- コインチェック(Coincheck)とは?
- コインチェック(Coincheck)の基本情報
- コインチェック(Coincheck)の手数料一覧
- 取引手数料
- レバレッジ手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
- 仮想通貨の入金手数料
- 送金手数料
- ブロックチェーンの仕組みを詳しく知りたい方はこちら
- コインチェック(Coincheck)で取引するメリット
- 取り扱い通貨の種類が豊富
- 知名度が高い
- スマホアプリが使いやすい
- コインチェック(Coincheck)で取引するデメリット
- スプレッドが広い
- スプレッドが固定されていて比較的オトクな仮想通貨取引所はこちら
- 金融庁に登録していない
- ハッキングされた過去がある
- コインチェック(Coincheck)の手数料を節約する方法
- ビットコインはスマホアプリで取引しない
- アルトコインの取引頻度を少なくする
- 出金や送金の頻度を少なくする
- コインチェック(Coincheck)は初心者にも優しい取引所
コインチェック(Coincheck)とは?
引用元: Coincheck
コインチェックは、国内の主要取引所の中でも取扱い通貨の種類が非常に多く、人気のある仮想通貨取引所です。
取り扱い通貨の多さに加えて、Webサイトや提供されているスマホアプリのデザインが優れており、初心者でも取引がしやすい仮想通貨取引所です。
2017年には、年間ビットコイン(BTC)現物取引高第一位に輝いた実績もあります(国内の取引所が対象、Bitcoin日本語情報サイト調べ)。
しかし、2018年1月下旬にハッキング被害に遭って約580億円分の仮想通貨ネム(NEM)が流出、取引所への信頼が揺らいでいます。
現在は、東証一部上場企業である「マネックスグループ株式会社」の完全子会社となり、経営体制を刷新して信頼回復に努めています。
本記事ではコインチェックについて、手数料を中心に詳しく紹介していきます。
コインチェック(Coincheck)の基本情報
会社枚名 | コインチェック株式会社 |
---|---|
CEO(社長) | 和田晃一良 |
設立日 | 2012年8月28日 |
公式サイト | http://corporate.coincheck.com/ |
資本金 | 9,200万円 |
コインチェックは2014年8月にサービスを開始した仮想通貨取引所です。
サービス開始当初の運営企業名は「レジュプレス株式会社」で別事業も行っていましたが、2017年に「コインチェック株式会社」に社名変更しています。
2018年4月16日現在の取扱い通貨は13種類ですが、マネックスグループの松本大社長は4月15日の日本経済新聞のインタビューで匿名性の高い仮想通貨(Zcash、Monero、DASH)の取扱いをやめる方針だと語っています。
また、公式HPにも記載があるように、トレード画面やスマホアプリの使いやすさを重視しており、初心者でも取引がしやすい取引所だと言えます。
コインチェック(Coincheck)の手数料一覧
仮想通貨取引をする上で気になるのが取引の際にかかる手数料ですが、コインチェックの手数料には次のようなパターンがあります。
・取引手数料
・レバレッジ手数料
・入金手数料(円、ドル)
・出金手数料(円、ドル)
・入金手数料(仮想通貨)
・出金手数料(仮想通貨)
それでは、各手数料について詳しく見ていきましょう。
取引手数料
Taker手数料 | Maker手数料 | 売買手数料 | |
---|---|---|---|
取引所 | 0% | 0% | ー |
販売所 | ー | ー | 無料 |
仮想通貨取引には「販売所形式」と「取引所形式」という2つの形態があります。
「販売所形式」ではコインチェック(取引所)と利用者が仮想通貨を売買する一方で、「取引所形式」では利用者の注文が行き交う「板」を見て、「taker」と「maker」と呼ばれる注文方法を使い分けながら、利用者同士が仮想通貨を売買します。
「taker手数料」とは自分で価格を指定せず、既に板上にある注文を選んで約定(売買成立)した時にかかる手数料のことである一方、「maker手数料」とは自ら価格と数量を指定して板上に注文を作成し、約定した時に生じる手数料のことを指します。
レバレッジ手数料
ロング(買い) | ショート(売り) | |
---|---|---|
手数料 | 約定額(円)×0.04% | 約定量(BTC)×0.05% |
「レバレッジ取引」とは、自己資本よりも大きな金額を使って取引を行うことです(レバレッジは「テコの原理」と訳されます)。
レバレッジ取引では、取引所の口座に証拠金(保証金のようなもの)を預ることで、証拠金のレバレッジ倍分を上限とした取引が出来るようになります(例:レバレッジ5倍で証拠金10万円の場合、最大50万円分の取引が可能)。
ただし、自己資本を超えた額を扱うので、その分現物取引よりもリスクが大きい点は注意が必要です(マイナスになる恐れあり)。
レバレッジ取引の場合は、ロング(買い)またはショート(売り)どちらのポジションを取っても手数料がかかります。
入金手数料
入金方法 | 手数料 |
---|---|
銀行振込(円) | 無料。振込手数料は自己負担 |
銀行振込(ドル) | 25ドル。振込手数料は自己負担 |
コンビニ入金、クイック入金(3万円未満) | 756円 |
コンビニ入金、クイック入金(3万円以上50万円未満) | 1000円 |
コンビニ入金、クイック入金(50万円以上) | 入金金額×0.108%+486円 |
コインチェックでは、銀行口座からコインチェック内の口座への入金に日本円と米国ドルが使えます。
米国ドルで入金できる仮想通貨取引所は珍しいですが、その分手数料が高いのであまりオススメはしません。
「クイック入金」とは、24時間365日いつでもコインチェック内の口座に入金できる便利なサービスで、金融機関の営業時間外であってもPay-easy(ペイジー)支払いに対応している金融機関の口座から入金することができます。
「コンビニ入金」もクイック入金と同様、24時間いつでもコンビニから入金できるサービスです。
なお、クイック入金もコンビニ入金も、SMS認証と本人確認が必要で、入金する金額によって手数料が変わるので注意が必要です。
出金手数料
出金手数料(円) | 400円 |
---|---|
出金手数料(ドル) | 2500円 |
「出金手数料」はコインチェック内の口座から、外部の銀行口座へと資金を移動する際にかかる手数料のことで、日本円と米国ドルに対応していますが、入金手数料と同様に、米国ドルの場合は手数料が高くなります。
そして、出金する際には手持ちの仮想通貨を売却して日本円に変換した上で出金申請をする必要があります。
出金にかかる時間は、出金申請日から指定された金融機関の2営業日以内とされているので、出金申請は余裕を持って行った方が良いでしょう。
また、出金の際にもSMS認証と本人確認が必要になります。
仮想通貨の入金手数料
通常送金 | 無料 |
---|---|
高速送金 | 0.002BTC |
コインチェックでは日本円や米国ドル以外にも、外部の取引所やウォレット(仮想通貨を保管する場所)から仮想通貨そのものをコインチェック内の口座に入金(送金)することが出来ます。
通常の入金には手数料はかかりませんが、入金に約30分ほどの時間を要します。
急ぎの入金の場合は高速入金というプランを利用することができますが、利用時に0.002BTCの手数料がかかってしまうため、急ぎでなければ通常送金で良いでしょう。
仮想通貨の入金時には、コインチェック内の口座(アドレス)を指定することになりますが、入金先アドレスを間違えないように注意してください。
送金手数料
仮想通貨名 | 手数料 |
---|---|
BTC | 0.001 BTC |
ETC | 0.01ETC |
LSK | 0.1LSK |
ETH | 0.01ETH |
FCT | 0.1FCT |
XMR | 0.05XMR |
REP | 0.01REP |
XRP | 0.15XRP |
ZEC | 0.001ZEC |
XEM | 0.5XEM |
LTC | 0.001LTC |
DASH | 0.003DASH |
BCH | 0.001BCH |
コインチェック内の口座から他の取引所の口座やウォレットに送金する際にも手数料がかかりますが、仮想通貨の種類ごとに手数料が異なります(コインチェックユーザー間の送金手数料は無料)。
仮想通貨ごとの手数料は上の表を参考にしてください。
なお、ビットコインをはじめとする仮想通貨は、ブロックチェーン上に取引を書き込むことで送受金の履歴を記録しているので、ブロックチェーン上に取引記録が書き込まれる前であればキャンセル出来ますが、一度取引がブロックチェーン書き込まれてしまうと取り消すことが出来ないので、送金先のアドレスは間違って入力しないように注意してください。
ブロックチェーンの仕組みを詳しく知りたい方はこちら
コインチェック(Coincheck)で取引するメリット
コインチェックで取引をするメリットを整理してみましょう。
大きく分けるとコインチェックを利用するメリットは以下の3点だと言えます。
・取り扱い通貨の種類が豊富
・知名度が高い
・スマホアプリが使いやすい
コインチェックは国内の仮想通貨取引所のなかでも、取り扱い通貨の種類とツールのデザインがトップレベルです。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
取り扱い通貨の種類が豊富
BTC | ビットコイン |
---|---|
ETH | イーサリアム |
ETC | イーサリアムクラシック |
LSK | リスク |
FCT | ファクトム |
XMR | モネロ |
REP | オーガー |
XRP | リップル |
ZEC | ジーキャッシュ |
XEM | ネム |
LTC | ライトコイン |
DASH | ダッシュ |
BCH | ビットコインキャッシュ |
コインチェックの第一のメリットとして、取り扱っている仮想通貨の種類が多いことが挙げられ、その数は13種類と国内の取引所のなかではトップレベルの多さです。
アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の中にはオーガー(Augur)やファクトム(Factom)のように、国内ではコインチェックでしか扱っていない銘柄もあります。
ただし、本記事の冒頭でも触れたように、コインチェックは現在マネックスグループの子会社となりサービスや経営体制を抜本的に見直している最中で、匿名系仮想通貨と呼ばれるモネロ(Monero)、ジーキャッシュ(Zcash)、ダッシュ(DASH)は取り扱い通貨から除外される方針となっています。
とはいえ、3種の仮想通貨の取り扱いが中止されても、取り扱い通貨の種類が豊富であることには変わりありません。
知名度が高い
ネム流出事件以来、仮想通貨投資をしていない層には悪い意味で知名度が高くなってしまいましたが、事件以前も仮想通貨を知っている人たちの中ではコインチェックの知名度は非常に高いものでした。
取り扱い通貨の多いやデザインが優れている点、仮想通貨取引量の多さが国内トップレベルである点が評価されていた上に、特に大塚雄介前COO(元最高執行責任者、現執行役員)が一般層向けにビットコインとブロックチェーンの入門書を出版するなどメディアに露出し、積極的に仮想通貨・ブロックチェーン業界の発展に貢献していたため、取引所としての評価と知名度は高いと言えます。
もちろん、ネムを流出させた責任は非常に重いですが、マネックスグループによる買収後も経営体制を見直し、多くの人が利用する取引所としての復活が期待されます。
スマホアプリが使いやすい
スマホアプリを提供している仮想通貨取引所は少なく、傾向として使いづらいデザインの場合が多いですが、コインチェックのスマホアプリは使いやすくデザインされており、コインチェックを利用するメリットになっていると言えます。
特に仮想通貨取引に慣れていない初心者にとっては、取引画面の見やすさは取引ハードルを下げる重要なポイントだと言えます。
スマホアプリが評価されている証拠として、フラー株式会社が提供するスマホアプリ分析プラットフォーム「APP Ape(アップ・エイプ)」による50,000ユーザーへのスマホアプリ調査では利用者数第1位を記録しています(2017年8〜10月)。
コインチェック(Coincheck)で取引するデメリット
アルトコイン投資をする利用者や仮想通貨取引の初心者にとっては大きなメリットを持つコインチェックですが、見過ごせないデメリットも存在します。
具体的には以下の3点が大きなデメリットだと考えられます。
・スプレッドが広い
・金融庁に登録していない
・ハッキングされた過去がある
どのデメリットも取引所としては見過ごせないものです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スプレッドが広い
まず第一に、コインチェックはスプレッドが比較的広い傾向があります。
「スプレッド」とは同時刻における「買値」と「売値」の価格差のことで、一般的には買値の方が売値よりも高く、スプレッドが広いと購入時点で大きな含み損を抱えてしまうことになるため、隠れた取引手数料と言われています。
コインチェックではビットコイン以外のアルトコインは、スプレッドが広い「販売所形式」での取引となるため、短期売買には向いていません(ビットコインのみ利用者同士の売買が可能で、比較的狭いスプレッドとなっています)。
そのため、コインチェックで仮想通貨を売買する場合は頻繁にトレードするのは避けた方が良いでしょう。
スプレッドが固定されていて比較的オトクな仮想通貨取引所はこちら
金融庁に登録していない
日本で仮想通貨交換業を営むには、金融庁・財務局の仮想通貨交換業者として登録することが法律によって定められています。
このことを定めた法律は仮想通貨取引所を後追いする形で施行されたため、2017年4月以前に仮想通貨交換業を営んでおり、指定期間内に登録申請を出した業者は登録審査中も「みなし業者」として扱われ、営業することが認められていました。
コインチェックは2018年4月16日時点では、金融庁・財務局の仮想通貨交換業者として正式に登録されておらず「みなし業者」として、営業を行っています(登録審査中)。
なお、コインチェックは今後も正式な仮想通貨交換業者として登録されるように経営体制を整備していくと発表しています。
ハッキングされた過去がある
コインチェック最大のデメリットとして、ハッキングされた過去が挙げられます。
コインチェックは2018年1月に外部のハッキングを受け、当時のレートで約580億円分の仮想通貨ネムを流出させてしまいました。
仮想通貨を管理する上では、顧客資産が流出しないように大部分をオフラインのウォレットに保管した上で、外部からのアクセスが不可能な対策を講じる必要がありますが、コインチェックは管理するすべてのネムをオンライン上のウォレットで保管しており、資産管理の体制やセキュリティの甘さが批判されました。
顧客資産を預かる取引所である以上、ハッキングされるような体制だったという事実は取引所の利用をためらう十分な要因になってしまいます。
※ただし、どんなに厳重な対策を講じていても、資産の出入りがある以上は絶対にハッキングされないということはあり得ません。
コインチェック(Coincheck)の手数料を節約する方法
手数料が比較的高い(スプレッドが広い)とはいえ、コインチェックが操作性やデザインの面で使いやすい取引所であることには変わりありません。
特に、仮想通貨取引の初心者にとってはこのメリットは有難いものです。
そこで、コインチェックをお得に利用するために手数料を節約する方法をまとめました。
取引の際には以下の3点に注意してみてください。
・ビットコインはスマホアプリで取引しない
・アルトコインの取引頻度を少なくする
・出金や送金の頻度を少なくする
これらの点に注意すれば手数料を抑えることが出来ます。
ビットコインはスマホアプリで取引しない
コインチェックのスマホアプリは見やすく使いやすいですが、大きな落とし穴があります。
コインチェックでビットコインを取引する場合は、利用者同士が取引をする「取引所形式」とコインチェックと利用者が取引をする「販売所形式」の2通りの形態がありますが、一般的に「取引所形式」はスプレッドの狭いのに対して、「販売所形式」はスプレッドが広くなってしまいます。
実は、スマホアプリは「販売所形式」での取引のみに対応しているため、ビットコイン売買をしてしまうと割高になってしまう可能性が高いのです(アルトコインは「販売所形式」だけなのでスマホアプリでも問題ありません)。
ビットコイン売買をする際は「取引所形式」で行うように気をつけましょう。
アルトコインの取引頻度を少なくする
上でも説明した通り、コインチェックではすべてのアルトコイン取引でスプレッドが広い「販売所形式」が採用されており、多くの手数料を払ってコインチェックと直接取引をすることになってしまいます。
とはいえ、国内でコインチェックでしか取り扱っていないアルトコインもあるため、仮想通貨を売買する際はなるべく取引を一度にまとめて行うと手数料の節約になります(手数料はスプレッドという形で発生すると見なしています)。
アルトコインの取引は計画的に行うようにしましょう。
出金や送金の頻度を少なくする
最後の節約方法は、仮想通貨の出金や送金頻度を少なくすることです。
コインチェック内の口座への仮想通貨の入金は無料ですが、コインチェック内の口座からの出金・送金にはすべての仮想通貨で手数料がかかってしまいます。
したがって、上の「アルトコインの取引頻度を少なくする」と同様、出金や送金もなるべく一度にまとめておこなうようにしましょう。
以上のことから、コインチェックでの取引はある程度計画的に行う必要がありそうです。
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- bitFlyer(ビットフライヤー)の手数料一覧!スプレッド/取引手数料/送金手数料/入出金手数料
コインチェック(Coincheck)は初心者にも優しい取引所
本記事でコインチェックのメリットやデメリットなどを、手数料を中心に紹介してきました。
スプレッドが広く、現状では「みなし業者」でありハッキング被害に遭ってしまった取引所ではありますが、今後、経営体制やセキュリティの強化を行い、仮想通貨交換業者として正式に登録されることで、取引所としての安全性と信頼を取り戻していくことが期待されます。
そして、Webサイトやスマホアプリの見やすさと使いやすさ、取り扱い仮想通貨の種類の多さを考えると、利用する価値が十分にある取引所であるため、コインチェックは仮想通貨のチャートなど取引画面を見慣れていない初心者にとっては分かりやすく使いやすい取引所であると言えるでしょう。
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