠状態の特徴をそれぞれあげます。
【ノンレム睡眠】
・眼球が動かず上転したままである
・夢を見ない
・左脳も右脳も活動していない
【レム睡眠】
・眼球が動く
・夢を見る
・右脳が活動している
この特徴が何を示しているかというと、夢が右脳による『欲求源』の活動であるということです。
『欲求源』とは、『快感・不快感を伴った感覚の記憶』が構成要素となっているものです。そしてこの記憶にある感覚の大部分は視覚によって得たものなのです。そのため、夢を見ているときは右脳が活動し、視覚を得る眼球も同時に活動しているのです。
だから、人が見る夢は、快感・不快感を伴った視覚イメージであり、人が必要としている欲求であるのです。
人は生まれてから幼児期の右脳が真っ白なノートである時に学習し、環境と自分の能力によって、種(遺伝子)の存続のために必要なことを『快感・不快感+感覚』として記憶して『欲求源』の大部分を作り上げていくため、幼児の右脳の働きは活発です。そのため、睡眠時の右脳の活動も活発であり、大人に比べてレム睡眠の時間も長くなります。
幼児期の脳は真っ白なノートのような状態で、情報を書き込みやすく、『欲求源』を作り上げやすい状態ですが、成長するにつれて、書き込みにくくなってきます。環境に適応する段階を経て、その環境の中でより高度な行動をとる能力を高めていく段階に移るのです。
大人であっても書き込みやすい状態を意図的に作り出すことができますが、具体的なことについては、ここでは触れないでおきます。
夢がどういったものかを簡単ではありますが説明しました。では、なぜ夢というものが必要で存在するのでしょう。それは、右脳の『欲求源』を活動させる必要があるからです。起きている時の脳の活動は左脳中心で、右脳はあまり活動しません。そのため、睡眠時に右脳の『欲求源』の記憶を強化する必要があるのです。
脳が『欲求源』のための『快感・不快感+感覚』という情報を得たとしても、得た情報が脳の活動によって活性化されなければ、定着せずに、必要な欲求を必要な時に使うことができなくなってしまいます。そのために、睡眠時に右脳の『欲求源』を活性化させるのです。
夢はその時の精神状態や欲求、深層心理を表すと言われます。それは、『欲求源』が活性化したとき、そのなかでより必要である欲求が強く活性化するためです。
『心の仕組み』によるマズロー欲求階層説の考察
【マズローの欲求階層説】
- 生理的欲求:人の基本的欲求であり、具体的には、食物、水、空気、休養、運動などに対する欲求。
- 安全・安定性欲求:安全な状況を希求したり、不確実な状況を回避しようとする欲求。
- 社会的欲求:集団への所属を希求したり、友情や愛情を希求したりする欲求。
- 尊厳欲求:自己の価値や自尊心を実現したいという欲求で、他者からの尊敬や責任、自立的な行動の機会を希求したりする欲求。
- 自己実現欲求:自己の成長や発展の機会を求めたり、独自の能力の利用および潜在能力の実現を求める欲求。
マズローの欲求階層説というのは、簡単に説明すると、人間の欲求は、上記の『1.生理的欲求』から始まり『2.安全・安定性欲求』『3.社会的欲求』『4.尊厳欲求』『5.自己実現欲求』までの5段階あり、人生において、1から順に、より低次な欲求が満たされて、次の高次の欲求が出現し、自己実現を達成するのはごくわずかな人間だけである。というものです。
これはとても有名な説ですが、一部の人の欲求の形しか表現できていません。それは、人の『欲求源』というのは、より本能的な欲求と、生まれてから環境と自分の能力によって左右されて得る欲求によって作り上げられており、人によってさまざまな欲求の形が作られているからです。
ここで誤解しないで欲しいのは、生まれてから獲得する欲求というのも、根源的には本能的であるということです。すべての欲求の根源には、遺伝子が与える快感・不快感があるのです。
マズローの欲求階層説は、人の一般的な欲求を考えるモデルとしては適しません。5段階までのぼりつめ自己実現する人はごくわずかなのです。しかし、『人の快感を最大化する欲求源』のモデルを考えるには参考になります。遺伝子は、人がより適切な行動をするように、『快感・不快感』によって命令を下しますが、『快感を最大化し・不快感を最小化する』ための『欲求源』は環境や自分の能力によって左右されて作られます。そのため、本来、遺伝子が与えることができる快感の最大値を達成できない『欲求源』になるのです。
しかし、マズローの説において自己実現する人間は『健全で、高い能力を持ち、健全な環境で育った人』であるため、遺伝子が人に与えることができる快感の最大値に近づくことができるのです。マズローは自己実現欲求(成長欲求)として、真、善、美、躍動、個性、完全、必然、完成、正義、秩序、単純、豊富、楽しみ、無礙、自己充実、意味、などの多くの欲求を示しました。
これらは人に特有の遺伝子による快感を考えるヒントになります。これらに対する欲求を持つような人間になることができ、これらの欲求を満たすことができるようになれば、人生における快感を最大化することに大きく近づくことができるかもしれません。
マズローの言う『自己実現』とは、『自分の欲求に従い、なりたい自分になる。』ということではないのに注意してください。
『心の仕組み』による『悟り』の考察
今まで、『悟り』を開き、自分を犠牲にして他者のために生きた人々がいます。『人のために自分を犠牲にして生きるような人生はとても無理だ』と思う人の方が多いでしょう。
しかし、こういった悟りを開いた人々は、自分の快感を犠牲にして、他人の快感のために生きたのではありません。他者のために生きるということを、自分の快感として生きたのです。こういった悟りを開いた人々の心は特別なものだと思うかもしれませんが、根源的にはごく普通の人と同じなのです。
人類は、群れて集団で生きるようになり、本能として『共感』という能力を手に入れました。人は誰でも、遺伝子レベルで他人の喜びを自分の喜びとする能力があるのです。他人に必要とされることも喜びとして感じることができます。そのため、悟りを開いた人々は自分自身の直接的な喜びを求めるだけの人生より、より多くの快感を得て人生を生き抜くことができたはずです。
自分の直接的な喜びを追及すれば、他人の喜びを得るという快感を得ることができず、また、他人と敵対することによって、不快感を増大させることにもつながります。悟りを開いた人々は、遺伝子が与えることのできる快感を最大化させ、不快感を最小化する一つの生き方を達成することに成功したと言えます。
富や名誉や権力という欲求には上限がありません。あるレベルを達成すると、さらに上を求めていきます。あるレベルを達成した時は満足するかもしれませんが、一時的な満足でしかありません。達成のためには強いストレスにされされるかもしれません。
しかし、悟りを開いた人々は継続的に喜びを得ていくことができたのです。と言っても、私が『そういう生き方をできるのか?』と聞かれても、
『できません』と答えなければなりません。。大人になるまでに作り上げられた『欲求源』を大きく変えるのは難しいものです。人々は本来『最大の快感・最小の不快感』を得ることができるように作られています。
しかし、現代では、歪んだ環境によってそれを達成すべき『欲求源』が歪められているのです。しかし、遺伝子が与えることができる『最大の快感・最小の不快感』を得ることができるような『欲求源』に近づけていくことは可能です。そのための方法もあります。
リアルナンパアカデミーでは、人々がその『最大の快感・最小の不快感』を得る人生を送れるようになるこも一つの目標にしたいと思います。しかし、それは大それたものではなく、『普通の人が普通に普通の幸せな人生を送ること。』と言えるかもしれません。現在の欲求を否定するものではありません。
人それぞれが、自分にとって、より適した『欲求源』を作り上げ、人生において感じることのできる快感を増やし、感じる不快感を減少し、より幸せに生きるためにナンパ大好きが少しでも力になることができればいいと思っています。
女の子とうまくやっていくことは人生ではとても重要な部分を占めています。そこで成功することは人生をより幸福にするでしょう。また、男としてだけでなく人としても成長していくことができれば、さらに幸福になることができると思います。
『心の仕組み』による『ラポール』の考察
『ラポール』とは、カウンセリングや催眠などで使われる言葉で、『信頼関係』などという意味です。カウンセリングや催眠を行う時には、2人がラポールの関係でなければならないのです。
では、ラポールとはどういう状態なのか。それは、右脳の『欲求源』が活性化し、『欲求源』に新たな情報を与えやすい状態なのです。信頼関係とは不安や警戒心がない状態です。人は不安や警戒心がある状態では左脳が積極的に働き右脳の活動は低下しています。それは、不安・恐怖といった不快感を避けるための行動を、左脳が論理的に導き出すために、活動しなければならないからです。
人が起きている時の脳の活動では、周りの状況に対応するために、左脳がよく働き右脳の活動が低く、眠っている時のレム睡眠では左脳が休み右脳がよく活動しているということは、夢と心の仕組みで説明しました。
ラポールとは、不安・恐怖といった全ての不快感を取り除き、安心してリラックスしている状態で、そのような状態の時は、起きている時でもレム睡眠のような状態を作り出す準備ができていると言えます。
起きている状態では『快感・不快感+感覚』の記憶である『欲求源』の深いところにある記憶であっても、レム睡眠時のような状態であれば、呼び起こすことができます。
また、新しい『快感・不快感+感覚』が記憶として書き込まれやすい状態なのです。レム睡眠時と同じ程度の状態までいかない、ラポールという状態でも、上記のような2つの性質を持ちます。(どうすれば、そういった状態にできるのかという話はここでは置いておきます。)
『催眠』という言葉に『眠る』という漢字があるのも、眠っているような状態であるからでしょう。そのような状態では、他人が『無意識』といわれる部分をコントロールすることができます。ここでは他人がコントロールするような催眠術的な話は置いておいて、健全な活かし方に触れます。
恋愛において、相手の女の子をラポールという状態にすることができたとします。すると、その女の子は『快感+感覚』という情報を記憶しやすくなっているのです。だから、ラポールのような状態で『あなた』を快感と共に女の子に感覚(主に視覚)させることができれば、女の子が『あなた』を、より求めることにつながるのです。
といっても、女の子に惚れてもらうには、色々な快感をどれだけ多く積み重ねることができるのかということが問題で、こういった小手先のテクニックだけでは意味がありません。
しかし、あなたの魅力を伝えやすくするという面で役立ちます。まずは、女の子に快感を与えるベースとなるあなた自身の魅力があることが第一ですが、実は、女の子が受け取る『快感+視覚イメージ』の快感の部分は、あなたの魅力という快感でなくともいいのです。『なんらかの快感+あなたのイメージ』でも効果があります。『なんらかの快感+あなたのいメール』を『欲求源』に記憶させ、その後、『欲求源』からあなたのイメージと快感が一緒に湧き上がってくれば良いのです。
しかし、そんな小手先のテクニックは、伝えることができる本来の魅力があってこそプラスアルファになるものです。小手先のテクニックに頼ってはいけません。今回の『ラポール』についての話は、男と女という関係においてだけでなく、人と人という関係においても成り立つことです。