麻生財務大臣は、4日訪問先のマニラで行った会見で「セクハラ罪はない。」と述べた。これに対し、様々なところで批判の声が上がった。
発言が問題視されている麻生財務大臣の持論とは?
麻生財務大臣は8日の記者会見で、訪問先のマニラでの「セクハラ罪という罪はない」という発言に批判の声が上がったことついて「事実を述べただけだ。」と改めて主張した。しかし、この発言が更に問題発言だと批判されている。
麻生氏はセクハラについて「親告罪であり、訴えられない限りは罪にはならない」と強調した上で、改めて「セクハラ罪という罪はないと思っている」との認識を示した。
「どの組織だって改ざんはありうる」個人に責任を押しつける発言も
麻生財務相「どの組織だって改ざんはありうる話。何も大蔵省(財務省)に限んなくたって、会社だってどこだって、ああいうことやろうと思えば、その個人の問題でしょうから。そういった意味では、私どもとしては組織としてどうのこうのという意識で思っているわけではない。個人の資質とか、そういったものによるところが大きかったのではないかなと思っています」
女性団体関係者らが財務省前で抗議
7日夜、財務省前にて女性団体関係者らが、麻生財務大臣の発言や処分の理由に関して抗議を行った。
麻生太郎財務相が「『セクハラ罪』という罪はない。殺人とか強制わいせつとは違う」と発言したことを巡り、女性団体関係者ら約100人が7日夜、東京・霞が関の財務省前で抗議集会を開いた。参加者は「#WithYou」などと書かれたプラカードを掲げ、「大臣に反省と謝罪を求める」と声を上げた。
野田聖子総務大臣はセクハラ再発防止策などを整備する考え
8日、野田聖子総務相兼女性活躍担当相は記者会見で、セクハラの基準や再発防止策などを5月中の国会で議論し取りまとめを行いたいと述べた。
野田氏は「セクハラという言葉は誰でも知っているが、実際どういうことなのかは、立場によってずれている」と指摘し、「ルールは明確にしないといけない」と訴えた。
野田聖子総務相兼女性活躍担当相は8日の記者会見で、福田淳一前財務事務次官のセクハラ問題を踏まえた再発防止策について「できれば5月中にテーブルを持って、今国会中にお伝えできるような場を設けたい」と述べた。早ければ議論の上、今月中に一定の取りまとめを行いたいとの考えを示した。大型連休中に実施したセクハラ問題に関する女性記者からのヒアリングを今後も重ねていくことも明らかにした。
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