1464/1464
番外698 巨獣と服と
そして――魔界への再出発に向けて諸々の準備も整う。魔界に向かうにはフォレスタニア城から浮遊要塞へと転移で飛べばいいだけなので何時でも出発可能だ。
出発前に迎賓館の玄関ホールにてメルヴィン王達が俺達を見送りしてくれる。
「再度の出発か。此度は魔界。余の名もヴェルドガルの名も知られておらぬし、隔絶されておる故、あまり力になれぬのがもどかしいな」
と、メルヴィン王は目を閉じてかぶりを振る。
「そんな事はありませんよ。陛下のお話も書状の内容も、今後動きやすくなるものでしたから、助かっています」
魔界の住民の感性であるとか、俺達の行動に自由が利く書状の文面であるとか。こういった面で色々サポートしてくれるのはありがたい。
「私もこうした面で卒なく立ち回れるように精進したいものだ。ともあれ、留守中の諸事については任せてくれ。私も折に触れ、テオドール公が動きやすいように力を尽くすつもりだ」
ジョサイア王子がそう言って真剣な表情でこちらを見てくる。
留守中の諸事か。例えば貴族間での俺やフォレスタニアに関する動きだとか、そういった諸々の出来事に対処してくれるという事なのだろう。ジョサイア王子は公爵家と大公家の調整役も担ってくれたからな。
「ありがとうございます。陛下と殿下のお二人に助けて頂けるのは心強いです」
そう礼を言うとジョサイア王子は笑顔で頷いた。
「話を聞く限り、魔界は私の特性を受け継いだ部分もある様子。私達の加護がテオドールの力になる事を願っています」
ティエーラが静かに言う。
「実際に魔界を見て、俺もそれは感じたよ。確かに物騒な所だけどティエーラの想いは念頭に置いておく」
そう答えるとティエーラは一瞬驚いたような表情を浮かべた後、穏やかに笑った。
「ふふ。貴方は……そういう子ですね。ありがとう」
コルティエーラも明滅して気持ちを伝えてくれる。ティエーラとしては……自分の身の安全を優先して欲しいという事なのだろうけれど。
魔界を探索する前は変異点を物騒な物だと思っていたし、ティエーラ自身も魔界については知らずにいたが……あれが魔界への適応を促す為のものだったとするなら、それはティエーラの性質を反映したものに他ならない。人だけではなくその他の種族も含めてティエーラはその行く末を見守っている。魔界に生きる者達についてもそれは同様なのだろう。だから……その事を忘れずに行動したいと思う。
そうしてヴィンクルや四大精霊王、ヴィアムス、スティーヴンやガブリエラ。工房の面々、フォレスタニアの武官、文官、使用人達、アドリアーナ姫、オルディアやレギーナ、ロヴィーサにキュテリア、イングウェイ。隠れ里の面々、水竜親子やマギアペンギン達……。後詰めのみんなや事情を知っている顔触れと言葉を交わす。
コルリスの見送りにはアンバーも姿を見せていて、別れを惜しむようにハグしていたりして。中々和むものがあるな。
「それでは行きましょうか」
「お気をつけて……!」
そうしてみんなに見送られて――俺達はクラウディアの転移魔法の光に包まれて浮遊要塞へと飛んだのであった。
浮遊要塞に停泊させているシリウス号に追加の食糧等の荷物を積み込んだ後で要塞奥へ移動。パルテニアラとエレナが魔界の門を開き、それを潜って再び魔界の地下区画へ。魔界の濃密な魔力を肌に感じる。
「先程のティエーラ様とのお話で何となく思ったのですが……やはり魔界の風景にしても、こうした濃い魔力にしても、ここで魔界の人達が生きていく為に意味のある物なのかも知れませんね」
グレイスが目を閉じ、宙に漂う魔力に触れるように軽く手を伸ばして言う。
「それはある、かも知れないね」
魔界の環境魔力はグレイスに相性が良いようだからな。ティエーラの性質に関してはグレイスの方が身近に感じるのかも知れない。
「地下拠点やその周辺で異変は?」
と、アルクスが出迎えに来てくれた改造ティアーズ達に尋ねると、揃ってマニュピレーターを左右に振って「異常無し」「大丈夫だった」というようにリアクションを返してくれる。うむ。
ティアーズ達とそんなやり取りをしながら、まずは人員がきちんと全員揃っているか確認。続いてはシリウス号の召喚だ。
浮遊要塞から地下拠点の台座にシリウス号を召喚し、要塞側のティアーズに密航者の有無を確認してもらい、通信機への連絡をもらう。
「どうやら大丈夫そうだ」
「では――問題がないようですので扉を一旦閉じますね」
アルファも甲板から顔を覗かせ、問題ない事が確認されたところでエレナがそう言って魔界の扉を閉じた。ここまでで一段落だな。
「さて。ここからはどうしたものかな?」
「そうですね。まずは地上にシリウス号を召喚して、ベヒモス親子に会いに行きましょうか」
パルテニアラの質問に答える。ディアボロス族には予防の魔道具を用意してくる他、ベヒモス親子の様子を見てくるとも伝えてあるしな。それに加えて、実際遺跡の居心地がどうかなど、アルディベラとエルナータに聞いてみたいというのもある。
迷彩フィールドを展開してシリウス号を待機。周辺の状況を確認しながら移動して地上にてシリウス号を召喚する。みんなで乗り込んで確認の点呼をしたら遺跡に向けて出発だ。
エルベルーレ遺跡の広場にシリウス号を停泊させる。
ベヒモス親子の姿が見当たらないが――狩りに出かけたのだろうか。いや、それにしては前に狩った巨大蛇がまだ残っているが。鮮度を保つ術をかけたから、まだ食うのには困らないはずだ。
「おお、テオドール達か」
と、そこに声がかけられた。翻訳の魔道具を通しての声ではあるが。そちらに目をやると、瓦礫の陰から身長3メートル程の美女が姿を現した。角が生えていて……ディアボロス族ともギガース族とも言えない姿ではあるが、角の形に見覚えがある。腰のあたりに女の子がしがみついていたりして。その子も見た目の幼さの割には背丈が結構あるな。
「……アルディベラとエルナータ?」
「ああ。教わった人化の術を試していたのだが、上手く変われているかな?」
「変、じゃない?」
二人が尋ねてくる。
「二人とも、もう術を使えるようになったんだ。うん。きっちり変わっていると思う。俺達より少し体格が大きいのは大した問題じゃないと思うし」
「そうか。それなら良かった」
俺の返答にアルディベラが笑う。エルナータも嬉しそうな笑顔でこちらに駆けてきた。
人化の術には得手不得手があって、完全に人間の姿に変われる者もいれば一部に特徴が残ってしまう者もいる。ベヒモス親子の場合は後者で、角や身長に特徴が残っているな。
「何故お前達が衣を纏うのか疑問に思っていたが、この姿になって色々合点がいった。皮が薄い上に弱いからなのだな。とりあえず土魔法で足裏や身体を保護できるように試行錯誤していたところなのだが……まだ少々動きにくくてな」
アルディベラが言う。なるほど。二人は石のスーツのようなものを身に付けているが。
「簡易で良ければ木魔法で服を作るよ」
ビオラが同行しているなら衣服を仕立てる事もできたのだがな。木魔法を駆使する形でも木綿に近い繊維で構成した衣服であるとか樹脂で構成した靴等を作る事はできる。
そんな風に提案すると、エルナータがアルディベラを見上げる。
「ふふ、そうだな。テオドールの作ってくれる服には興味がある」
そんな娘の反応にアルディベラはにっこりと笑って頭を撫でる。エルナータは嬉しそうに表情を明るいものにした。では、決まりだな。
「それじゃあ採寸をしましょうか」
「着替えのお手伝いもします」
「髪型も弄ってみたいわね」
クラウディア、アシュレイ、ステファニアがそう言うと、女性陣は楽しそうな笑顔を見せるのであった。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!
進化の実~知らないうちに勝ち組人生~
柊誠一は、不細工・気持ち悪い・汚い・臭い・デブといった、罵倒する言葉が次々と浮かんでくるほどの容姿の持ち主だった。そんな誠一が何時も通りに学校で虐められ、何とか//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全120部分)
- 23749 user
-
最終掲載日:2018/04/23 23:06
甘く優しい世界で生きるには
勇者や聖女、魔王や魔獣、スキルや魔法が存在する王道ファンタジーな世界に、【炎槍の勇者の孫】、【雷槍の勇者の息子】、【聖女の息子】、【公爵家継嗣】、【王太子の幼//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全255部分)
- 23128 user
-
最終掲載日:2017/12/22 12:00
黒の召喚士 ~戦闘狂の成り上がり~
記憶を無くした主人公が召喚術を駆使し、成り上がっていく異世界転生物語。主人公は名前をケルヴィンと変えて転生し、コツコツとレベルを上げ、スキルを会得し配下を増や//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全532部分)
- 25544 user
-
最終掲載日:2018/05/04 18:00
魔王様の街づくり!~最強のダンジョンは近代都市~
書籍化決定しました。GAノベル様から三巻まで発売中!
魔王は自らが生み出した迷宮に人を誘い込みその絶望を食らい糧とする
だが、創造の魔王プロケルは絶望では//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全223部分)
- 22740 user
-
最終掲載日:2018/03/30 19:25
フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~
※作者多忙につき、完結まで毎月第四土曜日の更新とさせていただきます。
※2016年2月27日、本編完結しました。
ゲームをしていたヘタレ男と美少女は、悪質な//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全231部分)
- 25119 user
-
最終掲載日:2018/04/28 07:00
無職転生 - 異世界行ったら本気だす -
34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全286部分)
- 29254 user
-
最終掲載日:2015/04/03 23:00
二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
2016年5月25日から書籍化しました。
MFブックス様より最新5巻、発//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全147部分)
- 22764 user
-
最終掲載日:2018/05/01 14:42
金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~
『金色の文字使い』は「コンジキのワードマスター」と読んで下さい。
あらすじ ある日、主人公である丘村日色は異世界へと飛ばされた。四人の勇者に巻き込まれて召喚//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全824部分)
- 28282 user
-
最終掲載日:2017/12/24 00:00
盾の勇者の成り上がり
盾の勇者として異世界に召還された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、信頼と金銭を一度に失ってしまう。他者を信じられなくなった尚文が取った行動は……。サブタ//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全877部分)
- 23311 user
-
最終掲載日:2018/05/01 10:00
私、能力は平均値でって言ったよね!
アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。
自分が以前、栗原海里(くりはらみさと)という名の18//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全287部分)
- 22356 user
-
最終掲載日:2018/05/04 00:00
蜘蛛ですが、なにか?
勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することにな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全537部分)
- 25194 user
-
最終掲載日:2018/02/03 23:34
レジェンド
東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全1722部分)
- 31449 user
-
最終掲載日:2018/05/05 18:00
失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~
とある世界に魔法戦闘を極め、『賢者』とまで呼ばれた者がいた。
彼は最強の戦術を求め、世界に存在するあらゆる魔法、戦術を研究し尽くした。
そうして導き出された//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全190部分)
- 23473 user
-
最終掲載日:2018/04/18 01:33
マギクラフト・マイスター
世界でただ一人のマギクラフト・マイスター。その後継者に選ばれた主人公。現代地球から異世界に召喚された主人公が趣味の工作工芸に明け暮れる話、の筈なのですがやはり//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全1873部分)
- 26377 user
-
最終掲載日:2018/05/05 12:00
八男って、それはないでしょう!
平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全205部分)
- 32840 user
-
最終掲載日:2017/03/25 10:00
聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~
地球の運命神と異世界ガルダルディアの主神が、ある日、賭け事をした。
運命神は賭けに負け、十の凡庸な魂を見繕い、異世界ガルダルディアの主神へ渡した。
その凡庸な魂//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全363部分)
- 25447 user
-
最終掲載日:2018/01/07 20:00
転生したらスライムだった件
突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた!
え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全303部分)
- 29756 user
-
最終掲載日:2016/01/01 00:00
二度目の人生を異世界で
唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。
「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」
これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全402部分)
- 29815 user
-
最終掲載日:2018/04/23 12:00
ありふれた職業で世界最強
クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えればた//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全317部分)
- 35269 user
-
最終掲載日:2018/05/05 19:00
デスマーチからはじまる異世界狂想曲( web版 )
◆カドカワBOOKSより、書籍版13巻+EX巻、コミカライズ版6巻発売中! アニメBDは2巻まで発売中。
【【【アニメ版の感想は活動報告の方にお願いします!】】//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全576部分)
- 36817 user
-
最終掲載日:2018/04/29 21:20
ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた
◆書籍⑨巻5月25日発売! コミックヴァルキリーにて漫画版連載中です◆ ニートの山野マサル(23)は、ハロワに行って面白そうな求人を見つける。【剣と魔法のファ//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全197部分)
- 24425 user
-
最終掲載日:2018/04/24 21:00
Knight's & Magic
メカヲタ社会人が異世界に転生。
その世界に存在する巨大な魔導兵器の乗り手となるべく、彼は情熱と怨念と執念で全力疾走を開始する……。
*お知らせ*
ヒーロー文庫よ//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全141部分)
- 22942 user
-
最終掲載日:2018/05/03 10:58
とんでもスキルで異世界放浪メシ
※タイトルが変更になります。
「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」
異世界召喚に巻き込まれた俺、向//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全417部分)
- 30829 user
-
最終掲載日:2018/04/30 23:22
異世界迷宮で奴隷ハーレムを
ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。とな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全221部分)
- 27373 user
-
最終掲載日:2017/11/30 20:07
賢者の孫
あらゆる魔法を極め、幾度も人類を災禍から救い、世界中から『賢者』と呼ばれる老人に拾われた、前世の記憶を持つ少年シン。
世俗を離れ隠居生活を送っていた賢者に孫//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全130部分)
- 28756 user
-
最終掲載日:2018/04/28 22:33
ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント-
世界最強のエージェントと呼ばれた男は、引退を機に後進を育てる教育者となった。
弟子を育て、六十を過ぎた頃、上の陰謀により受けた作戦によって命を落とすが、記憶を持//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全180部分)
- 26885 user
-
最終掲載日:2018/03/17 16:22
異世界はスマートフォンとともに。
神様の手違いで死んでしまった主人公は、異世界で第二の人生をスタートさせる。彼にあるのは神様から底上げしてもらった身体と、異世界でも使用可能にしてもらったスマー//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全468部分)
- 23195 user
-
最終掲載日:2018/05/04 13:47