フジテレビ系で現在放送中のアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期(毎週日曜 前9:00)。1968年放送の第1期から今年で50年目を迎え、原作の水木しげるさんが2015年11月に亡くなってから初のアニメ化。そんな今期の『鬼太郎』でもっぱら人気を集めているのが、新たなキャラクターデザインに生まれ変わった「ねこ娘」だ。8頭身のビジュアルに「王道ツンデレ」という、これまでの“幼い”イメージを覆すキャラ属性。第2話で初登場するとツイッターでも「ねこ娘」がトレンド入りし、一気に視聴者の心をつかんだ。この大胆なキャラ設定の変化はいかにして生まれたのか。アニメーション制作を務める東映アニメーション・永富大地プロデューサーに話を聞いてみると「石を投げられる覚悟でやりました」と、一大決心だったことを明かしてくれた。
■“8頭身”デザイン案を持って水木プロへ…「緊張しました」
過去の第1~4期のねこ娘は、おかっぱ頭で素朴な“かわいい系”だったが、07年から放送された第5期では、メイド服やバスガイド姿などを披露し髪型もショートになって“萌え系”に。それと比べ、今期は高い頭身でスタイリッシュな“きれい系”に変貌。お団子頭にリボンを結び、高いヒールと折り目の付いたスカートで美脚を披露し、一気にオトナな女性の雰囲気をまとった。
この設定について、永富氏は「まず前段の話として、今作のテーマに関わるキーワードのひとつに『境界』という言葉があります。境界のあちら側にいる妖怪とその象徴である鬼太郎、そしてこちら側にいる人間。この異なる存在である両者が接触したときに妖怪と人間を巻き込んでどうドラマを紡ぐのか、これはテーマを語る上で非常に重要なことでした。そのため人間の視線の代行者として、先に『犬山まな』を設定しました」と、まなありきのストーリー設定を優先したと強調した。
かくして今期は、まなとねこ娘“Wヒロイン”となったが「だけど鬼太郎のファミリーにはねこ娘が存在している。まなと同じような存在として、ねこ娘を描いては面白くない、じゃあどうするか」という議論も重ねたという。「キャラデザも性格もまなとねこ娘は常に同時に考えていきましたね。ねこ娘のデザインに関してはいろいろ話し合っているうちにフジテレビの狩野雄太プロデューサーから『8頭身』案が出てきて、最初は『そんなのありえない』と思っていたのですが、ラフを描いてみると『あれ? いいかも…!?』みたいになって話が進んでいきました」と、最初は懐疑的だったが、思いのほかうまく話が進み今回のデザインが誕生したようだ。
「でも、水木プロさんにこの案を見せに行ったときは緊張しましたよ(笑)。僕一人で行かされのですが、前出の狩野さんからは『OKもらうまで帰ってこないでください』とか言われるし。ですが、水木プロさんから快く『東映アニメさんを信用していますからOKです』といってもらえたときは感動しましたし、これは絶対よいものにしようと心に誓いました」と振り返った。
■視聴者の好意的な反応は安心&驚き半分 描き方・演出は「企業秘密」
放送前からビジュアルが注目を集め、第2話の登場初回ではまなから「ねこ姉さん」と呼ばれ照れてしまい、“ツンデレ”の一面を見せて視聴者の心をつかんだねこ娘。ここまでの人気や反響をどう感じているのか。
「(5期の)萌え系からツンデレ系にすることを最初に考えたわけではありません」としながらも、大胆な設定変更には「石を投げられる覚悟でやりました」と相当な決心で臨んだという永富氏。視聴者の支持を得られた今の心境を聞くと「安心半分、驚き半分ですね。日本の誰もが知っている『ねこ娘』をここまで変えたことは、我々作り手としてはすごく大きな挑戦でしたので、視聴者の皆さんに好意的に受け止めていただけて正直ホッとしました」と、ひとまず安心した様子。「放送が始まってここまで盛り上がっていただいていることに驚いています。今後もいろんなねこ娘の姿をお見せします」と意気込んだ。
ねこ娘の描き方・演出について、監督をはじめ制作チームとしてこだわっていることを質問すると、「企業秘密です」とニヤリ。「ただプロデューサーとしての僕個人は『映画におけるヒロインは監督のもの』だと常々思っています。なので、なるべく『テレビアニメ“ゲゲゲの鬼太郎6期”におけるヒロインはシリーズ監督のもの』になるよう、犬山まなとねこ娘に関しては小川監督の想いを大切にしていきたいなと考えています」と力を込める。
■「ねこ娘」声優も明かした演出へのこだわり「ツンデレの力の入れ具合が違う」
そんな小川監督のねこ娘への熱の入れようは、ねこ娘役の声優・庄司宇芽香が先日、取材で語ってくれていた。「アニメのストーリーは毎回、演出の方が私たちにディレクションをしてくれるんですね。その中である時、(演出担当と)一緒に監督が入ってきて『何事!?』と思ったら、監督から『ねこ娘のツンデレに関して…』みたいな感じで2人からセリフについて言い寄られて。“ツンデレ”の力の入れ具合が違うなと思いました(笑)」。また「毎話、演出の方が違うので、それぞれの『癖』が見えますよね。『この方はこういうのが好きなんだな』と好みがわかります」と、各のスタッフがねこ娘に並々ならぬ“愛”を持っていることを明かした。
アニメファンから愛されるキャラクターは必ず、スタッフからも多くの愛情を注がれているもの。ネコ娘の人気ぶりはまさに、彼女を手塩にかけたスタッフ・キャストの愛の賜物だろう。初代・鬼太郎を演じた野沢雅子が今作は目玉おやじ役を務めるなど、話題が多い今期の『鬼太郎』。制作現場のこだわりがつまった同作に、引き続き注目したい。
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