【5月6日 AFP】エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領就任1周年を前にしたフランスの首都パリの中心部で5日、同大統領による大規模な改革への抗議デモがあり、数万人が参加した。

 デモは全体として平和的に行われたものの、5月1日のメーデー行進が暴力的な集団に乗っ取られことから、治安部隊約2000人が警備に当たった。

 デモは、マクロン大統領の就任1周年を「祝う」との皮肉を込めて「マクロンのためのパーティー(Fete a Macron)」と銘打たれ、初夏の陽気の中、正午から市中心部のオペラ座広場に参加者が集まった。

 パリ警察は参加者数を約4万人としているが、主催者側は16万人と発表した。

 デモではラジオ局フランスインフォ(Franceinfo)の中継車の窓ガラスが割られ、発煙筒が投げ込まれる場面もあったが、ジェラール・コロン(Gerard Collomb)仏内相は「幸運にも、車内にジャーナリストはいなかった」と述べている。

 また警官1人が何らかの発射物により軽傷を負ったものの、メーデー行進で見られたような暴力は発生せず、一帯は夕方のコンサートを前に華やいだ雰囲気に包まれていた。

 警察によると、終日で8人の逮捕者が出た。(c)AFP/Nadeje Puljak