2018-05-08

わざとぶつかってくる人をやっていた

https://togetter.com/li/1225465

を見て思い出したので懺悔も兼ねて。今はやってない。チビハゲデブ三重苦をかかえた俺の黒歴史である。(三重苦は今も治ってない)

から数年前、35歳非正規雇用職場では毎日のように上司罵倒され深夜までのサービス残業で心身ともにすり減ってるある日、ぼーっと歩いてたら女性にぶつかった。

尻餅をついた彼女を見てビビりの俺は逃げた。通報とかされて急に警察に肩を叩かれたらどうしようとか思いながらも、ちょっとぶつかったたけで簡単に倒れる女性大袈裟じゃね?という若干の不満と、なんというか征服感のようなものを感じてしまった。

気付いたら日々の鬱憤を晴らすかのように、わざと女性にぶつかるようになっていた。老人はやらなかった、大怪我して最悪死亡とかになったら怖かったので。ベビーカー持ちはよくやった、邪魔からいいじゃんという考えもあったと思う。

そんな救いようのない日々を送る俺だったが、ある事件を切っ掛けにぶつかり屋をやめた。

二、三年前だったか当時の俺は歩行者だけでは飽きたらず、自転車にまでわざとぶつかるようになっていた。怪我はしたくないのでゆっくりめで走る自転車に横からぶつかるのである。もちろん女性が乗ってる自転車、うーん俺最悪だ。

いつものように深夜残業でへとへとの帰り道、前から自転車が緩い坂道ゆっくり登ってくるのが見えた。乗ってるのは小柄な20代くらいの女性で、しめたと思った俺は慣れた足捌きで横からぶつかった。

自転車は倒れはしなかったものバランスを崩して、俺は爽快感とか征服感とかがごちゃごちゃになった良い気分でそのまま歩いて去ろうとした。

「お兄さんさぁ!!」

背後から聞こえてくるドスの効いた女の怒声に心臓が跳ねた。歩きながらも横目で後ろを見ると、先程ぶつかった女性こちらを見ていた。

「今わざとぶつかったよね!?

彼女は俺に言っている。そう確信してビビりの俺はパニック状態。逃げるために早足で歩き続ける。

「逃げんじゃねえよてめぇ!」

後ろから自転車が走ってくるのが分かった。俺は走って逃げる。後ろから怒鳴り声をあげながら追いかけてくる女性が怖くて怖くて、信号無視して走り続けた。

数十分か小一時間くらい追いかけられたかもしれない、最後に「逃げるならこんなことすんじゃねえよバカ! みたいなことを言われて、彼女は去っていった。

走り続けて足がガクガクになった俺はその場にへたりこんで、泣いた。怖さ9割、情なさ1割である

それからぶつかり屋はやめて、仕事もやめて、今は正規雇用で真っ当に働いてる。会社ホワイトだ。でも嫁はいない。

心を入れ替える切っ掛けになった彼女には感謝しているが、二度と会いたくない。

  • anond:20180508204813

    かわいい

  • anond:20180508204813

    二度と会いたくないのは相手のほうだろ

  • anond:20180508204813

    典型的な依存症の入る過程と出る過程で興味深いね。 最初のきっかけとして偶然に成功をして、二度目からスリルを求めるようになって、三度目四度目とだんだん慣れてうまくなること...

  • anond:20180508204813

    きょうもえみたいな奴だな

  • anond:20180508204813

    征服感のようなもの? 依存症? わけかからねえ。そんなことやって何が楽しいんだか... 頭おかしいんだろうか....

  • anond:20180508204813

    知り合いのアメリカ人が言ってたが、韓国に行ったら、道を歩いている人たちが他の人にぶつかりそうになっても避けずにそのまま歩いて平気でぶつかるので怖かったと。 まあ、だい...

  • anond:20180508204813

    人生で何度かわざとぶつかられたこと有るけど、全員瞳孔開いてんだよね 色々揉めた後、全員が去り際に「お前の顔覚えたからな!」「次はタダじゃおかねーぞ!」とか捨て台詞を必ず...

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