自分自身あるいは配偶者の親に暴力を振るったり危害を加えたりする「尊属犯罪」が5年間で2倍に増加していることが分かった。6日、国会行政安全委員会の洪哲鎬(ホン・チョルホ)議員=自由韓国党=が警察庁から入手した資料によると、殺人を除く尊属犯罪(暴行・脅迫・傷害など)は2012年の956件から昨年は1962件へと約2倍に増えたとのことだ。地域別ではソウル(418件)が最も多く、京畿道南部(415件)、仁川市(144件)、京畿道北部(122件)、江原道(95件)の順だった。昨年は一時的に犯罪件数が減少したものの、親が検挙された子の処罰を望まず、検挙・送致件数が減少傾向にあることを考慮すれば、実際の尊属犯罪はさらに多いと見られている。
尊属殺人も毎年数十件発生している。最近4年間で毎年47-60人が子によって絶命した。この数年間で尊属犯罪が増加しているのは、自立できずに親に頼って暮らす子が増えているためとの見方がある。京畿大学犯罪心理学科のイ・スジョン教授は「成人した子が就職難などで自立できず、高齢の親と同居するケースが増え、尊属犯罪が増加傾向にある」と分析している。