GNU nanoはほとんどのUbuntuマシンにインストールされている,
Ubuntuで2番目にインストールされているテキストエディタ
GNU nanoは直感的な操作が可能なCUIで利用できるテキストエディタです。UbuntuのDesktopやServerに最初からインストールされており,editor
コマンドを実行するとnanoが起動するように設定されているため,
- ※1
- そしてすぐにupdate-alternativesでeditorコマンドの参照先を変えるかもしれません。
Ubuntuパッケージのインストール情報を収集しているpopconの統計を見てみるとnanoは全体で125位とeditorsセクションとしては2番目にインストールされているテキストエディタであることがわかります。つまりそれだけユーザーから愛されているソフトウェアということです
- ※2
- popconはpopularity-contestパッケージをインストールし,
なおかつpopconを有効化しているマシン上のパッケージ情報を収集する仕組みです。Ubuntuの場合はインストール直後の状態では有効化されていません。よってなんらかのバイアスがかかっていることはご承知おきください。統計に参加したい場合, /etc/ popularity-contest. confのPARTICIPATEをyesに変更します。以前はインストール時やソフトウェア・ ソースから設定できましたが, 今はそのようなUIはないようです。
実際のところnanoはstandardタスクに分類されているため,
- ※3
- snapで使われるCoreやDockerなどで使うことを想定したUbuntu Baseにはnanoはインストールされていません。それどころかvimもインストールされていないので,
どうしてもその環境でテキストを編集したい場合は 「catとsed」 (もしくはその他のユーテリティーコマンド) でがんばってください。
さらにsed派の名誉のために追記しておくと,
Ubuntuの標準エディタになっているのは,
ところでnanoのメニューは
そのnanoですが,
- マルチバッファ
- 正規表現に対応した検索・
置換機能 - シンタックスハイライト
- 自動インデント
- UnDo/
ReDo機能 - 組み込みのディレクトリブラウザー
- キーバインディングのカスタマイズ
- マウスサポート
- Unicode入力対応
詳しい機能の使い方については
Ubuntu 18.04 LTSのnanoの新機能
Ubuntu 18.
ここからは16.
折り返し関連機能の充実
nanoは画面サイズに対して長い行の折り返し表示機能
これまで折り返し表示を有効化した際のカーソルの移動は,
この動作は直感的ではないということで,
- Up/
Downキーで見た目上の行を移動する。 - Home/
Endキーを押した時はまず表示上の行頭・ 行末に移動する。表示上の行頭・ 行末でHome/ Endを押した時は, 実際の行頭・ 行末に移動する。 - 1行スクロール
(Alt--/ Alt-+) は見た目上の行をスクロールさせる。
折り返し表示有効化時に,
さらにnanorcで