昨日、byhukinokenさんから、

【私の若い頃は、電通は在日企業という噂がありませんでした。クリエイターというかそういう人たちが高度成長を受けて広告で活発に活躍できる、が、しかし、無能な東大出身者が異様に威張る変な会社、ただし高給取りという印象でした。今ほど有名ではなかった。なので、いつ頃から在日企業と言われるようになったのでしょうか。】

 というコメントがありました、コメント欄では回答できない長さになるので記事にさせてもらいました。

 まず大前提として在日企業というものは日本には存在していません。日本の法人は全て日本政府に設立届を出しているので、すべてが日本企業です、韓国政府に法人の設立届を出して日本に本社を置いて仕事をしているという会社はありません。資本関係として外資系があるだけです。在日企業という言葉そのものが、ネトウヨが作った虚構です。

 電通は、1901年(明治34年)に、光永星郎によって設立された「日本広告」を前身とにしていますから、在日韓国人が設立した会社ではありません。電通の株主は、一位と二位が投資信託で、三位と四位が、共同通信社と時事通信社で、韓国企業の名は入っていません。安倍政権になってから、日銀が優良企業の株を投資信託を通じて買っているので、もしかしたら電通の隠れ筆頭株主は日銀かも知れません。

 私の記憶では、10年くらい前に、テレビで韓国ドラマが放映され、韓国人の歌手がテレビに登場するようになったころに、電通が在日企業だからテレビ局に韓国ドラマを放映することや、韓国人の歌手を使うことを強制しているとネトウヨが言い出したのが始まりだと思いますから、そんなに古い話ではありません。

 これは5年前のネトウヨのコメントですが、5年前にはこれがネットの常識になっていました。

『電通の元会長が故成田豊と言う在日朝鮮人で
在日特権で大手企業やマスコミに無試験入社で入った在日が
今、幹部クラスになったので、マスコミ業界は在日の天下、
もちろん企業のCMを牛耳る電通も在日の天下、
そのCMに出演している芸能人も在日の天下。
CMでよく見掛ける芸能人の大半は在日です。
たいした芸もないのにTVに出まくっているのは在日だからです。
反日企業で有名なのは、マスコミ業界全般とTV局(とくにNHK、
テレ朝、毎日、フジ)新聞では朝日、毎日、中日、東京、共同通信、
花王、サントリー、アサヒ、ソフトバンク、ロート製薬などはとくに
CMに在日ばかり起用しています。
芸能界も芸能プロダクションも在日に牛耳られています。
日本人は韓国ヨイショをしないとTVに出られない状況です。』

 名があがっている成田豊氏は、朝鮮で生まれていますが父親は朝鮮総督府の職員であり、朝鮮人ではなく日本人で植民地支配をする側の人でしたが、ネトウヨによって朝鮮人にされてしまっています。

 この悪質なネトウヨのデマに対して電通が反論しなかったのが、最悪の対応だったと私は思っています。電通は多数の情報を発信する媒体を持っていますし、社史、成田氏の経歴、資本構成、韓流押しの理由など、ネトウヨのデマを否定する材料を大量に持っているのに、これを使っての反論を行なわず黙っていたのです。

 そうなると、ネットの中のリベラルが電通は在日企業ではないと反論しても、ネトウヨは電通は反論しないから認めている、会社が認めているのだからお前の反論など意味がないと言い出して、電通に関わる議論はネトウヨの勝ちになってしまいました。

 電通が反論しないから、ネットのなかでは根拠なしの在日企業説が認知されてしまい、今後未来永劫会社が続く限り、なにかあれば在日企業だからと言われることになってしまったのです。

 

人気ブログランキング

 

コメント(6)