「ヤマカンは逆張りだ」とかまだ言ってるらしい。
もちろんブーメランで、逆張りしたいのはオタク、お前らだ。

「ヤマカンに煽られるとか正義確定」とかね。
じゃあ訊くけど、悪は誰?たつき監督?

「悪いヤマカンが敵視しているから正義」とか、そういう独特のひねくれ根性、これはもちろん、オタクが迫害され続けた歴史の中で染みついた心理だ。
「迫害されている俺達こそが正義だ!」という。
僕自身にもその傾向があるのは認めよう。

しかし今はそれが折れて曲がって、オタクが多数派を工作するための踏み絵になってしまった。
「俺達逆張りしているから正義!」という、歪んだ連帯意識だ。

そして何より、自分の愛するアニメや作品に対してまで「逆張り」をするようになった。
これじゃあメチャクチャだ。


オタクが群れたい、多数派でいたいという(日常社会での孤立からくる)切なる気持ちは、当分変わることはないだろう。
しかし「逆張り」がそのアイデンティティいうのは、余りにみっともない。

いいものとわるいもの、いや、好きなものと嫌いなものくらい、周りの目を気にせず、自分で決められないものなのだろうか?
それができない内はオタク文化の衰退は食い止められないだろう。