安室透だ。とにもかくにも安室透である。
こんなにも安室透で頭がいっぱいになる日が来るとは誰が予想できただろうか。
友人と名探偵コナン ゼロの執行人を観てきた。
GWで劇場が混雑しており、近い時間帯の席は最前列以外ほぼ埋まっていたが、私達は時刻をずらすことなく最前列の席を選んだ。
映画を観て安室透を好きになった場合、最前列だと安室透とキスできる可能性がワンチャンあるからである。どんな小さな可能性も逃さない、それがプロのキモ・オタクだ。
内容については多くは語らない。ネタバレになるのと、話のIQが高く難しかったためだ。
今作に出てくる登場人物たちは全員東大生なので、全員頭がいい。安室透はもちろん、高木刑事も東大生だ。
無論私は東大生ではないので、警察組織やトリックについて殆ど理解できず、作中で閃きを得たコナンや安室透の「わかったぞ!」や「そういうことか!」の時の表情が笑顔かどうかで問題の解決を判別していた。コナンや安室透が笑っていれば良いことがある。汗をかいていたら、瞳孔が開いていたら良くないことが起きているのだ。簡単なことだ。簿記検定の仕分けの借方、貸方を、お金が増えて「嬉しい」減って「悲しい」で覚えていた超感情論信仰のなせる技である。
そして何より安室透だ。安室透がすごくかっこよかったのだ。まず顔がかっこよかった。そして頭も良かった。この時点で完璧である。更にそのかっこいいあむあむがたくさん動いて喋るのだ。
今作は、そんなかっこいいあむあむがたくさん見られるだけでなく、見るだけであむあむと付き合える特典付きだ。オギャアと生まれた時から私たちはあむあむと付き合っていたのである。
この先どんなに辛いことがあっても、どんなに苦しいことがあっても、私達はあむあむと付き合っている。それなら何が起きても大丈夫だ。彼氏がいるから。私達には安室透がいる。大丈夫だ。
そんな思いで劇場を出て、友人達とともに安室透とプリクラが取れるプリクラ機で写真を撮った。最新のプリクラ機ではないため画質はあまり良くなかったが、画素数の荒い私達と違い、写真の中のあむあむは高画質で微笑んでいた。
それでいい。 高画質のあむあむに、日本に乾杯だ。生まれてきて本当に良かった。心からそう思える1日だった。