俺ガイルINインフィニット・ストラトス   作:恐怖公G
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誤字修正報告をしてくださいましたたけじんマン様、コーチマSPL様ありがとうございます。
そして、前回の前書きを見て応援のメセッージを下さった方々にも感謝を申し上げます。
まあ相変わらず中傷的な発言をする幼稚な方もいますが気にせず頑張りたいと思う作者です。


それでは本編を

今回はタグについたアーキタイプの機体が出ます。


学年別トーナメントその1

ーIS学園・第一アリーナ更衣室ー

 

 

更識簪の専用機『打鉄弐式」完成から二日後、今月も最終週に入りIS学園は月曜から学年別トーナメント一色へと変わる。その慌ただしさは予想よりも遥かにすごく、今こうして第一回戦が始まる直前まで、全生徒が雑務や会場の整理、各国から来た来賓の誘導を行なっていた。

多くの生徒が来賓の接待、案内、観客席への誘導などに大忙しであった。

そんな中、八幡達男性操縦者はというと男性用にと宛がわれた更衣室で会場の様子を設置されている大型モニターで観賞していたのだった。

 

「すごいな、これは・・・」

観客席にはもう隙間がないというほどに埋め尽くされている様子を見て騒ぐ一夏。その中には各国家政府関係者、他国の技術をこの目で見ようと研究所員も含まれていた。

 

「仕方ないよ。今年は一夏や八幡のような稀有な存在が居るんだしこのぐらいは当然じゃないかな?」

 

「ふーん、そんなもんかね」

シャルルの話を聞いてもピーンと頭にこない一夏はあまり気にしてないといった感じで答える。

 

(・・・一夏、君が思うより君や八幡は世界の注目を集めているんだよ・・・)

自分たちの存在が世界にどう思われているのか理解していない一夏にシャルルは冷めた表情を浮かべて内心思っていた。

 

「そんな事よりもボーデヴィッヒだ」

一夏は大型モニターに映し出されているアリーナ会場から視線を逸らして自分の左手を強く握り締める。

数日前に鈴とセシリアに対してやりすぎとも言える行為をしたボーデヴィッヒに対して怒りが収まらない一夏。

 

「そんなにボーデヴィッヒさんと戦いたいの?」

 

「ああ。アイツは間違っている。だから正さないといけないんだ」

シャルルの問いかけにきっぱりと答える一夏。

 

「・・・まあいいけどね」

シャルルはそんな一夏の言葉に興味なさそうに言って、離れた場所でタブレットを見ている八幡と簪へと視線を移す。

 

 

女子更衣室でISスーツに着替えて来た簪と一緒にタブレットを見て作戦の最終確認をする八幡。

本来ならば女性入室禁止のはずの男子更衣室に簪が居ることに疑問を持つだろうが、簪は八幡とペアを組んでいるため作戦など打ち合わせをするために特別に許可を得て男子更衣室に入る事が許された。

まあシャルルも本当は女の子だし簪一人位ならいいだろうと学園長が留守の間の責任者千冬・真耶・楯無の三人の独断もあったが。

それを後で知った女子生徒達(特に箒)から不満の声が上がったが千冬の説得(物理あり)で一蹴される。

 

そんな二人(八幡・簪)を羨ましそうに見るシャルル。

(本当だったら、僕がそこに居たのに・・・)

八幡の横で笑顔を浮かべる簪にシャルルは複雑な感情を抱く。

 

「・・・い、おい、シャルル。準備はいいか?」

 

「・・・え?ああ、うん。いいよ」

一夏の声で我に返ったシャルルは簪への複雑な感情を心の奥に抱きながらも笑顔で答える。

 

「そうか?そろそろ対戦表が決まるぜ」

鈍感な一夏はそんなシャルルの内情に気づかず視線を大型モニターへと戻して言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー学年別トーナメント会場アリーナー

 

ザワザワと埋め尽くされた観客席に設けられた実況席に座る二人の生徒。

 

「みなさま、お待たせしました。これより一年生の部、Aブロック、一回戦の対戦が決まりました。なお、実況は私、新聞部所属黛薫子、そして解説は生徒会長更識楯無がお送りします。それでは一回戦の対戦は・・・・」

 

わあああああああああーーーー!!

薫子の声が会場内のスピーカーを通して観客席に伝わると、大歓声を上げて会場を盛り上げるIS学園生徒達。

そして、アリーナにある電光掲示板には、

 

織斑一夏・シャルル・デュノアペアVS鳳乱音・布仏本音ペア

 

とデカデカと表示された。

 

「おおっと、一回戦初回で注目の男性操縦者ペアの登場だ!!」

 

わああああああああーーー!!

実況の薫子の声でさらにテンションを上げる観客席。

 

各国家政府関係者もその言葉に触発される。

 

「おお。彼がブリュンヒルデの弟か」

 

「そうですな。だが、もう一人の方は知りませんな」

 

「・・・・・」

中国、ロシアの政府関係者が話しているのを聞いて、沈黙するフランス政府関係者。

その額には汗が薄らと出ていた。

 

 

「対するは中国台湾国家代表候補生鳳乱音。本来は中等部でありながら飛び級で編入した天才。そして、我ら整備科期待のルーキー布仏本音。男性操縦者ペアに対してどう攻めるのか!」

 

わあああああああーーー!!

 

「おお。対戦相手は国家代表候補生ですか。これは面白そうですな」

 

「まったく」

 

各国政府関係者は薫子の説明を聞いて雑談する。

 

 

「それでは、両ペアとも準備が終わったようです。今、ピット・ゲートから出てきました」

実況する薫子の言った通り、それぞれのピット・ゲートから飛び出してきた一夏達。

 

「何、アレ?」

 

「な、何で本音が・・・」

 

「どういうこと?」

だが、観客席及び一夏・シャルルは目の前にある現実を見て驚き困惑する。

 

その困惑の原因は・・・・

 

「へへ~、驚いた~?」

そう、本音が自身の専用機『九尾ノ魂』を纏っていたからだ。

 

「ど、どうして、のほほんさんが・・・・」

 

「ど、どういうこと?」

ザワザワ ザワザワ

 

目の前にある現実に観客席もザワついていた。

 

「皆様、ご静粛に!!布仏本音が纏っているISは我々整備科全員が極秘裏に進めていた『IS学園機体開発計画』によって開発した第三世代型『九尾ノ魂』です。設計デザインは装着者である布仏本音。私は言ったはずです。我々整備科期待のルーキーと!」

 

わあああああああーー!!

薫子の説明に観客席から盛大な歓声が鳴り響いた。

 

「な、なんと、IS学園の生徒達で第三世代を作りだしたのか?」

 

「す、すばらしい」

 

「・・・・・くっ」

各国政府関係者、研究所員もその説明を聞いて驚く。ただ、フランス政府関係者だけは苦痛に顔を歪めた表情で睨んでいた。

 

「う、嘘だろ?のほほんさんが・・・・」

いつも教室でのほほんとしていた彼女が設計したと聞いて信じられないと驚愕する一夏。

 

「ふふーん。おりむー、驚いた~?」

一夏の驚いた顔が可笑しいのか本音は笑っていた。

 

 

ブーーーーーー!!

無常にも試合開始のブザーはアリーナに鳴り響く。

※実況・解説は【】で表示させてもらいます。

 

先に先手を取ったのは乱・本音ペアであった。

 

「じゃ~いくよ~!」

本音はそう言うと、背部のバックパックに搭載された狐の尾を模した刃が先端に着けられた有線式ビットで一夏とシャルルを攻撃する。

ビュン!!

 

「クッ」

 

「お、おわ・・」

凄まじい速さで迫りくるビットをかろうじて避ける一夏とシャルル。

 

「甘いです」

かろうじて避けた一夏を乱が纏う『甲龍・紫煙』(シェンロン・ズィ―エ)の龍砲がロックして荷電粒子のビームが発射される。

 

「な、舐めるな!」

シャルルとの特訓の成果のおかげか一夏は荷電粒子のビームを避ける事に成功する。

 

「チッ、避けましたか」

そんな一夏に舌打ちして残念がる乱。彼女からしてみれば目の前にいる織斑一夏は絶対に許さない存在だった。

初対面で会った時に『鈴二号だな』と言われたこともそうだが、一番の原因はこの男の鈍感さと根拠も無い自信から出てくる『皆を守る』という言葉を常に言っていることだった。

乱はそんな口だけの男に姉と慕う鈴が騙されていると思うだけで腸が煮えくるぐらいの怒りを感じていた。

 

「今度はこっちからだ」

一夏はそう言うと右手に持つ雪片弐型で乱を斬ろうとするが、

 

「甘い!」

乱はすぐさま武装展開したビーム・ソードで雪片弐型を受け止める。

 

「く、くそ!」

初撃を受け止められた一夏は悔しそうに叫ぶが次の瞬間、凄まじい衝撃と痛みが自分の体に走り後方へと吹っ飛ぶ。

 

「ぐわっ。な、なんだ?」

一体、何が起きたのかと分からない一夏は戸惑いながらも乱を見る。

 

ビシーン!!

 

「そ、それは・・・」

先ほど、自分にダメージを与えたのは乱の甲龍・紫煙のフライト・ユニット龍砲『角弐』の甲尾からの攻撃だったと知る一夏。

 

【おおっと、鍔せり合いを制したのは乱選手だ。それにしても流石は飛び級しただけのことはある乱選手の多彩な攻撃には驚かされますね、楯無さん】

 

【そうねぇ、一つ一つが連携攻撃へと繋がっているわね】

 

わあああああああああああああーーー!!

白熱する接戦に観客席からも歓声が鳴り響くアリーナ。

 

 

 

 

「・・・・すごい・・・」

男性更衣室の大型モニターで試合を観戦していた簪はそう呟く。

 

「・・・確かにすごいな。それに布仏も専用機を持っていたなんてな」

 

「・・・うん・・」

そう一番驚いたのは本音が専用機を持っていたことだった。

簪自身も整備科メンバーのおかげで自身の専用機を完成させることが出来たので、彼女達整備科メンバーの実力は知っていたがまさか自分達で第三世代型を作り出すとは思ってもいなかったので驚きを隠せなかった。

 

「だが、乱もすごいな。流石は国家代表候補生に選ばれる実力はあるな」

 

「・・・うん」

一夏との接戦に臆する事もなく果敢に戦う乱を褒める八幡。それに頷く簪。

 

 

 

 

 

 

「乱・・・アンタ・・・」

観客席で試合を見ていた鈴は乱の戦いを見て驚いていた。

小さい頃は自分を慕っていたのに数年ぶりに再会したら台湾国家代表候補生になって自分に敵意を向けてきた従妹。

だが、本音の部分では彼女は自分を慕っていると分かっているだけに鈴は複雑な思いにかられていた。

 

「お姉ちゃん、いい加減目を覚まして!!」

私が一夏に好意を持っていると分かった乱が泣きながら言った言葉。

確かに一夏の恋愛・・・だけではないが鈍感な性格を知ったらそう言うだろう。

実際、一夏は小・中と女性にモテたがその鈍感のせいで多くの女性が泣くはめになった。

私自身も一夏を異性として好きという感情があったのも事実だ。

だけど、今はどうなんだろう・・・。

ISを手にしてからの一夏は盲目的な自分の考えを中心に行動している節がある。

比企谷八幡との零落白夜を賭けての戦いもそうだ。

あの時は一夏が正しいと思っていたが離れた場所で冷静に考えてみると、彼の考え方に歪を感じてしまう。

 

・・・私は本当に一夏が好きなの?

 

試合を見ながら自らの感情に揺れ動く鈴。

 

 

 

 

 

「うう~、デュッチもやるね~」

有線式ビットを展開させシャルルに攻撃する本音。

 

「くっ、そっちこそ」

あらゆる方向から攻撃してくる有線式ビットを回避しながらシャルルも応戦する。

 

「じゃあ、これはどうかな~」

そう言うと、本音は指をシャルルに向ける。

その瞬間、『九尾ノ魂』の背部ユニットからバチバチと音がしてビットがシャルルに向けられる。

 

「いくよ~、サンダー○レイク!!」

本音があるロボットの必殺技を叫ぶとビットに帯電していた電撃がシャルルに向かっ襲い掛かった。

 

「え、えぇぇぇぇ!?きゃああああ!!」

放たれた電撃はISのハイパーセンサーを持ってしても回避不可能な速さでシャルルに当たり、シャルルは悲鳴を上げながら地上へと落下する。

 

「ふふ~ん。どう九尾の魂の必殺技『雷電招来』は」

落下して行くシャルルをいつものののほんとした表情で見ながら言う本音。

 

わああああああああ!!

鳴り止まぬ大歓声。

【おおっと、布仏選手。シャルル選手を必殺技で倒しました。どうですか、楯無さん】

 

【そうね~。九尾ノ魂の必殺技『雷電招来』は雷と同じ速さで襲い掛かるから厄介ね。気づいたとたんにはもう喰らっているのだから】

 

【そうですね~、あれは我々整備科でも渾身の出来だと自負しています】

実況席での薫子と楯無の話を各国研究所員は呆然と聞いていた。

 

「・・・IS学園の生徒達は優秀ですな」

 

「・・・はい。」

目の前で起きたことに驚きを隠せない各国政府関係者だった。

 

 

「さて~、あとはおりむーだけだね」

笑みを浮かべながら本音は一夏と戦っている乱の元へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい。というわけで今回登場したのは本音の専用機『九尾の魂』と乱の専用機『甲龍・紫煙』です。

機体説明

第三世代型IS九尾の魂 搭乗者布仏本音

クラス代表戦の謎の無人機襲来からのIS学園の警備網に不安を感じたIS学園上層部。
そこで立ちあげられたのが『IS学園機体開発計画』であった。
特に今年は二人の男性操縦者が居る為、その警護をするという意味で本音が選ばれた。
選ばれた本音によって設計デザインされた九尾の魂はIS学園整備科全員で超極秘に開発されていたのである。
今回の学年別トーナメントにおいて実戦のデータ収集を目的として初お披露目。


第三世代型IS 甲龍・紫煙(シェンロン・ズィーエ)搭乗者鳳乱音
中国国家代表候補生鳳鈴音の専用機『甲龍』の量産型。
分類上は打鉄やラファールと同様、量産型ISに分類される。機体はオリジナルの甲龍に比べて装甲面で不安はあるが多彩な武装を持つ機体である。
※九尾の魂、甲龍・紫煙については調べたのですが詳しく説明されていないためオリIS分も多く含まれていますのでご注意。

感想等お願いします。

誤字・脱字等もありましたら報告お願いします。

できれば評価も

では次回で






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