サウディでは、皇太子が実権を握って以来、女性の運転、サッカー観戦、映画館の入館の許可とか、かなりの改革が急ピッチで進められてきたようですが、教会建設の許可ともなると、多くのサウディ人が異論を有していることは容易に察知されます。

サウディはイスラム発祥の地であることを誇りにしており、ビンラーデンがアルカイダを創設した大きな理由は、湾岸戦争にあたりサウディ政府がキリスト教徒の米軍を国に導入したからとされています。
したがって、これまでサウディにはキリスト教の教会は存在しませんでしたが、al qods al arabi net は、サウディ当局とカソリックとの間で、教会を認める方向での話し合いが進んでいると報じています。

記事は、最近教会(カソリック?)筋が明らかにしたところによると、教会の代表(複数)がサウディ当局と複数の教会建設について秘密の協議をしたと報じています。
レバノンのキリスト教幹部も、サウディとの協議が進んでいることを認めたが、その結果がどうなるかは予測しがたいとした由。
法王庁の報道官も、サウディでの教会建設が合意されれば、歴史的なものとなるだろうと語っている由。
仏筋によれば、サウディには3~400万のキリスト教信者がいる由。
更に法王庁筋によれば、世界イスラム連帯機構事務局長と法王庁の宗教対話評議会議長との間で、双方の代表を含む委員会を設置し、今後の協力問題について話し合うことに合意する協定に署名された由。

http://www.alquds.co.uk/?p=928256

取りあえずは以上ですが、仮に現実のものとなれば、ある意味では歴史的な成果となりそうです。