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セレッソの敗退が象徴するACL軽視の風潮。“カネ”に支配される現代サッカーとJリーグ

2018年04月24日(Tue)12時40分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images
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“カネ”が象徴するサッカー界の現実

 金銭的な面では、計算をする必要すらない。セレッソはJ1で戦うだけでも年間3億5000万円(約320万ドル)を受け取ることができるが、ACLでこれを上回る賞金(約4億3000万円相当の400万ドル)を手に入れるためには優勝しなければならない。

 一方、J1で優勝すればさらに18億5000万円(約1720万ドル)がクラブの口座に入ってくることになる。2位でも8億2000万円(約760万ドル)、3位でも4億1000万円(約380万ドル)、4位でも1億8000万円(約170万ドル)。昨季に続いてルヴァンカップで優勝した場合にも1億5000万円(約140万ドル)が手に入る。ACLの準優勝賞金である200万ドル(約2億1500万円)と大差はない。

 サッカーの試合では名誉のために勝利を求めるものだという古き良き概念ではなく、金こそが現代サッカーの推進力になるという残念な現実がここでも叩きつけられた。

 ファンはクラブの収支が潤うこと以上に、応援するチームがトロフィーを追い求めて新たな歴史を作ろうとすることに興奮するものだ(そうであると願いたい)。だが、サッカーに関わる異常な金額が抑制されない限り状況が変わることはない。セレッソの敗退のような例は何度も何度も繰り返されることになるだろう。

(取材・文:ショーン・キャロル)

【了】

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