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zoom RSS 阿良々木くんがヒーローになるまで-傾物語ネタバレ感想

<<   作成日時 : 2010/12/31 04:36   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 26 / トラックバック 2 / コメント 8

傾物語まよいキョンシーの感想です。



◆阿良々木くんがヒーローになるまで◆


傾物語 (講談社BOX)


八九寺の物語はどこ行ったーーー!!


つばさキャット・かれんビー・つばさタイガーで
なにげなく露骨に張られた伏線でかなり期待してたのに・・
八九寺の話がほとんど深まってない(ToT)/

事情を推測するに、、元々八九寺の物語を書いていったところ
なにか事情があって途中で大幅に軌道修正したってとこかなぁ。

だって、明らかに‘八九寺の存在’に関する物語が
語られる流れじゃないですか。

序盤でいかにもそういう振りをしてるんですよ↓

・八九寺のマイナーチェンジキャラと思われる扇ちゃんの存在

・扇ちゃんの信号がらみの意味深な話

・斧乃木ちゃんの「生き続けること」に対する疑問

・蝸牛の象徴であるリュックを置いてくるという状況


化物語シリーズ、特に傷物語以降のものは
「001」がストーリーの大枠を予告しているんですよね。

でも今回は、001がストーリーから乖離してるんです。。

このことも、途中で軌道修正したことの傍証になるかな、と。


つばさキャットのときも似たようなことがありましたけど
(羽川の物語はそれほど深まってなくて、忍の物語だった点)
その後、黒・白2冊かけて丁寧に描かれたから納得できた。
でも八九寺の物語は今後描かれる予定なさそうじゃないですか!
ってことで、ちょっと鬱憤が溜まってしまいました。



さてさて、予想が外れたため愚痴から入ってしまいましたが
このまよいキョンシー、期待は外れなかった。

猫物語(白)が異常に面白かったので
どうしてもセカンドシーズンに対する期待が高まっていた中
阿良々木くんの物語、忍の物語、二人の絆の物語を
しっかり描いてくれました!



今日は、本作の‘阿良々木くんの物語’が
シリーズ全体においてどんな位置づけにあるかを
見てみたいと思います。

以下では、化物語シリーズ既刊分すべて(傾物語まで)と
エヴァ破のネタバレがありますので注意してください。


どんな位置づけであるか、結論から言うと
偽善者で正義マンで弱かった阿良々木くんが
ヒーローの道を歩みだした
といったところでしょう。

以下、長々と考察していきたいと思います。


阿良々木くんは、困っている人がいると助けるキャラです。

これはとても素晴らしいことですが
手放しでかっこいいと言えるキャラではありませんでした。

なぜなら
①考えなしに助けるているから
②行動の理由を他人に求めているから、です。

この2点に関して、シリーズを通して見てみます。


1 考えなしに助ける点

今日、主に語りたいのはこの点。

最初の頃、阿良々木くんはこんなキャラでした↓

体重がほとんどない?!・・・僕が助けるっ!
迷い続けている?!・・・僕が助けるっ!
雨合羽の化物?!・・・僕が助けるっ!
加害者?!・・・僕が助けるっ!

困っている人(困るだろう人)がいれば
背景事情を深く考えることなしに助けてしまう。

その人が助かるべきなのか
どう助ければいいのか
助けることで何か問題はないか
――そんなことは度外視で
困っている人がいたら助けるのが当たり前。

目の前の女の子を救うことしか考えていない。
その結果、阿良々木くんは失敗し続ける
(=阿良々木くんは自分の力で一人も救えてない)


最大の失敗は
鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼?!・・・僕が助ける!
ですね。

このこよみヴァンプにおける阿良々木くんの行動は
世界の平和よりも目の前の女の子を選んだ
ことになります。
正確には選んだというよりも、自分の行動が
世界の平和よりも目の前の女の子をとるという選択肢であることに
気付けなかった、といったところでしょうか。

ちょっと考えれば世界の危機に気付けるのに
短絡的に目の前のキスショットを助けてしまった。
(ここは併せて阿良々木くんのなにが偽物なのか-化物語シリーズ考察
を読んでもらえると面白いかと思います)

背景事情を考えないから失敗を重ねる阿良々木くん。

忍野がよく
‘元気いいねえ阿良々木くん。何かいいことでもあったのかい?’
‘阿良々木くんは、本当に優しいよね。その優しさで
 一体どれほどの人間を傷つければ気が済むんだろうね?’
などと言ってチクッとやるのは
たいてい阿良々木くんがこういった短絡的な面を見せたときです。
再読の際にはチェックしてみてください。


さて、そんな阿良々木くんが成長し始めたのが、つばさキャット。

怪異が再度現れたため忍野の所へ連れて行って欲しいと言う羽川に
「そりゃ勿論――」
「勿論だけど、その前に、二、三質問させてもらっていいか?」
という風にいったん聞き返し事情を聴取します。
なでこスネイクまでの阿良々木くんなら
その場で忍野のところへ連れて行ったことでしょう。
このつばさキャットでは
背景事情をちゃんと確認してから行動しようという意識が出ています。

この事情聴取は忍野から褒められています。
また阿良々木くんが一人で何とかできるようになったと確信して
忍野が安心して学習塾跡を出て行く
1つのきっかけになってもいます。
阿良々木くんの成長の表れなのだと思われます。

本作まよいキョンシーでも、阿良々木くんは
行動を起こす前にどうやって八九寺を救うか
八九寺を救うリスクをちゃんと考慮しています(p120~128)
やはり成長の跡が見られますね。


さてさて、阿良々木くんが成長して一つ賢くなったことで
次なる悩み(課題)にぶち当たります。

全体のことが見渡せるようになったがため
これまであまり考えてこなかった疑問。

世界目の前の女の子、どっちを救うかという状況になったら
世界の方を選ぶべきなんじゃないか、と(p260)


常識的に考えて1人の命と60億人の命
救われるべきは60億人の命
でも・・・目の前の女の子を救いたい
いわゆるセカイ系のテーマです。

このテーマとしては、エヴァンゲリヲン新劇場版:破の
「世界がどうなったっていい
 だけど綾波は・・
 せめて綾波だけは・・絶対助けるっっ!!」
というセリフが記憶に新しいところですね。

世界と目の前の女の子どちらか一方しか救えない
となったときにどちらを選ぶのか。

目の前の女の子を救うという選択は男としてかっこいい。
でも、それで世界が滅んでいいの?という疑問が付きまとう。

現実的には世界を救う方を選ぶべき。
でも、大事な人を救えなくて何がヒーローだ、という疑問が出てくる。

ダブルバインド。

本作で阿良々木くんはこの問題に1つの答えを出します。

忍の言葉や忍野の手紙をきっかけに
この悩みを乗り越えた阿良々木くん
「世界も救って、女の子も救う。」と言い切ります(p314)

こよみヴァンプのときには
何も考えずに女の子(キスショット)を助けた結果
最後の最後でこの‘どっちを選ぶか’の問題にぶちあたり
自分で結論を出し損ね、結局忍野にすがりました。

そのときから少しずつ経験を積み
目の前のことだけでなく全体を見渡せるようになった。
全体を見渡せるようになったために今度は
目の前の女の子を短絡的に救うことができなくなった。
そんな身動きとりづらい状況の下で
阿良々木くんは両方救うという結論に、自ら至った。

こうした阿良々木くんの成長っぷりが
まよいキョンシーでは見事に描かれているのです。


猫物語(白)の阿良々木くんのヒーローっぷりがハンパないので
これは傾物語・花物語のどちらか(←時系列で猫白の直前)で
阿良々木くんがヒーローになる過程が描かれねばなるまい
と思っていたのですが、早くもこの傾物語で来ましたね!



②行動の理由(動機)を他人に求める点

阿良々木くんは一時期、弱くて薄いと評価されています。

なでこスネイクまでの阿良々木くんの行動パターンは
‘他人が困っている→だから助ける’というものでした。

すなわち
困ってる人を助けるという行動自体は非常にかっこいいのですが
角度を変えてみれば、単に頼まれたら何でもやる人であり
自分の意志ではなく他人の意志で動く
モチベーションのない人間ということができます。

これが、弱くて薄い、ということ。


「助ける」というところからは少し離れますが
女性関係でも阿良々木くんは弱くて薄い。

なでこスネイクで羽川からのキスのアプローチを止められず。
かれんビーでは神原から
「私が本気で迫ったら、断りきれないだろう?」と言われている。

相手の意志に流され、拒めない阿良々木くん。

忍野の決めゼリフ
‘今日はまた違う女の子を連れているんだね。ご同慶の至りだよ’
は阿良々木くんのこういった面を揶揄しているのかなと思います。


そんな阿良々木くんも濃密な1学期を経てようやく成長します。

かれんビーのラストの方で火憐に対して
「理由を他人に求める奴が、正義であってたまるものか。」と
まるで過去の自分と訣別するかのように喝破します。

このセリフの直後のセリフが
「自己犠牲じゃない、自己満足に甘んじる覚悟がないのなら
 正義などと大仰な言葉を口にするな。不愉快だ」
(偽物語(上)のp293のやり取り)

他人が困ってる→だから助ける、は自己犠牲
自分が助けたい→だから助ける、は自己満足

阿良々木くんは、当初
自己犠牲の精神で人助けをしていたんですね。
そこに自分の意志はほぼ介在していなかった。

でも、今は自己満足の境地まで来たんです。

自分が助けたいから助ける!と思えるようになった

今回の阿良々木くんははっきりと
「助ける」「救う」という言葉を使ってます(p120、p314)

いつもの阿良々木くんは「助ける」とか「救う」と言うとき
忍野に言わせると「勝手に助かるだけ」ってことなんだろうけど
なんていう自虐的なセリフを添えるんですが
今回はそんな自虐的なセリフを伴わずに
「助ける」とか「救う」とか言っているんです。

阿良々木くんが、自分の意志で助けたいと
思えるようになったからこそ
このようなセリフの変化が起きたのだと思います。


なお、この点に関してつばさファミリーは例外です。
つばさファミリー(猫黒)は阿良々木くんの成長前の話ですが
このときには‘自分が’羽川を救うと考えています。
(この点については猫物語 超ネタバレ感想(2)
で書きました)
これが阿良々木くんの羽川愛からなのか
作者の都合かは分かりませんが
おそらく羽川愛の方でしょうね。


3 まとめ

①②ともに変化が始まったのはつばさキャットあたりでしょう。

ただ、その変化が形になったのが
つまりヒーローとしての行動を阿良々木くんがとり始めたのが
このまよいキョンシーです。

そういう意味では本作が大きなターニングポイント
になっているのかもしれません。

あ、上で紹介した記事(阿良々木くんのなにが偽物なのか
今回書いたことと共通する部分があるので
是非読んでみてください!

~阿良々木くんがヒーローになるまで~




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傾物語(かぶきものがたり)
表紙も真宵の初カラーイラストだし、サブタイトルが“まよいキョンシー”とあるだけに、真宵がメインの話だろうと思っていましたが、またまた西尾先生にやられました(笑) ほぼ全編にわたって、暦と忍の会話ですよ。 忍のテキトーっぷりと600年生きてきただけあってあらゆる物事を達観しているかとおもいきや、テキトーな受け答えには思わず噴いてしまいます。さすが600歳の幼女(笑)。 タイムスリップといえばタイムパラドックスや過去に干渉することで未来が大きく変わってしまうなど、迷いと遭遇した後、現代に戻ってきた世... ...続きを見る
映画とライトノベルな日常自販機
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
今更ながら、あけましておめでとうございます!!
傾物語が読み終わって、今さっき考察を読んだのでコメントさせていただきます。

>八九寺の物語はどこ行ったーーー!!

まあこれは読んだ人、誰もが思ったでしょうねw
終盤の怒涛の展開に押されて、読んでるうちに<しのぶタイム>を読んでるのだと錯覚しましたよ(タイムスリップ扱ってるし、しのぶ出ずっぱりだったし)。

>このまよいキョンシー、期待は外れなかった。

セカンドシーズン調子良いですね!!
本当に西尾維新の天才ぶりをみせつけられましたよ・・・・・。
先生、SFもいけるんですね。
また、今回の<傾物語>、僕はこの名前のセンスもすごい好きでした。
「運命に立ち向かうことによって世界が傾く」
というところから<傾物語>、ついでに「化」の文字も入ってますし。
西尾先生は言葉遊びも巧みですね。
この巻を読んだことで、戯言シリーズも購入決定ですよ(財布が大打撃・・・)。
感動したのは<つばさタイガー>、ワクワクしたのは<こよみヴァンプ>ですが、一番展開に驚いたのはこの<s><しのぶタイム></s><まよいキョンシー>でした。
Mr.Kids
2011/01/06 03:15
続き
>世界と目の前の女の子、どっちを救うかという状況になったら
世界を選ぶべきなんじゃないか
>忍の言葉や忍野の手紙をきっかけに
この悩みを乗り越えた阿良々木くんは
「世界も救って、女の子も救う。」と言い切ります

確かに成長しましたねぇ。
この成長は、このルートでも見透かしたような男、忍野の手紙によるところが大きいのでしょうねぇ。
結局、阿良々木くんに「目の前の女の子は救った方が良い」なんておしゃれな忍野節を使ってはいますが、結局世界を何とかしないことには「目の前の女の子」を救えないのですから。
阿良々木くんも言っていた、「どちらも救う強欲さ」をこの言葉から学んだんじゃないでしょうか。
本当に忍野さんかっけぇわ。

>阿良々木くんは一時期、弱くて薄いと評価されています。
>自分の意志ではなく他人の意志で動く
モチベーションのない人間
>「理由を他人に求める奴が、正義であってたまるものか。」と
まるで過去の自分と訣別するかのように喝破します。
>他人が困ってる→助ける、は自己犠牲。
自分が助けたい→助ける、は自己満足。
>阿良々木くんは、当初は自己犠牲で人助けをしていたんですね。

なるほど、このように見れば「阿良々木くんは弱くて薄い」というのは納得できます。
その事実を羽川さんが意地悪をしたくてつきつけた、ということなのでしょうね。
でも、僕は「他人の意志」で短絡的に動く阿良々木くんを見て、カッコいいと思いました。
「弱くて薄い」阿良々木くんの行動は「カッコいい」、矛盾しているようでこれは共存していたのですね(これも神場さんがちらっと触れていますが)。
考えすぎて、なに言ってんのかわかんなくなってきました・・・・(齢18なのでちょっと考察についていけてないかもw)。
Mr.Kids
2011/01/06 03:19
続きの続き
>今は自己満足の境地まで来たんです。
自分が助けたいから助けると思えるようになった。

これは分かります!!
今回の阿良々木くんには、八九寺を助けたいという明確なエゴがありましたからねぇ。
これも今回の阿良々木くんにおける大きな成長の一つですね。

>ヒーローとしての行動を阿良々木くんがとり始めたのが
このまよいキョンシーです。
>そういう意味では本作が大きなターニングポイント
になっているのかもしれません。

そーですね!!(いいとも風に)
<つばさタイガー>で登場した阿良々木くんは完全に「ピンチに駆けつけるヒーロー」でしたからねぇ。
<するがデビル>ではヒーローとしての一歩を踏み出した阿良々木くんが本物のヒーローになる物語なのかもしれませんね。

今回もレベルの高い考察ありがとうございます!!

僕もこんな考察したいなぁ・・・と最近考えています。
はやりのブログ、立ち上げちゃおうかなぁ、なんて思わなくもないくらいです。
なんか<化物語シリーズ>って読み終わったら人の感想読んだり、感想書いたりしたくなるんですよねぇ・・・・。
そこで神場さんの考察が一番<化物語シリーズ>の的を得ていると思います。
その神場さんの力に少しでもなればという思い(重い?)と、僕の感想のはけ口(いい表現が思いつきません、ゴメンナサイ・・・)としていつもコメしてます。

これからも<化物語シリーズ>の考察頑張ってください!!

P.S.ここからは僕のわがままなのですが、できれば「考察」ではなく、神場さんの純粋な物語の「感想」も知りたいです。
無理ならかまいませんので!!

コメント欄3つも使ってゴメンナサイ!!
超長文&駄文失礼しました。
Mr.Kids
2011/01/06 03:26
Mr.Kidsさん、あけましておめでとうございます!

なるほど、しのぶタイムと呼ぶにふさわしい内容でしたね(笑)
前半のゆるい雰囲気からいきなり世界が滅亡してるという緩急の付け具合は、やられました。さすがミステリー作家ですね。(一行で驚かせるのはミステリーでよく使われる手法なんです)

そう、阿良々木くんは最初っから結構かっこいい。そして偽物語あたりからヒーローへと進化していってて、こうなるともう文句なしにかっこいいんですよね~。
するがデビルはこよみヴァンプ以来のバトル展開になるんじゃないですかねー。揃ってるメンツから考えて。ぼくも一番ワクワクしたのはこよみヴァンプだったので、するがデビルがあれに匹敵するような展開になったらいいなぁと期待してます。

感想のはけ口、ぜひ使ってください!それを読ませてもらうのが楽しくてブログやってますから
それからMr.Kidsさんのコメントがきっかけで今回の考察が充実しました。充実しすぎて、話のまとまりが悪くなって読みづらい記事になっていますが、ご勘弁を。

純粋な感想、実は苦手なんです小学生並みの文章しか書けなくなってしまうんですよ。でも、ニーズがあるんだったら書いてみようかな。
神場@管理人
2011/01/09 00:00
うわあん。
別記事につけたコメントが長すぎて文字数制限を越えてしまったので、二つに分けようとしたところ
連続投稿はできない仕様だったんですね。

というわけで申し訳ないですが続きを
こっちに書かせてもらいますー。
-----
人と野関係で人が壊れていくことってのはあるんです。
羽川に限らず。
羽川がストレスや嫉妬を切り離して処理していたように、嫌なものは目に入らない、入っても脳にとどめないで情報を処分してしまうように、
おそらく両親も心の一部を閉ざして生活していたはずです。
考えてもみてください。
家族の一員として当然出てくるであろう要求を、何も自己主張しないで
廊下で寝、たんすや本棚も持たず、部屋も持たず
かたくなに「持たないこと」を譲らない義理の家族が住んでいて
それに触れることもできない生活を。
親の立場で考えてみてください。
どれほどのストレスが親を襲っていたことか。
「頼られる」ことが自分が許されることだとすれば
「何一つ頼られない」ことで羽川親は羽川に親としての存在を許可されずに生きてきたということですよね。
服を買っても着てもらえず
親らしいことをかつてはしようとしたこともあったはずです、その心をことごとく折られてきているのだとすれば。

「関係」というものは一方的なものではないと思います。
そしてその「一方的ではない、少なからず双方向に影響のあるもの、それが人間と人間の関係というものである」というのも常々作中で語られていることのひとつだと思います。

忍野を一方的にわからずや扱い、ひねくれ者扱いするのは気の毒じゃないでしょうか?
ありんこ
2011/01/22 12:54
ありんこさん、長文コメントありがとうございます!

連続投稿できませんでしたかー。
うーん、連続投稿できている方もいるようなのですが、もしかしたら特定条件下ではできないのかもしれないですね。今後の参考にします!

コメントへのレスは一括して前のコメントの方に付けましたのでそちらをご覧ください。
神場@管理人
2011/01/24 00:31
今更ながら読ませていただきました。

すばらしい考察だ・・・!

この一言に尽きますw

さて、傾物語。

なぜ阿良々木くんが偽者なのか
の記事で、つばさキャットでは助けてと叫んだだけ

と書いてらっしゃいましたが、

まさかその選択がとても重要な意味を持っていたなんて・・・


短文ですが、とにかく言葉で言い表せないほど素晴らしかった。
後半のキスショットとの対話(?)は心に来るものが。。。

というわけでこれからも楽しく読ませていただきますね!

PS
八九寺の件、確かに僕もそれは思いましたw
しのぶタイムやん!
神ノ天衣
2011/02/27 09:22
神ノ天衣さん、はじめまして!

ストレートなお褒めの言葉、ありがとうございます

おー、つばさキャットの「助けて……忍」というセリフは、阿良々木くんが自分で解決できなかったという文脈でも意味を持つし、忍との関係が改善されたという文脈でも大きな意味を持つ、ということですね?

ちなみに、その直後なんですよね。忍がヘルメットを取ったの。(これ、しのぶタイムの記事用のネタとして取っておこうかと思ったんですが、ここで書いちゃいますね)
忍自身はヘルメットが格好悪いから取ったと言ってましたが、ヘルメットがない=頭を撫でることができる。つまりヘルメットを自ら取ったってことは…

阿良々木くんと忍の関係はこれ以上ないところまで来ている気がするので、しのぶタイムでは何が描かれるんでしょうね。楽しみです。
神場@管理人
2011/02/28 00:20

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