家族で台湾へ海外移住

日本人夫と台湾人妻が子供と一緒に家族で台湾へ海外移住をして台湾の現地情報をレポート

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台湾の底辺で働く肉体労働者のモラルがヤバ過ぎた話

   

台湾の配管工の作業から見えてくる日本人と台湾人の仕事の仕方とお客さんへの配慮の違いをご紹介します。

そして、台湾人の肉体労働者のお客さんへの配慮に欠けるモラルの低さを実感しました。

必ずしも全ての台湾人の肉体労働者がモラルに欠けていると言っているのではなく、今回の出来事は偶々なのかもしれませんが…。

自分には何の罪も問題もないことでも、悪い巡り合わせが重なると、このような悲惨な事態に直面するということを身を持って経験しました。

他人に迷惑を掛けた場合、日本人は相手への配慮をまず考えるのに対して、台湾人はまず自分の役割を全うするだけという国民性の違いにも直面した出来事でした。

(タイトルにある「底辺で働く肉体労働者」に関して、一般的な配管工、高圧洗浄作業員、清掃員が全て底辺で働く肉体労働者だと意図しているものではなく、今回の出来事の登場人物がたまたま底辺で働く肉体労働者の仕事の仕方をしていたということを示しているに過ぎません。)

 

他人の部屋の水回りの問題に付き合わされるストレス

ことの始まりは上の階の部屋の水回りが詰まり、下水管に汚水が流れなくなったことからでした。そして、配管工事の前日に水詰まりの検査と工事のため、翌日、部屋に入りますので鍵を渡しておいてくださいと管理人室スタッフから連絡があった。

居住者がいない時に勝手に部屋の中に配管業者が立ち入るということでさえ、日本ではありえない話なのに…、この時、直感的に何だかヤバそうなことが起こりそうだと思いました。

マンション内の配管の設計上、上の階の水回りの配管はその下の階の天井裏に設置されているため、下の階の協力がなければ工事はできないのです。

今回の工事は私の部屋には全く問題がなく、上の階の部屋の水回りの問題なので、そもそも下の階に住んでいる私は純粋な工事の協力者の立場です。

それなのに、こちらの都合にも配慮しないで、鍵を渡せとは理不尽な対応だ。知らない配管業者が勝手に部屋に入ってきて、何をされるか分からない怖さもあり、翌日はやむを得ず仕事を早めに切り上げて部屋で待機することにした。

管理室マネージャーが配管業者の4人と部屋に到着したのは、約束日時から20分ほど遅れてから(しかも何の連絡もなく)。前日から不機嫌な気分でしたが、この時点で更に不愉快な気分が高まる。

そして、何の断りもなく、彼らは土足で部屋に押し入ってきました。(今までネットトラブルで業者を呼んだ時でも靴を脱いで部屋に入ってきていたのに…)これで更に気分が悪くなった。

そして、天井裏を検査して、一人の配管工が部屋の中を物色するように見回したかと思うと、バケツを貸してくれと言ってきた。そして、もう一人の配管工スタッフがおもむろにバケツ(普段はキッチン用品として使用しているもの)を見つけ、あのバケツをよこせというジェスチャーをした。

これには、若干キレ気味に、管理室マネージャーを見て「ダメだ!」と一言浴びせて一刀両断した。マネージャーもこちらの気持ちを察して、「ダメ。ダメ。」と住居人である私に同意した。

この時、やはり部屋の鍵を渡して勝手に部屋に入れなかったことが正解だったと実感した。自分が部屋で監視していなければ、好き勝手に部屋の中のものを使用されていたことだろう。

そもそも、水道管修理の専門の配管業者であれば、それくらいの道具は用意してくるべきこと。この時点で、もう私は絶対に自分の部屋のものを貸さないと決めた。

と、その時、一人の配管工スタッフが、突如、部屋の片隅にあるゴミ箱に目を向け、住居人である私の了解を得ないで、勝手にゴミ箱を手にして了解なしに使い始め…。唖然として言葉も出なかった。

 

配管工がノコギリでまさかの行動に出た!

ゴミ箱を天井裏に入れると、その配管工はノコギリを持ち出してまさかの行動に出た。上の部屋から流れ出る下水を下水道に流し込む塩ビの配水管をノコギリで切り始めたのだった。

すると、直ぐに天井裏から水が溢れ出して、最終的には滝のように天井裏から天井点検口を通り水が流れ落ちてきた。当然、天井裏は水浸しで、それだけではなく下水のヘドロのような臭いが浴室全体に立ち込め始めた。

そして、ぶった切られた配水管から15分間くらい大量の水が浴室に流れ込み、浴室内のバスタブが水で溢れ出した。が、何とか配水管からの水は全て流れ出て、ひと段落した。

屋根裏には電気の配線などもあるのにも関わらず、大胆にも水が大量に溜まっている配水管を躊躇なく、のこぎりで切断して、屋根裏は見事に水浸しになった。

この間、浴室内はライトを点けていたのだが、さすがに漏電、ショート、感電の可能性があるため、途中でこのことに気付いた配管工がライトを消したのだった。そのため、浴室内はほとんど真っ暗な状態で懐中電灯の光が当たっている所しか見えなかった。外から見ている限り、浴室内がどんな状態かも分からなかった。

水抜き用の作業をした後、配水管を掃除するために塩ビ管を切るのであれば、日本でもセオリー通りの作業のプロセスなのだが、水で溢れることが分かっていながら、配管をぶった切るとは思わなかったため呆気にとられた。

 

高圧洗浄業者が浴室の天井を破壊した!

4人の配管工が来たと思っていたのだが、実際には2人の水道配管工と2人の高圧洗浄業者のスタッフだった。配管工が配管を切断して水を抜いた後は、高圧洗浄業者のスタッフが待ち構えていた。

水浸しにされた上に浴室は悪臭まみれにされ、かなり腹が立っていたのだが…、高圧洗浄をするには電源が必要だということで、無言で貸してあげた。(上の階の住人が引き起こした迷惑のために、ここまで協力する義理はないのかもしれないが)

そして、高圧洗浄用のホースを塩ビ管の中に突っ込んでいき、高い圧力を掛けて水詰まりの原因となっているゴミや油垢を取り除くのだが…。

高圧洗浄業者のスタッフはそのホースを時折、思いっきり引っ張ったりしていた。その度毎に、天井裏の入口となる天井点検口の縁に力が掛かり、天井の木材や天井板が軋む音がした。この時、天井自体が壊れてしまうかも…と感じた。

高圧洗浄の作業は何とか終わり、浴室の天井は何とか破壊されずに済んだと思ったのだが…。

配管修理の全ての作業が終わり、配管業者や高圧洗浄業者の全てのスタッフが帰った後、懐中電灯で天井点検口を確認すると、やはり一部分だけだが天井の点検口の扉付近が破損していた。

即刻、この部屋の家主(実際には大家の代理人)にその旨を連絡すると、管理人室が全て対応することになっているから、あなたには責任がないとの返事。

この返答だけでは、こちらの意図が伝わっているのかどうか分からない。この部屋は私が借りていて、大家が私に貸しているものだ。特に、天井の点検口の一部が破損していても生活をする上では何も問題はない。ところが、この部屋を引き払って引っ越しをする時に、いちゃもんを付けられる可能性がある。

実はこれが、台湾で生活する時に最も気を付けなければいけない負けパターンだ。この時はこう言っていても、将来、どう言い訳を付けられるか分からない。場合によっては、弁済を請求されたり、賃貸借時に預けている保証金の返金をしない場合もあるかもしれない。

 

配管工が作業を止め雑談しながら作業時間は4時間!?ヘドロを放置&悪臭&水浸し…

おそらく、天井裏が水浸しのため、作業が捗らないためだと思われるが、少し作業をしては作業を止め、雑談をし始め、また作業を開始したかと思えば、直ぐに作業を止め、雑談をする、この繰り返しで…。

配管工事が全て終わるのは、作業を始めてから4時間がとうに経過していた。どうやら、あまりにも水浸しになったことで作業が進め難くなったこと、それと切断した配管の接続をして元に戻す際に、少し時間を置いて水漏れの確認をするためのようだ。

ようやく、配管工が片付けを始めた頃には作業開始から4時間が経過していた。悪臭が酷かったため、浴室内部を確認したかったが漏電の恐れがあるためライトは使えない、私は浴室内や天井裏がどうなっているのかをしっかり確認しなかった。

そして、配管工スタッフが作業を終え帰った後、懐中電灯で浴室内を確認してみると、配管から出てきた得体の知れないヘドロが散乱し、床は油っぽい汚物まみれの状態!キツイ悪臭で頭がクラクラ…倒れそう!天井裏からは引っ切りなしにホコリや錆びを含んだ赤茶色の水がポタポタ落ちてくる…。(下の画像よりも実際は酷い状況)

作業後の後始末どうなっとるんじゃい!!!

ヘドロまみれの浴室を全てキレイに清掃しろとは言わないが、少なくてもヘドロや自分たちが出したゴミや配管の切断片くらいは片付けて作業を終えるのが礼儀ではないか。

それと、ライトの電球は途中で漏電によるショートの恐れがあるため、配管工スタッフが電球を外していた。後から気が付いたことだが、電球を装着してみるとライトが点かない…既に水漏れによるショート(?)により電球が切れてしまっていたようだ。配管工は知ってか知らずか、説明も謝罪もないまま去って行ったのだった(悲)。

 

清掃員は定時で帰宅…明日は休みなので明後日にお掃除しに来ます!?

実は、配管工の作業が終わるタイミングを見計らって清掃員が待機していた。この清掃員はマンション組合と契約している清掃会社のパート労働者で、マンション内で何度か顔を見たことがある。

こういう場合、台湾では明確に役割分担が決まっており、配管工は配管のみの作業、高圧洗浄業者は高圧洗浄のみの作業、そして、後片付けや清掃は清掃スタッフがすることになっているのだろうか…。

その清掃員はとても物腰が柔らかい感じのオバさん(婆ちゃん)で話しやすく好感が持てる方だった。ところが、いつまで待っていても肝心要の配管工事の作業が終わらない。そして夕方になり、その清掃員のスタッフは終業時間になったらしく、「明後日、お掃除に来ます」とだけ言って帰宅してしまった。

そして、残された浴室はヘドロまみれ、悪臭まみれ、天井からは汚れた水滴がポタポタと滴り落ちてくる状況だった。あまりにも、悪い偶然が重なり、この日は最悪の夜を迎えるのだった。

何とか、少しだけ洗面所周りだけは使える状態にしたのだが、よく見ると天井点検口が部分的に破損していることに気が付いたのも、浴室内の芳香剤が床に散乱していたり、ヘドロで排水口の入口が塞がれ、水がスムースに流れないことに気が付いたのも、夜になってからのこと。

もうこの時点で、自分で清掃をして元のきれいな状態に戻そうという気分は失せていた。元々、上の階の水詰まりの問題なのに、なぜ自分の部屋の浴室がこんな状態になっているのか…怒りを通り越して、台湾人の肉体労働者のモラルを疑いたくなる経験だった。

そして、清掃員は明後日に約束どおりに清掃に来るのか…?
大抵の場合、このような状況で、台湾では約束したことが実行されることは少なく、強く当方の権利を主張して相手に必要な措置を要求しないと動いてくれないのだが…結末はいかに?

(続く)

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 - 台湾社会

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